2年連続の激突!伊藤匠叡王VS斎藤慎太郎八段による叡王戦五番勝負の展望はいかに!?
伊藤匠叡王に斎藤慎太郎八段が挑戦する第11期叡王戦五番勝負。2年連続の激突だ。
まずはフルセットの激闘となった前期五番勝負を振り返ってみよう。
第1局は伊藤が先手で相掛かりとなり、予想通り互いに長考の応酬。伊藤の攻めに斎藤もカウンターで攻め合いに。うまく左右挟撃で寄せに入った斎藤が一手勝ちを収めた。
第2局は先後を入れ替えた相掛かりからじっくりとした展開に。終盤に入る前に互いにほとんど時間を使い切る難解なねじり合いとなるが、中央の勢力争いを制した伊藤が押し切った。
第3局は三度相掛かりへ。うまく盤面を制圧した斎藤ペースの戦いになるが、一分将棋の中で伊藤がチャンスをとらえる。鋭い攻めで態勢を入れ替えて、逆転勝ちを収めた。伊藤が2勝1敗で防衛に近付く。
第4局は先手の斎藤が角換わりへ。互いに早繰り銀の急戦模様から、一転して持久戦に。本局も終盤の入り口で互いに一分将棋となるが、うまい攻めを繰り出した斎藤が優勢に。相手の攻め駒を取って自玉を安全にしながら勝ち切り、決着は最終局へ。
第5局で先手となったのは斎藤。伊藤が踏み込んで終盤に入るが、危険な順で斎藤ペースに。だが、伊藤も馬を自玉に近付けて踏ん張り、双方一分将棋で際どい最終盤へ。だが、最後にミスが出たのは斎藤。伊藤に詰めろ逃れの詰めろのピッタリの好手が出て抜け出す。以下は落ち着いて勝ち切り、フルセットでタイトル初防衛を果たした。斎藤にもチャンスの多かった将棋だったが、最後は伊藤の底力がまさった。
多くの棋士が苦労する初防衛戦をしのぎきった伊藤は、秋に王座も獲得して二冠に。3月にはA級にも昇級し、名実ともにトップ棋士へと登り詰めた。
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一方の斎藤は叡王戦の後はしばらく黒星も混んでいたが、夏ごろから復調。叡王戦挑戦者決定戦では難敵の永瀬拓矢九段を破り、2年連続の挑戦権を獲得した。
過去の対戦成績は伊藤から見て5勝2敗。叡王戦五番勝負の後は順位戦B級1組で対戦し、雁木の出だしから伊藤が飛車を振る、力戦の将棋となった。結果は伊藤の勝ち。
今回の五番勝負も基本的には相掛かりが多くなりそうだ。ただ、斎藤が先手番の時は角換わりを目指す可能性も十分にある。お互いに長考派で、前期同様に一分将棋で終盤のねじり合い勝負となるだろう。
第1局は4月3日(金)にシンガポールで開幕する。伊藤は王座戦五番勝負で経験があるが、斎藤は初の海外対局だ。伊藤が3連覇で二冠を堅持するか、斎藤が前期の悔しさを晴らす奪取か、白熱必死のシリーズだ。
文=渡部壮大
放送情報【スカパー!】
(将棋)第73期 王座戦 五番勝負 第1局 藤井聡太王座 vs 伊藤 匠叡王
放送日時:2026年4月4日(土) 20:30~
チャンネル:囲碁・将棋チャンネル
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