ハジけたキャラが最高!「イケおじ」なクォン・サンウの魅力が詰まった痛快なバディ劇
9月から韓国で放送がスタートした新作ドラマ「危機のX」で、突然職を失う"おじさん"役が話題を呼んでいるクォン・サンウ。今年の8月5日に46歳を迎えた彼は、人生のピンチに直面した中年を悲哀たっぷりに、それでいてコミカルに演じており、年齢を重ねたからこその味のある姿でお茶の間を賑わせている。
2001年の俳優デビューから約20年、ベテランと呼ばれるようになった今も様々な役柄にチャレンジしている彼だが、"ラブコメ女王"のチェ・ガンヒとのコンビが評判を呼び、40代に入ってからの新たな代表作となった人気シリーズが「推理の女王」だ。2人のハジけたキャラも人気を集めた本作で、サンウは"イケおじ"な魅力を存分に発揮している。
(C)KBS
「推理の女王」(2017年)でサンウが演じたのは、誰もが認める麻薬捜査チームのエースだが、なかなか出世できない肉体派の熱血刑事・ワンスン。元祖"モムチャン(鍛え上げられた体)"俳優と称された彼だけに、ハマリ役のハードボイルドなキャラクターかと思いきや、近所のお節介な主婦・ソロク(チェ・ガンヒ)相手に悪戦苦闘する...という意外な一面を覗かせる。
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主婦ならではの庶民派感覚で、食材や洋服などからヒントを読み取り、事件捜査に首を突っ込んでいく頭脳派のソロクに対し、刑事の勘と本能を頼りに犯人に迫る肉体派のワンスン。正反対な性格で事あるごとに衝突し合う2人だが、その掛け合いはまるで夫婦漫才のように息ピッタリ。ソロクに「カリスマ刑事!」とおだてられて満更でもない表情を浮かべるワンスンも妙にチャーミングで、なんやかんやで相性抜群の名コンビぶりは実に痛快だ。
(C)KBS
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事件現場に顔を出すソロクを煙たがり、序盤では「おばさん!」とブチギレてばかりだったワンスンだが、ことごとく推理を的中させる彼女の実力を認め、渋々ながら頼るように。さらに多くの現場で行動を共にするうちに相棒以上の感情を抱いていく過程を、サンウは緩急のある巧みな演技でリアルに表現した。
(C)KBS
ソロクとの掛け合いの中で、ケチでダサい一面を覗かせながらも、それがかえってユーモア溢れるワンスンの魅力へと繋がっていく。いざという時には体を張って身を守ってくる男臭さとも相まって、"涙の貴公子"とも称された「天国の階段」(2003年)時代とはまたガラリと印象を変えた、血の通った"イケおじ"っぷりに魅了されること必至だ。
(C)KBS
韓国での放送終了時には続編を望む声が続出し、すぐさまシーズン2の制作が決定するほどの人気を博した「推理の女王」。サンウが積み重ねてきた豊かな人生経験も見え隠れする、魅力的なおじさん像を改めて堪能したい。
文=HOMINIS編集部
放送情報【スカパー!】
推理の女王
放送日時:2022年10月12日(水)23:20~
※毎週(水)(木)23:20~
チャンネル:KBS World
※放送スケジュールは変更になる場合があります
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