渡哲也のショットガン、サングラスの奥に宿る非情と覚悟...黒岩軍団のハードボイルドを堪能できる「大都会 PARTIII」
俳優・渡哲也が演じた刑事のなかでも、ひときわ強烈な存在感を放つのが、黒岩頼介だ。ティアドロップ型のサングラスの奥に隠された表情、低い声で発する短い言葉、そして凶悪犯に対しては射殺も辞さない果敢なアクション――その寡黙で非情な刑事像が存分に発揮された作品が、刑事ドラマ「大都会 PARTIII」である。そんな伝説のドラマが、ホームドラマチャンネルにてアンコール放送中だ。
1976年にスタートしたシリーズ1作目「大都会-闘いの日々-」は、石原プロモーションが映画製作で培ったノウハウを生かして手がけた本格的な連続テレビ作品。その後、「大都会 PARTII」「大都会 PARTIII」へと続き、シリーズ全132話にわたって描かれた。
シリーズの最終章となる「大都会 PARTIII」は、1978年10月3日に放送開始。前作までの人間ドラマを受け継ぎながら、爆破やカースタントなどのアクションをさらに前面に押し出した作品だ。
(C)石原音楽出版社
「大都会 PARTIII」で渡哲也が演じる黒岩頼介は、城西署捜査一課の部長刑事。サングラス越しの視線や、わずかな表情の変化、立ち姿から伝わる揺るぎない存在感――派手なアクションのなかにあっても、渡哲也ならではの演技が、黒岩という刑事の人物像を際立たせている。
「大都会 PARTIII」の見どころの1つが、黒岩たち刑事が繰り広げるハードなアクションだ。
なかでも、ショットガン(レミントンM31)を手にした渡哲也の姿は印象的だ。拳銃とは異なる迫力を持つ銃器を構え、凶悪犯に立ち向かう黒岩の姿には、非情な刑事像と、作品が追求したバイオレンス・アクションの魅力が凝縮されている。
本作では、大掛かりな爆破や過激なカースタント、自動小銃やバズーカ砲などを用いた演出も登場。刑事ドラマでありながら、映画さながらのスケールでアクションを描いたことも、作品の大きな特徴だ。
また、寺尾聰演じる牧野刑事も、44マグナムを使用する刑事として登場。黒岩を支える個性豊かな刑事たちの活躍も、作品を楽しむうえで欠かせない要素となっている。
(C)石原音楽出版社
「大都会 PARTIII」は、後の「西部警察」へとつながるアクション路線を確立した作品としても知られている。
石原裕次郎が演じるのは、渋谷病院の外科医師・宗方悟郎。非情な捜査を敢行する黒岩とは異なる立場から、物語に人間的な側面をもたらす存在だ。黒岩と宗方が交わす短い会話には、刑事と医師、それぞれの立場を超えた信頼がにじむ。凶悪犯に立ち向かう黒岩の鋭さと、宗方の落ち着いた佇まい。その対照的な人物像が、作品に独特の緊張感を与えている。
そして、寺尾聰、高品格、苅谷俊介、峰竜太らが演じる刑事たち。個性豊かなメンバーがそろう黒岩軍団の活躍も、「大都会 PARTIII」の大きな魅力だ。
(C)石原音楽出版社
サングラスの奥に隠された表情、短い言葉に込められた覚悟、そしてショットガンを手にした迫力のアクション。そこに個性豊かな俳優たちの演技が加わることで、作品独自の熱量が生まれている。
後の「西部警察」へとつながる石原プロモーションの刑事ドラマの原点の1つともいえる「大都会 PARTIII」で、渡哲也が魅せるハードボイルドな刑事像を、ぜひその目で確かめてほしい。
文=HOMINIS編集部
放送情報【スカパー!】
大都会 PARTⅢ
放送日時:
毎週(木)(金)20:00~ 再放送:毎週(日)深夜26:00~(2話連続)
毎週(土)18:30~(10月10日(土)最終話)
チャンネル:ホームドラマチャンネル 韓流・時代劇・国内ドラマ(スカパー!)
※アンコール放送中
※放送スケジュールは変更になる場合がございます
出演:渡哲也 石原裕次郎 寺尾聰 高品格 小野武彦 峰竜太 苅谷俊介 高城淳一 星正人 ほか
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