J-HOPEのソロプロジェクトも大反響！BTSのアメリカ人気が窺えるCBSの看板トーク番組での神対応

韓国デビュー9周年を迎えた6月、ソロ活動を並行させる"第2章"へと舵を切ったBTS。ダンスとラップの高い実力を併せ持つJ-HOPEが、ソロプロジェクトのトップバッターを飾っており、世界49ヶ国・地域のトップアルバムチャートで1位を獲得した1stソロアルバム『Jack In The Box』は海外でも絶賛され、音楽への情熱や成熟ぶりが窺える密度の高い作品に注目が集まっている。

さらに7月、米・シカゴで開催された音楽フェス「Lollapalooza(ロラパルーザ)」に、韓国人アーティストでは初めてメインステージのヘッドライナーとして登場したことも、音楽史に残るトピックの1つだろう。グループとしての活動はもちろんだが、現在は、J-HOPEに続くソロ2人目のニュースもファンが首を長くして待っている状態だ。

自身を取り巻く環境が激変した中でも、怯まず前進し続けるBTSだが、昨年11月には、第64回グラミー賞の「最優秀賞ポップ・デュオ／グループ・パフォーマンス賞」部門に「Butter」がノミネート。米国滞在中だった彼らは、トーク番組「レイトx2ショー with ジェームズ・コーデン」(米放送日：2021年11月23日)に出演し、アメリカでも大反響を呼んだ。

2015年より米ネットワーク局・CBSで深夜放送されている人気トークショー番組で、ホストを務めるのは、米国で最も人気を集めるコメディアンの1人であるジェームズ・コーデン。LAのCBSスタジオで観覧客を前に収録されている同番組では、ゲストとソファーに座りながらトークするスタイルが特徴で、番組内の名物企画「カープール・カラオケ」も含めると、過去にはビル・クリントン元米大統領やトム・クルーズ、マドンナら錚々たる大物も登場している。

そんなCBSの看板番組への出演は、BTSにとって約1年ぶり。初出演した2017年12月以降、度々ゲスト出演しているだけに、リラックスした空気感の中、コーデンと和気あいあいとした掛け合いを繰り広げた。

トークコーナーは、数ヶ月前に炎上したコーデンの"失言"をやんわりとからかう形で、メンバーがフォローするところからスタート。ARMYに関する冗談をつぶやいたTwitterの投稿がスベり、盛大に叩かれることになったコーデンは、メンバーとARMYに対して当時の意図を説明しながら平謝り。リーダーのRMは「いいんだ、その謝罪を受け入れる。誤解を解いておいたほうがいいと思って」と笑顔で握手。一番近くに座っていたJIMIN(ジミン)はコーデンと和解のハグを交わした。JUNGKOOK(ジョングク)やVら、他のメンバーもそのやりとりを温かく見守り、彼らの寛大な対応に視聴者から称賛と感動の声が寄せられた。

一方、「Permission to Dance」のパフォーマンスは、ポップなグラフィティが浮かぶ韓国風のセットで展開。その後、青空に紫のバルーンが行き来するプロジェクションマッピングや鮮やかな電飾をバックに爽やかに曲を披露した。ステージが終わると、ハイテンションなコーデンが登場し、みんなでノリノリに踊るシーンも「レイトx2ショー」ならではの楽しさだ。

アメリカの有名トークショーに何度も呼ばれるだけでも快挙だが、高いコミュニケーションスキルと人柄が滲み出るトークでホストや視聴者の胸を掴み、完璧なパフォーマンスでも圧倒するBTS。今後ソロでも世界に名を轟かすであろう彼らの、音楽シーンにおける存在感の大きさを改めて感じさせるプログラムだ。

文＝川倉由起子