さらなる輝きを放つ大人アイドルって誰? 進化し続ける2PMが見逃せない!

2021/11/04 公開

2015年ブランドコスメのサイン会に登場した2PM。個性あふれたファッションも魅力的。

5年ぶりに“完全体”でカムバック

デビュー14年目、韓国を代表するボーイズグループ2PMは、去る6月に“完全体”でカムバック。彼らは2017年9月にテギョンが入隊したのを皮切りに、兵役義務のないニックンを除く5人が順次入隊し、今年3月にジュノが除隊したことで無事に全員が兵役を終えた。アルバムをリリースして全員で音楽活動をするのは、実に5年ぶりのこと!

デビュー当時、エネルギッシュでやんちゃ男子全開な姿が人気を集めた2PM。アクロバットを取り入れたパワフルなステージパフォーマンスは圧巻で、美しく鍛え上げられた肉体を惜しげもなく披露し“野獣ドル”のトレンドも生み出した。また一方で、ミディアムな楽曲では大人の色気を漂わせ魅了する。パフォーマンスや音楽スタイル、活動コンセプトなど、すべてにおいていつもK-POPシーンをリードしてきた彼ら。なんと昨年、2015年の『My House』がリリースから5年を経て再び注目され、人気が再燃するという現象が起こっている。グループ活動がないのにも関わらず。これはYouTubeのアルゴリズムによって、この曲のパフォーマンスが広まったことがきっかけだったという。この曲の活動期間が短かったため、当時目にする機会がなかった多くの人たちから、彼らが放つ絶妙な色気と洗練されたパフォーマンスが支持を集めたこと、リリース時は中高生だった世代に、今あらためて、その大人の魅力がドンピシャで刺ささりまくったことが大きいようだ。

そんな流れに乗ってさらに『2006 SBS歌謡大祭典』『2015 SBS歌謡大祭典』『2003 SBS歌謡大祭典』ミュージックビデオスペシャル『2PMスペシャル』などで、過去の彼らのパフォーマンスをあれこれと懐かしく振り返れば、もちろん髪型やメイク、衣装にはしっかりとK-POPシーンの時代の流れを感じるけれど、ただ、それでいてなお、今見てもなお、彼らのステージは斬新! 以前の姿を見るほどに、いかにオリジナリティにあふれ、特別な存在感を確立したグループなのかということが再確認できて、色褪せないその魅力に楽しい気持ちにすらなってしまう。

『2015 SAF歌謡大典』で披露した『My House』は、2020年、リリースから5年を経て再び注目された。

グループでもソロでも。マルチな活躍に注目!

 2PMのメンバーのなかには、ドラマや映画にコンスタントに出演し、俳優として活躍するメンバーたちも。そのジャンルはラブコメから社会派、時代劇と幅広く、時にはこれまでのイメージを覆すような意外な役柄を演じたりと挑戦を続け、作品ごとに役者としても確実に評価をあげている。さらにさらに、デビュー当時から“バラエティアイドル”と呼ばれていたくらい、さまざまな番組からひっぱりだこだった2PM。バラエティ番組ではサービス精神旺盛でお茶目な姿をたっぷりと堪能することができる。最近では『知ってるお兄さん』にメンバー全員で出演。テンポのいいやり取りと絶妙なツッコミ合いで盛り上げ、爆笑をさらう。時には体を張って笑いを取ることもあったり。飾らず自然体で自由度の高いトークからは、メンバー同士が築いてきた信頼関係や仲の良さもにじみ出ていてほほ笑ましい。もちろん、『冷蔵庫をよろしく』(テギョン)『一食ください』(ニックン)『知ってるお兄さん』 『シングル男のハッピーライフ』(ジュノ)など、単独で出演する番組でも、抜群のトークセンスと誠実で人間味あふれる姿が見られ、そこにはパワフルなステージとはまた違った魅力が詰まっている。

メンバー各自が揺るぎない経験と実力を身に着け、兵役も終え、全員が30代となった今、相変わらず少年のようなやんちゃさを繰り出しつつも、少しの背伸びもしない等身大でナチュラルな大人の雰囲気をまとうようになった彼らの魅力は、これからもますますパワーアップし、絶えず進化し続けるはず。ステージの上でも、ステージ以外でも、そのマルチな活躍ぶりが見逃せない!

取材・文:河井佳

写真提供:マイデイリー

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