原田知世の「女優」「歌手」という枠組みを超えた圧倒的な表現力!

14歳で芸能界入りし、スクリーンデビュー作の映画「時をかける少女」(1983年)で第7回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞したほか、映画「私をスキーに連れてって」(1987年)、NHK連続テレビ小説「おひさま」(2011年、NHK総合ほか)、ドラマ「あなたの番です」(2019年、日本テレビ系)など数々の作品に出演し続けている原田知世。女優としての活躍も枚挙にいとまがないが、歌手としての活躍も華々しく、18歳で第36回NHK紅白歌合戦に出場したほか、2007年に高橋幸宏の呼びかけで結成した「pupa」でボーカルを務めている。
そんな原田が、今年6月に2年半ぶりとなる全国3カ所、4公演の「原田知世 40周年アニバーサリーツアー2022"fruitful days"」を開催。透明感のある伸びやかな歌声とデビューから変わらない可愛らしさ満載のステージングで観客を魅了。激しいダンスパフォーマンスはなく歌を披露するだけの形式だが、彼女の"表現者"としての豊かな"表現力"が感じられる貴重なライブとなった。

(C)三浦憲治
千秋楽となる6月21日に東京・Bunkamuraオーチャードホールで行われたライブでは、「A面で恋をして」からスタートし、「久しぶりのツアー。40周年のライブ。この日を楽しみにやってきました。今夜は日常を少し忘れて楽しんでいってください」とあいさつ。更に、「恋をしよう」「ユー・メイ・ドリーム」と"恋"をテーマにした曲を披露し、原田らしい爽やかで優しく淡い雰囲気を作り上げた。
その後、「去年くらいから『2022年はずっと応援してくださっている皆さんに歌でお返しをする年にしたいな』と思っていて、アルバムを作ったりしながら、このライブのイメージを膨らませておりました」とツアーに込めた思いを語り、「音楽って、聴いた瞬間に時が戻って、その時の記憶の中の風景とか思いとか風の匂いとか、いろんなことが一瞬で蘇る。そういう力を持ったものだなと思っていて、今夜は皆さんにそれぞれの心の旅をしていただけたらいいなと思います」とにっこり。

(C)三浦憲治
そんな思いを体現するように、「ダンデライオン~遅咲きのたんぽぽ」をしっとり歌唱。観客一人一人の思い出に寄り添うように、時を超えてリリースした時代をそっと覗くかのような丁寧な歌い方で感情を表現。"女優"、"歌手"といった枠組みを超えて"表現者"として豊かな表現力を見せた。一方、「冬のこもりうた」「ヴァイオレット」といった最近の曲では、声色を変化させて歌に込められたメッセージを表現。
芝居や歌といった表現の方法にとらわれず、彼女の"表現者"として表現力を堪能できるのは歌手活動なのかもしれない。そんな思いがよぎるほどに1曲1曲に込められたメッセージとそのメッセージに対する彼女自身の思いを表情豊かに伝えてくれるライブは、他のアーティストのライブでは味わえない世界を体験させてくれるはずだ。

(C)三浦憲治
10月5日(水)には「原田知世のうたと音楽~デビュー40周年記念ベスト・アルバム」がリリースされ、10月16日(日)には東京国際フォーラムホールAにて「デビュー40周年記念スペシャル・コンサート"fruitful days"」が開催されるので、映像作品では出会えない"表現者"としての原田知世の素晴らしさにもぜひ触れてみてほしい。
文=原田健
放送情報【スカパー!】
原田知世 40周年アニバーサリーツアー2022“fruitful days”
放送日時:10月1日(土)18:30~
チャンネル:ホームドラマチャンネル
※放送スケジュールは変更になる場合があります
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