白洲迅と横田真悠の共演で描く、恋に本気になれない男と不器用女子の一途なラブストーリー

清潔感あふれるビジュアルと均整の取れたスタイル、そしていつまでも少年らしさを失わない笑顔が魅力の俳優・白洲迅。2011年に「ミュージカル テニスの王子様」の鳳長太郎役でデビューして以来、ドラマや映画、そしてバラエティ番組などで披露する好青年ぶりで、多くのファンを増やし続けている。そんな白洲が、一見やんちゃでわがままだが心に負った傷を隠し続けている天才デザイナーという役柄を演じて話題を呼んだドラマが「どうせもう逃げられない」だ。
女性漫画雑誌「プチコミック」にて連載された人気作をドラマ化した本作は、恋に本気になれない男と、不器用なほど真っ直ぐな女の子の一途な恋模様を描く極上のピュアラブストーリー。大学時代の就職活動が全滅し、派遣とアルバイトで生活していた野田蔵なほ。平凡なOLになることを夢見て細々と就職活動を続けていた彼女は、当面の生活費を稼ぐためにデザイン事務所「ソロ・デザインオフィス」のアルバイト採用面接を受けることに。同社へ向かう途中、痴話ゲンカをしている男女に遭遇したなほだったが、その男は女性の怒りをそらすため、初対面のなほを突然新しい彼女と紹介する。男のいい加減な態度に腹を立てたなほは思わず彼を突き飛ばしてしまうのだが、彼こそが採用決定権を持つ事務所代表の向坂拓己だった――。

(C)一井かずみ・小学館/「どうせもう逃げられない」製作委員会・MBS 2021
第1話の冒頭、白洲が演じる拓己は20代前半で著名なデザイン賞に輝いた「伝説のデザイナー」として充実した笑顔を見せていた。しかし、それから5年後には、仕事中にも関わらず交際相手の女性に浮気を責められ、公衆の面前でビンタされるという情けない姿に。ただの通りすがりである横田真悠演じるヒロインのなほを利用してその場をしのぐ、というずる賢さも垣間見せるものの、どこか憎めないキャラクターとして視聴者の心に拓己が印象づけられたのは、白洲の軽やかで嫌味のない演技のなせる技だろう。

(C)一井かずみ・小学館/「どうせもう逃げられない」製作委員会・MBS 2021
その後なほを採用し、彼女と過ごす時間が増えるにつれて感情の表現が豊かになっていく拓己。人を疑うことを知らないピュアななほをからかっている時の無邪気な笑顔や、彼女を心配する時の慈愛に満ちたまなざしなど、なほとの運命の出会いによってどんどん変わっていく拓己を、白洲は視線や口元を使った繊細な演技に加え、聞き心地の良い声も駆使して見事に体現した。

(C)一井かずみ・小学館/「どうせもう逃げられない」製作委員会・MBS 2021
自身が演じた拓己について「とてもピュアなんだけど、その一方、すごく不器用な生き方しかできない人なんだと思います。そうなってしまった理由には、過去のトラウマが関係しているんですけど、はたから見ると、なんでそんなに不器用なんだろう。もっと素直になればいいのに...と思ってしまう。でも、人ってそんな簡単に、自分の気持ちをコントロールできないですよね。そういう人間らしいところも含めて、拓己なんだなと思います」と、分析していた白洲(ホームドラマチャンネルオフィシャルインタビューより抜粋)。その温かな視点によって作り出された拓己が、なほとの関係によってどのような変化を遂げるのか。彼らのピュアな恋の行方をぜひ最後まで見届けて欲しい。
文=中村実香
放送情報【スカパー!】
どうせもう逃げられない
放送日時:2022年8月28日(日)2:30~
チャンネル:ホームドラマチャンネル
※放送スケジュールは変更になる場合がございます
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