メインコンテンツに移動

松下洸平が誠実な温度感で"子供たちに向き合う医師"を好演――日常を切り取る「放課後カルテ 2025秋」が心に残る理由

2026/02/13

この記事を共有する

子供たちの小さな異変に気付く場所――それが保健室だ。2024年10月期に放送されたドラマ「放課後カルテ」は、学校というごく普通の日常を舞台に、心と体のサインを見逃さない学校医・牧野が、子供たちの"悩み"をすくい上げる物語。派手な事件ではなく、教室の片隅や放課後の静けさに潜む違和感を丁寧に映し出し、成長期の子供たちが抱える揺らぎ・悩みや家庭に潜む問題、そして彼らの成長まで、"カルテ"の先にある1人1人の物語を描く。そのストーリーは、多くの視聴者の胸に響いた。

そして2025年には、「放課後カルテ 2025秋」も放送。連ドラ版で学校医だった牧野は病院勤務に戻り、東多摩第八小学校の6年生たちは中学生になっている。

東多摩第八小学校に学校医として赴任し、児童のさまざまな病気や悩みに寄り添ってきた小児科医・牧野。現在は大学病院勤務に戻っているが、学校を離れてからも生徒たちや篠谷(森川葵)ら教師たちとの交流は続いていた。心臓の手術を受けて小学校に通えるようになった2年生の冴島直明(土屋陽翔)は、今でも牧野のもとに定期健診に来ている。姉の啓(岡本望来)と2人で牧野に憧れているらしく、"牧野先生みたいなお医者さんになりたい"と目を輝かせる。

そんな中、牧野のもとに"急性リンパ芽球性白血病"が再々発した少女・神谷愛莉(松岡夏輝)がやって来る。苦しい治療と繰り返す病に生きる意味を見い出せなくなった愛莉は、自暴自棄になり、治療を拒否。どうすれば彼女が前向きになるのかを考えるものの、口下手な牧野はなかなか言葉をかけられず...。一方で中学校では、元6年2組の児童・藤野一希(上田琳斗)がクラスにうまく馴染めない上に、家庭でも悩みを抱えていた。かつて藤野と牧野に救ってもらった同級生・水本羽菜(小西希帆)は、彼の異変に気付いて、今度は自分が力になりたいと思うが...。

■牧野の不遜な態度の裏にある確かな熱意と優しさを、松下洸平が体現

松下洸平が子供たちの問題と向き合う医師を演じる
松下洸平が子供たちの問題と向き合う医師を演じる

(C)日生マユ/講談社 (C)NTV

スペシャル版でも、牧野の口の悪さとぶっきらぼうな態度は相変わらず。しかし、かつての東多摩第八小学校での勤務で、病気だけでなく心に向き合うことも大切だと学んだ牧野。不遜な態度の奥底には、医師としての真摯さや不器用な優しさがしっかりと存在する。そんな彼が今回はどのように子供たちの悩みに向き合っていくのかが、今作の見どころだ。

連ドラ版から一貫して、牧野は"迷いなく正解を出せる人"ではなく、"不器用に考え続ける人"という印象だ。子供たちの抱える問題は大人が思うよりずっと複雑で、すぐに解決できるものではない。その現実を前に、牧野自身も立ち止まり、悩み、過去の選択が正しかったのかを反芻するように自身に問いかける。今作では、治療に後ろ向きな愛莉に対し、彼女が希望を取り戻せるように何かしてあげたいと強く思いながらも、何ができるかという答えはなかなか見つからない。それでも牧野は自分なりに模索しながら、医師として彼女の傍にいる。松下は、そんな牧野の"心の揺れ"を、視線や呼吸のリズムで表現してみせた。今作でも変わらず、牧野を演じる松下の瞳には誠実さと温もりが宿っており、牧野をより魅力的な人物へと昇華している。

牧野の医師としての真っすぐな熱意と覚悟、ぶっきらぼうな態度の裏にある温かな優しさは、スペシャルドラマ版でも健在。日常にある些細な問題を描いた本作がこんなにも心に残るのは、松下の演技がじんわりと心に響くからだ。1学年成長した児童たちと、病院勤務に戻った牧野。連ドラ版の先で続く彼らの歩みを、スペシャルドラマ版で楽しんでいただきたい。

文=HOMINIS編集部

放送情報【スカパー!】

放課後カルテ 2025秋
放送日時:2026年2月14日(土)19:00~
チャンネル:日テレプラス ドラマ・アニメ・音楽ライブ(スカパー!)
※放送スケジュールは変更になる場合がございます

出演:松下洸平 森川葵 ほか

詳しくは
こちら

関連人物から番組を探す

関連記事

more