クォン・サンウの見惚れるような肉体美!凄まじい役作りで「復讐に取りつかれた男」の闇を体現

日本に第1次韓流ブームが吹き荒れた2000年代、「天国の階段」(2003年)や「悲しき恋歌」(2005年)といった大ヒットドラマに立て続けに出演し、絶大な人気を誇ったクォン・サンウ。8月5日に46歳を迎えた今も、逆賊という悪役にも初挑戦した『パイレーツ:失われた王家の秘宝』(2022年)や、そのキム・ジョンフン監督と再びタッグを組んだ新作「危機のX」が控えるなど、幅広い活躍を見せている。
ブレイク当時、"涙の貴公子"と呼ばれた切ないロマンス演技や、近年のアタリ役である『探偵なふたり』シリーズで見せるコミカルな表情が印象深いサンウ。しかし、彼の出発点は、高校での覇権争いをド派手なアクション満載で描いた映画デビュー作『火山高』(2001年)に代表される元祖"モムチャン(鍛え上げられた体)"俳優ということを忘れてはいけない。

(C) 2019 CJ ENM CORPORATION, MAYS ENTERTAINMENT ALL RIGHTS RESERVED
40代となった今でも、鍛え上げられた肉体は健在。その衰え知らずのモムチャン俳優ぶりを見せつけているのが、9月9日(金)にKBS Worldにて放送される『鬼手<キシュ>』(2019年)だ。この作品は、囲碁という頭脳的競技を題材にしながらも、まるでカンフー映画と見紛うようなプロットにより、鬼気迫るアクションシーンが満載のユニークな"囲碁アクション"となっている。

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サンウが演じるのは、人生を復讐に捧げた孤高の棋士・グィス。幼い頃、父が自ら命を絶ち、母にも捨てられた上に最愛の姉まで失い、天涯孤独の身となった彼は、山寺での血の滲むような修行によって類まれな囲碁の才能を開花させる。やがて山を下りたグィスは、姉を死に追いやった冷酷な最強棋士への復讐を果たすべく、裏社会のスゴ腕棋士たちと凄まじい死闘を繰り広げていく。

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壮絶な人生を歩んできた孤高の棋士という主人公を演じるにあたり、バキバキに割れた腹筋や盛り上がった胸筋など、見惚れるような筋肉美を作り上げたサンウ。
6キロの体重増加、体脂肪率9%というハードな肉体改造を行い、ボディビルダーのような過剰な筋肉ではなく、あくまで極限まで無駄を削ぎ落したソリッドな肉体に仕立てた。それは、強靭な精神や覚悟、死戦を潜り抜けてきたグィスの過去を感じさせるための徹底的な役作りで、プロ棋士から直接訓練を受けたという対局シーンも含め、作品に抜群の説得力をもたらしている。

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またサンウは3ヶ月以上にわたってトレーニングを行い、アクションも自らスタントなしで演じきっている。複数の敵を相手にした暗いトイレでのスピーディーな攻防に、猛スピードの列車が迫る鉄橋上でのスリリングな死闘...と、瞬きすら惜しい壮絶アクションが矢継ぎ早に展開。また、棋士100人との同時対局など、"囲碁アクション"ならではの唯一無二の局面には圧倒されること必至だ。

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阿修羅の如き表情からも、復讐に取りつかれたグィスの胸中を表現しており、新境地ともいえる闇深い男を怪演してみせたサンウ。今なお新たな路線を開拓している彼にとって、自身のキャリアを語る上でも本作が重要な1本となったことは間違いない。
文=HOMINIS編集部
放送情報【スカパー!】
鬼手<キシュ>
放送日時:2022年9月9日(金)23:00~
チャンネル:KBS World
※放送スケジュールは変更になる場合があります
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