ギアミュ、スザク役の赤澤遼太郎とルルーシュ役の小南光司がお互いのプライベートな姿を大暴露！

2026年に放送20周年を迎えるアニメーション「コードギアス　反逆のルルーシュ」。2023年9月に上演され、好評を博したミュージカルの続編が2026年1月に上演されることが決定した。

枢木スザク役の赤澤遼太郎とルルーシュ・ランペルージ役の小南光司が引き続き出演。脚本は前作に引き続き久保田唱、演出は新たに西田大輔が担当する。アニマックスでは、前回公演「コードギアス 反逆のルルーシュ 正道に准ずる騎士」のオンエアと共に、アニメ「コードギアス 反逆のルルーシュ」と「コードギアス 反逆のルルーシュ R2」の全話を一挙放送する。

そこで赤澤、小南の両名に特別インタビューを敢行。「コードギアス」への想いをたっぷり語ってもらった！

──1月に続編の上演が決まりましたが、約2年ぶりに「コードギアス」に参加するお気持ちをお聞かせ下さい

赤澤「ものすごく嬉しかったですよ。続編ができること自体当たり前じゃないし、関係者の方々の努力とお客様の熱意があったから実現したと思うので。『コードギアス』は中学生の時から大好きなアニメで、スザクの先の物語をルルーシュと一緒に歩めるんだと思うと、もうワクワクでいっぱいでした。まあ、悲劇的な展開が待ち受けてはいるのですが、役者としては楽しみなところですからね」

小南「最近はシリーズものが続くことも難しくなっているだけに、大きな喜びがあります。一作目が終わった時にプロデューサーさんが『この作品は最後まで絶対にやりたい』と言ってくれたのを覚えているし、ファンの方からも『続編が観たい』という声が届いていたので、続編が決まったことで『よし。みんなの期待に応えられる！』という幸せを感じました」

『ANIMAX TWO HALF presents ミュージカル「コードギアス 反逆のルルーシュ」正道に准ずる騎士２』に出演する、親友同士である赤澤遼太郎と小南光司にインタビュー！

──前回公演を振り返って、今改めてお感じになること。ご自身にとって糧になったことがあれば、お聞かせ下さい

赤澤「ミュージカルなので歌う場面が多いのですが、ただきれいに歌うだけでなく、"楽譜が見えないように歌う"ことの大切さを前回公演で学びました。例えば、終盤の成田攻防戦でスザクが錯乱状態に陥って歌うシーンがありますが、その場面だと、もう音程がどうとかビブラートを効かせて...というものではないんですね。歌唱のテクニックではなく、感情を入れる芝居としての技術を使わなくてはいけないから。また、公演期間が長かったので、喉に負担をかけずに歌うことも求められます。歌唱指導の水野里香さんと相談しながら作りあげたのですが、以前とは歌への向き合い方が変わったし、本当に勉強になることばかりでした」

小南「ルルーシュは二面性のある役なので、その切り替えが役者としては見せどころであり、楽しめる部分でもあるんです。普段の学生としてのルルーシュと、黒の騎士団のリーダーとしての2つの顔を持ち、しかも革命を起こす上で敵対する帝国側に親友のスザクがいるわけです。複雑で重層的な背景のある人物を演じるのは、本当にやりがいがあって楽しかったですね。やっぱり、何かを背負っている主人公のほうが面白いじゃないですか。そういう意味で、何もかも背負いまくっているルルーシュを演じるのは快感でした。これほど多くの楽曲を歌うミュージカルも初めてだったし、心情によって歌い分けるとか、当たり前のことなんですけど、すごく難しい...。それに低い声で演じているのに、意外に音程が高いなど苦戦した面もありましたが、そんな気持ちをうまくルルーシュに載せて、心の声を表現して歌うことができたかなと思います」

