愛川欽也×三橋達也、十津川警部&亀井刑事の名コンビはここから始まった!「トラベルミステリー 終着駅殺人事件」
日本のテレビドラマ史において、鉄道を舞台にした旅情ミステリーとして長く親しまれてきた「西村京太郎トラベルミステリー」。数々の名優たちが演じてきた警視庁捜査一課の十津川警部と亀井刑事という名コンビを、三橋達也と愛川欽也が演じた記念すべき第1作が「トラベルミステリー 終着駅殺人事件」(1981年)だ。
日本映画の黄金期から数々の作品に出演してきた三橋達也と、俳優のみならず司会やラジオなど幅広い分野で活躍した愛川欽也。異なるキャリアを歩んできた2人が初めて顔を合わせた本作は、その後長く続いていくシリーズの出発点となった。原作は西村京太郎の「終着駅殺人事件」である。
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物語の舞台となるのは、東京の北の玄関口として多くの人々が行き交っていた上野駅。青森の高校を卒業して7年が経ち、かつての同窓生7人が故郷へ向かう寝台特急「ゆうづる7号」に乗るため、卒業時の約束通り上野駅に集まろうとしていた。
しかし、出発を前に仲間の1人である安田肇(村上正次)が上野駅のトイレで他殺体となって発見される。残る6人は動揺を抱えたまま予定通り列車へ乗り込むものの、今度は別の仲間である川島史郎(保積ぺぺ)が姿を消してしまう。
そこで捜査に乗り出すのが、十津川警部と亀井刑事だ。なぜ7年ぶりに集まった同窓生たちが狙われるのか。上野駅から青森へ向かう列車を軸に、7年前の約束に隠された過去を探りながら、2人が事件の真相を追っていく。
■冷静に事件を見つめる十津川警部と、現場に踏み込む亀井刑事
ここで印象に残るのは、十津川警部と亀井刑事が見せる対照的な捜査スタイルだ。
三橋演じる十津川は、事件の状況を整理しながら捜査を指揮し、事件の全体像を見据えていく人物。感情を前面に出すことなく、落ち着いた佇まいで捜査を進める姿からは、チームを率いるリーダーとしての頼もしさが伝わってくる。
対する愛川演じる亀井刑事は、十津川とは別の距離感で事件に対峙していく。事件の表面だけを追うのではなく、関係者の背景にある人間関係や感情にも目を向けることで、謎解きだけではない人間模様を描き出していく。
事件を広く見渡しながら指揮を執る十津川警部と、現場で人々の声を拾いながら捜査を進める亀井刑事。異なる個性を持つ2人が捜査を進めていく姿には、後に長く親しまれることになるコンビの原型がすでに感じられる。
■「ゆうづる7号」を始め、昭和の鉄道風景も見どころ
本作の大きな魅力は、殺人事件の謎だけではない。現在では姿を消した寝台特急「ゆうづる」や、1981年当時の上野駅の様子が映し出されることで、今では貴重となった鉄道や駅の風景を目にできる点も興味深い。そして、列車の運行や所要時間を利用したトリックも、本作ならではのポイントだ。
そして何より、三橋達也と愛川欽也による十津川警部と亀井刑事のコンビが、ここから始まったという事実も見逃せない。長く続く人気シリーズの原点となった「トラベルミステリー 終着駅殺人事件」。昭和の鉄道風景とともに、名優2人が演じる十津川・亀井コンビの初期の姿を、ぜひ放送で確かめてほしい。
文=HOMINIS編集部
放送情報【スカパー!】
トラベルミステリー 終着駅殺人事件
放送日時:2026年10月2日(金)18:00~
チャンネル:東映チャンネル(スカパー!)
※放送スケジュールは変更になる場合がございます
出演:三橋達也 愛川欽也 村上正次 保積ぺぺ ほか
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