唐沢寿明と窪田正孝が熱すぎ昭和デカと平成草食刑事の凸凹コンビに!全10パターンものマルチエンディングにも注目の劇場版『ラストコップ THE MOVIE』

唐沢寿明と窪田正孝演じる最凶の凸凹コンビが数々の難事件を解決していくドラマ「THE LAST COP/ラストコップ」は、2015年から2016年にかけて、地上波のスペシャルドラマ、連続ドラマ、動画配信サービスなど幅広いフォーマットで展開され、大ヒットを記録。そんな人気シリーズの集大成として2017年に公開された劇場版『ラストコップ THE MOVIE』が12月2日(金)に日本映画専門チャンネルで放送される。こちらでは劇場公開時に話題となった、全10パターンにもおよぶ結末の異なるサプライズ・マルチエンディングも本編の最後に一挙放送される。

ドイツで絶大なる人気を誇ったドラマシリーズを日本版に翻案した「THE LAST COP/ラストコップ」は、30年間の昏睡状態から突如復活した昭和の肉食刑事・京極浩介(唐沢)が、平成の草食系刑事・望月亮太(窪田)を振り回しながら数々の事件を解決していくさまを描き出すアクションコメディ。これまで不死身のパワーで数多くの奇跡を巻き起こしてきた京極も、今回の『THE MOVIE』では、その身体が限界に近づいていることを意識するようになり、相棒の望月にすべてを託そうと決意する。だが、そんな時、最新鋭のAIが起こした大事件に直面。京極は最後の決断を迫られる...。
京極が青春時代を過ごした昭和時代と現代とのギャップが楽しい本シリーズ。本作の戸田一也プロデューサーいわく、本シリーズはサービス精神旺盛な「インド映画」を意識したとのことで、これまでも数々の昭和カルチャーのパロディやコスプレ、荒唐無稽でハイテンションなギャグやアクションなどがこれでもかというくらいに目白押しだった。連ドラ最終回ではまさかの生放送を敢行するなど、「なんでもあり」の大らかさ、幅の広さの中で作られ、小さな子供から大人まで幅広い層に人気を集めた。そして今回の『THE MOVIE』のエンドロールでも、小さな子供たちを中心とした、本作キャラクターのイラストが多数紹介されるなど、多くの人たちに愛されてきたシリーズであることがうかがい知れる。

唐沢演じる京極は、22歳の時に昏睡状態となり、気がついた時には52歳。家族とのかけがえのない時間など数々の大切なものを失ってしまった不遇の男。だが彼は、その失われた時間を取り戻すかのように、ひたすら刑事の勘を頼りに、がむしゃらに、破天荒に、我が道を突き進む。お調子者だが、その一本気でまっすぐな姿勢は、相棒の望月をはじめ、周囲の人々の生き方を変えていく。もともと唐沢寿明という俳優ありきでこの企画がスタートし、京極というキャラクターは唐沢にピッタリ。そして窪田演じる望月は、シリーズ冒頭でこそ草食系のキャラクターだったが、シリーズを経るごとに、京極に感化され、熱血刑事に成長。二人とも身体能力の高さにも定評があり、その息の合ったアクションなども見どころのひとつである。

撮影は、アドリブが次々と飛び交う自由度の高い現場だったとのことで、近年のリアリティーを重視する刑事ドラマとは対極にあるようなハチャメチャぶりが魅力だ。だがその荒唐無稽さの中でも変わらない家族や仲間たちとの絆、生きることの大切さなどをストレートに訴えかけ、思わずグッとさせる。とはいえ、そこは「THE LAST COP/ラストコップ」。最後の最後まで観客の想像を超えるツッコミ展開が満載で、最後まで笑って、泣けて、興奮できる作品となっている。
文=壬生智裕
放送情報【スカパー!】
ラストコップ THE MOVIE
放送日時:2022年12月2日(金)10:55~ほか
チャンネル:日本映画専門チャンネル
※放送スケジュールは変更になる場合があります
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