D.O.(ディオ)ことド・ギョンスの朴訥とした声に包まれる幸福...韓国を代表する俳優陣が生み出す世界観に没入

2022/10/10

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10月から韓国で放送開始となった新ドラマ「真剣勝負」が注目を集めているEXOのD.O.(ディオ)ことド・ギョンス。除隊後のドラマ復帰作であり、型破りな検事役とあって高い関心が寄せられている。そんな"演技ドル"として高い評価を得る彼が、昨年、シネマティックロードムービー「Off the Grid 秘密の足跡」シリーズに出演し、韓国で大きな反響を呼んだ。

ディオことド・ギョンスが生み出す空気感が堪らない「Off the Grid 秘密の足跡」
(C) Studio Discovery, LLC, 2021

「Off the Grid 秘密の足跡」は、韓国トップ俳優たちが世間の関心や視線から脱し、癒しを求めて2泊3日の旅に出て、独りの時間を過ごすという番組だ。ギョンスをはじめ、「梨泰院クラス」(2020年)で人気を博した女優キム・ダミ、「私たちのブルース」(2022年)のハン・ジミン、「夫婦の世界」(2020年)のキム・ヒエら、韓国ヒットドラマを彩るスター俳優のほか、国際的に高い評価を得る映画スターである「お嬢さん」(2016年)のチョ・ジヌン、「オアシス」(2002年)のムン・ソリといった錚々たるキャスティングが大きな話題を呼んだ。

自由な時間を過ごすリラックスした表情はもちろん、映画のようなドラマティックな映像美、出演者本人による心に響くナレーションが印象的なロードムービーに仕上がっている。

キム・ダミ編は、人里離れた場所で自分を解き放つように見せるナチュラルな表情が貴重。ゆったりと食事をしたり、気の向くままに真っ赤な車を走らせ、自然を全身に感じながら自転車で駆け抜けたり...。宿ではバーベキューを楽しみ、肉や野菜をおいしそうに頬張るチャーミングな姿も見逃せない。

映画「The Witch 魔女」(2018年)で鮮烈なデビューを飾り、「梨泰院クラス」「その年、私たちは」(2021年)といった相次ぐヒットドラマの出演で、キム・ダミを取り巻く環境は一変。ストレスの多い日常から離れ、"こんな幸せもあったな"と彼女が改めて気付くような、ささやかだけど大切な時間がスケール感のある映像に収められている。

また、慶尚北道の栄州(ヨンジュ)と安東(アンドン)を目的地に決めたハン・ジミン編では、着飾らない自分と向き合うことで人間的な魅力を解放。一人で食事をするのが恥ずかしいという彼女が素顔をさらけ出し、韓屋と呼ばれる伝統家屋で祖父母との記憶を手繰り寄せる――常にスポットライトを浴びる女優としてではなく、一人の人間として旅をしながら紡ぐ言葉も気になるところだ。

南海を旅したド・ギョンス編は、運転が好きだという彼が初めての長距離ドライブに挑戦。ゲストハウスに到着すると、じっと座ってコーヒーの香りと味を楽しみながら長い時間、風景を堪能する彼の"素"が映し出される。

意外にも"自分のためだけに作るのは初めて"という料理では、慣れた手つきでパスタを調理し、美味しく作る秘訣も公開する。さらに、ゲストハウスの屋上でラーメンを作って食べる貴重なシーンもあり、ビールと共にいただくド・ギョンスの"モッパン"は視聴者の食欲をそそるに違いない。

ありのままの自分を見せていく中で自然とド・ギョンスという人間の魅力が浮かび上がり、インタビューパートでは、今回のシチュエーションゆえに飛び出した素直な言葉が、心に沁み入るように紡がれる。全編を通して挟み込まれる彼自身のナレーションもとても落ち着いていて聞き心地が良く、ギョンスの声に包まれながら彼の感じた世界に没入できるはずだ。