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「少女時代の顔」を封印して挑んだユナの新たな一面!社会派ドラマ「ハッシュ」で覗かせた強い覚悟

2022/09/05

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「ハッシュ~沈黙注意報~」
「ハッシュ~沈黙注意報~」

K-POP第2世代の頂点を極めたガールズグループ・少女時代。デビュー15周年を記念して8月にリリースされた7thフルアルバム『FOREVER 1』では、メンバー8人全員が揃った"完全体"でのカムバックが話題を呼んだばかり。その中でも、美しく格好いいビジュアルはそのままに、圧倒的な存在感を放っていたのが、不動のセンター、ユナだ。

「冬のソナタ」の巨匠ユン・ソクホとチャン・グンソクがタッグを組み、あまりの反響ぶりからその後、劇場バージョンも公開された「ラブレイン」(2012年)をはじめ、女優として数々のヒットドラマに出演してきたユナ。今年7月より韓国で放送が開始されたばかりの新作ドラマ「ビッグマウス」では、今作が除隊後初のドラマとなるイ・ジョンソク演じる"天才詐欺師"の妻を演じており、初顔合わせとなった彼らの新たな"ケミ"も大きな話題を集めている。

少女時代のユナが名優ファン・ジョンミンとタッグを組んだ「ハッシュ~沈黙注意報~」
少女時代のユナが名優ファン・ジョンミンとタッグを組んだ「ハッシュ~沈黙注意報~」

(C)JTBC STUDIOs

そんな女優・ユナとしてのキャリアを語る上で欠かせない近年の注目作が、社会派ヒューマンドラマ「ハッシュ~沈黙注意報~」(2021年)だ。仕事への意欲を失ったベテラン記者と情熱に満ち溢れるインターン記者が、理想と現実にもがく姿を描き出していく。

毎日韓国新聞社に入社し12年が経つベテラン記者のハン・ジュンヒョクは、6年前の事件をきっかけに仕事へのやる気も消失し、妥協と偽りの日々を送っていた。一方、親の反対を押し切り、新聞社の採用試験に合格したイ・ジスは、4人の同期たちと一緒にインターン生活をスタートさせる。そんな時、編集局長(ソン・ビョンホ)がジュンヒョクに命じた"あること"で事件が発生する。

「ハッシュ~沈黙注意報~」
「ハッシュ~沈黙注意報~」

(C)JTBC STUDIOs

「ハッシュ~沈黙注意報~」
「ハッシュ~沈黙注意報~」

(C)JTBC STUDIOs

ジュンヒョクを演じるのは、『ユア・マイ・サンシャイン』(2005年)や『国際市場で逢いましょう』(2014年)などが高く評価された、韓国を代表する名優ファン・ジョンミン。ダメなオヤジ感が満載ながら独特の色気を漂わせており、時折見せる葛藤やインターンたちに向ける優しい表情も自然体だ。映画中心のキャリアで知られるジョンミンだが、久しぶりのテレビドラマ出演となった本作でも、実力派ならではの重厚な存在感を発揮している。

「ハッシュ~沈黙注意報~」
「ハッシュ~沈黙注意報~」

(C)JTBC STUDIOs

一方、ジュンヒョクと何かと衝突するインターン記者ジスを演じているのがユナ。「ペンは剣より強く、ご飯はペンより強し」がモットーという強い信念を持つ真っ直ぐな性格の持ち主だ。彼女の若さゆえの眩しい情熱と過去への強い想いが、ジュンヒョクを突き動かし周りを変えていく。ロングヘアのイメージが強いが、ばっさりと髪をカットしてビジュアルも一変。みんなに愛される"少女時代の顔"を封印し、幼い頃から漫画よりニュースに興味を抱き情熱を持って仕事に取り組むジスを好演した。

「ハッシュ~沈黙注意報~」
「ハッシュ~沈黙注意報~」

(C)JTBC STUDIOs

韓国を代表する名優ファン・ジョンミンとのタッグ、そして現代の韓国社会やメディアの問題にも切り込んでいく本作は、女優として大きなチャレンジとなった。理想と現実の間で揺れ動く複雑な感情も自然に表現して見せた。ベテラン記者や事件に正面から向き合う厳しい表情と、インターン仲間とのほのぼのとした会話で見せる可愛らしい笑顔とのギャップもいい。

圧倒的なビジュアルでステージのセンターに立つ少女時代のユナではなく、人間味溢れるジスがドラマの中で生きている。何かと戦っているような、挑むような、真っ直ぐな瞳からは、ユナの強い覚悟が窺える。時に先輩や仲間たちと衝突し、もがき苦しみながらもジスとして成長していく姿には深い共感を抱いた。

文=中川菜都美

放送情報【スカパー!】

ハッシュ~沈黙注意報~
配信開始:2022年9月5日(月)10:00~
※第1話は会員登録無料で視聴可能

詳しくは
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