卓越した歌声と演技力を持った韓国の万能エンターテイナーって誰? もちろんこの人!ソ・イングク

2022/10/06 公開

歌手と俳優の2足のわらじを履くソ・イングク。韓国の万能エンターテイナーとして人々を魅了している。

歌手として、俳優として、大きな人気を誇っているソ・イングク。8月に東京・大阪で開催されたファンミーティング『2022 SEO IN GUK FANMEETING One [Summer] day:HEART & LOVE』は、日本でのイベントは約3年ぶりということもあり会場は満席。楽しいトークと素晴らしい歌声で来日を心待ちにしていたファンを魅了した。

その彼が芸能界に入ったのは2009年のこと。Mnetのオーディション番組『SUPER STAR K』のシーズン1に出場し、72万人もの応募者の中から見事に優勝を勝ち取り、華々しいデビューを飾った。2012年には俳優業にも進出し、初主演ドラマ『応答せよ1997』で大ブレイク。幼なじみへの思いに悩む恋に不器用な高校生をロマンチックに演じて人気が爆発。“ソ・イングク・シンドローム”が巻き起こるほど、俳優としても大きな成功をつかんだ。以来、彼は歌と演技の世界で大活躍を見せている。抜群の歌唱力はもちろんのこと、その演技力もすばらしく、代替不可能な俳優として高い評価を得ているのだ。そして今、彼の人気は日本でもぐんぐん上昇中だ。

近年のコロナ禍において韓国ドラマを視聴する人が増えたのはご存じの通りだが、その中にあってソ・イングクの主演作にも熱い視線が注がれているのだ。2021年作品の『ある日、私の家の玄関に滅亡が入ってきた』では、人知を超えた存在である“滅亡(ミョルマン)”役で人間の女性との恋を切なく演じ、彼の魅力にハマる人が続出。最新作の『美男堂の事件手帳』では一転、持ち前の愛嬌たっぷりの演技を披露して好評を得た。過去作も人気で、『空から降る一億の星』で演じた“孤独で危険な男ムヨン”の魅力に堕ちた人も多く、ファンのすそ野を広げている。

彼の人気の要因は、作品ジャンルからもわかるように演技の幅が広いこと。コメディから時代劇、切ないロマンスまでをこなし、苦悩のまなざし、恋のときめき、軽妙な笑いまでを自在に行き来する演技力には誰もが惹きつけられてしまうだろう。特にロマンチックな場面で発揮されるキスシーンの破壊力は絶大だ。『応答せよ1997』での“階段キス”ですでに女性の心を虜にした彼は、数々の作品でそのパワーを発揮。年下男子の恋をコミカルに描いたラブコメディ『ナイショの恋していいですか!?』では、年上の彼女に可愛いポッポ(チュー)攻撃をしてからの甘いキス、怪我した腕のギプスで彼女を抱き寄せての“ギプスキス”など絶品のキスシーンを披露。ファンの胸をキュンとさせる“キス職人”とも称されている。

また、これらのラブシーンで流れる彼の歌声も、ときめきを倍増させてくれる。俳優デビュー作となった『ラブレイン』をはじめ、多くの出演作でOST(オリジナル・サウンドトラック)に参加しているのも歌手ならではの強みだろう。音楽チャートの1位に輝いた『主君の太陽』のOST『怖がりもせずに』を筆頭に、『ある日、私の家の玄関に滅亡が入ってきた』『美男堂の事件手帳』等、数々のドラマOSTに参加し、名場面をより一層盛り上げているのだ。

今年は特に歌手・俳優両面での活動が活発だ。6月にリリースした新曲『MY LOVE』は音源チャートの1位に輝き、歌手ソ・イングクの底力を見せつけた。また、9月には初の悪役に挑んだサバイバルアクション映画『オオカミ狩り』が韓国で公開され、公開初日にボックスオフィスの1位を獲得した。同作は『トロント国際映画祭』『フランスエトランジェ映画祭』『シッチェス・カタロニア国際映画祭』など世界的な映画祭に招待されており、その充実した活動には目をみはるものがある。今年デビュー13周年目を迎えた彼だが、その旺盛な活力と進化は止まらないようだ。

スカパー!では、そんな彼の魅力に注目。飾らない素顔と素敵な歌声が楽しめるファンミーティングから人気の主演ドラマまでをオンエア。長年、韓国芸能界のトップに立ち“万能エンターテイナー”として愛されているソ・イングクの魅力を存分に味わってほしい。

文:青木久美子

写真提供:マイデイリー

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