──それぞれ、ご自身の役についての思い入れ、好きなところを教えて下さい

赤澤「いやあ、スザクは本当に大好きなキャラクターなので、もう語り切れないですね...。やはり、僕はスザクの正義感を孕んだ矛盾さが好きです。彼は世界を変えたいと切実に願っているけど、それが正しいやり方でなされなければ意味がないと思っている。ただ、彼が最初に世界を変えたきっかけは、父親を殺すことだったんですね...。じつはルールを破っているわけで、そのアンビバレントな感じというか、過去の罪と向き合う中で「正しさ」にすがろうとするところがいい。一方で、ルルーシュが正しい方法ではなくとも、多くの人を救っている現実にも直面する。そこで悔しさを感じながらも、自分はあくまでルールを守ろうという一本気なところにしびれます。頭が固い人物なのですが、ちゃんと1回踏み外しているところが魅力なんです」

小南「ルルーシュの魅力は、あの行き切った思想ですかね。自分には、あそこまで行き切ることはできそうもないので...。反逆の心を全力でぶつける気持ちよさは、演じていても感じたし、原作アニメを見た時もそこが爽快でした。一方で、ちょっとドジだったりして可愛げがあるんですよね。あれほどのカリスマ性に富んだカッコいい人物で、頭も抜群に切れるのに、こんなところで間違えてしまうんだなと思わせる...。そこが人間らしくて魅力だと思いますね」

『ANIMAX TWO HALF presents ミュージカル「コードギアス 反逆のルルーシュ」正道に准ずる騎士２』への思いを語る赤澤遼太郎、小南光司

──原作アニメで、特に好きな場面や科白などがあればお聞かせください

赤澤「一期のクライマックスで、ユフィが殺された後にスザクがルルーシュと再会する場面ですね。『君は最後の最後に世界を裏切り、世界に裏切られた』という、あそこが最大の胸アツな場面だと思います」

小南「難しいけど、やっぱりR2のラストが衝撃だったな。もう、視聴者も騙されるというか、ルルーシュ視点でずっと描かれたアニメなのに、一番最後に誰もが驚かされるからね...」

赤澤「ゼロレクイエムだよね。色々な人に影響を与えたと思う。ネタバレになるので多くは語れないけど、最終回は本当に熱いよね！」

──赤澤さんと小南さんは、親友だと伺っています。お互いにどんな点が魅力なのか、語り合っていただけますか？

赤澤「今もそうですけど、こういうインタビュー受けると、熱く語り出してくれるところが好きかな。そこが可愛いんですよ。ほんのちょっとだけ話が長いんですけど...(笑)しかもお酒が入るともっと喋ってくれるし、それもほとんどが芝居の話なんです！」

小南「いや、それって最悪じゃん(笑)。酒が入って芝居の話するヤツって一番やばい...」

赤澤「可愛いんですよ。まあ、僕のほうが後輩で2歳下なんですけど。ほぼ同期みたいな感じで仲良くしてもらっています」

小南「そうだよね。よく食事にも一緒に行くんですけど、この人はいつまでもニコニコしてメニューを見ているんです。初めての店ならともかく、サイゼリアとかのチェーン店でもそう。『何回も行ってるやろ！』という店で、しかも注文した後でもメニューを離さない(笑)。追加するわけでもなく、ずっと見ているんですよ。なんか可愛いでしょ」

赤澤「いや、メニュー見るのが本当に好きなんだよね(笑)。だって楽しいじゃん」

小南「これだからねぇ。いつも聡明な感じを出しているけど、中身は意外に"おこちゃま"なんですよ」

──最後に、続編への意気込みと視聴者へのメッセージをお願いします

小南「前回公演も『コードギアス』の2.5次元ミュージカル化ということで、たくさんの反響をいただきました。余裕がない中で全力で挑みましたが、今回は2作目ということで、相方の赤澤くんをはじめ、気心の知れた仲間たちと一緒にやれるのがとても嬉しいです。今回は演出家さんも変わるので、前作とは違ったテイストで見せられると思います。皆さんのご期待に応えられるよう、真心を込めて作りあげるので、たくさんの方に観てほしいです！」

赤澤「『コードギアス』という作品に出会って、人生に大きな影響を与えられた方は大勢いるはずです。そんな人たちの夢を壊さぬように、皆さんが観たかったシーンを生でお届けしたい。今回は前回公演とアニメの一挙放送もオンエアされるそうなので、『コードギアス』の世界観をしっかり目に焼き付けて、僕たちの舞台を見ていただければ嬉しいです」

文＝渡辺敏樹　撮影＝皆藤健治