当時22歳の木村拓哉が唐沢寿明、反町隆史らと共に若きゼロ戦乗りを熱演!「君を忘れない」

「HERO」や「ビューティフルライフ」「ロングバケーション」、近年では「教場」「グランメゾン」など、数々の代表作を持つ木村拓哉。型破りな警察学校教官や、気難しいが腕は確かなシェフを演じたいわゆる"お仕事ドラマ"から、一途な恋模様を描くラブロマンスまでさまざまなジャンルの作品に自然に溶け込み、実に幅広い役柄を演じてきた。
そんな木村が22歳の時に出演したのが映画「君を忘れない」だ。

(C)「君を忘れない」製作委員会
唐沢寿明、木村、反町隆史らの共演で、戦時中の暗く悲しい時代の中でも明るく懸命に生き抜いた、7人の若きゼロ戦乗りたちの姿を描く本作。舞台は1945年の蓑屋航空基地。海軍の若きエリート大尉・望月晋平(唐沢)は、軍の特攻作戦への反発心から腕の立つパイロットを育てようと、自ら隊長となり「302特別飛行隊」を組織した。しかし、部下として集まってきたのは、肥満体で高所恐怖症の高松(松村邦洋)、ジャズをこよなく愛しハーモニカを持ち歩く佐伯(池内万作)、帝大出で反戦主義者の早川(袴田吉彦)、輝かしい戦績を挙げながら心に傷を負っている三浦(反町)など、いずれも変わり者ばかりだった...。
■隊長に反発する上田少尉の心境の変化を、木村拓哉が表現

(C)「君を忘れない」製作委員会
本作で木村が演じているのは、海軍兵学校をトップで卒業した経歴を持つ上田少尉。隊長・望月の後輩でありながら、望月の元恋人に想いを寄せていることもあり、彼との間には確執が生じて、事あるごとに対立している。そんな上田の青臭さも感じるが一本気な性格を、当時まだ若手だった木村が熱い演技で表現している。
個性の強い面々がそろった302特別飛行隊だったが、厳しい飛行訓練を共にする中で、次第に心を通わせ合い、7人は仲間になっていく。上田は特攻作戦の意味を望月に激しく問いかけたりと反発もするが、飲み屋で絡んできた客に望月を馬鹿にするようなことを言われた時には、その客の胸ぐらに掴みかかり、怒りをあらわにする。また、出撃の前夜に7人が部屋にそろい、各々が自身の心境を話す中で望月が特攻に抱く自身の想いを初めて語る場面では、上田は言葉にこそしないものの、そのまなざしや望月と交わす視線から、望月の想いをしっかりと受け止めていることが感じられる。そんな上田の心境の変化を、木村が見事に表している。
7人の若きゼロ戦乗りたちが、仲間になっていく過程を描く本作。そこには友情もあったし、恋もあった。戦争という厳しく悲しい時代の中でも、懸命にたくましく生き抜いた彼らの生き様を、若き日の木村、そして唐沢や反町の演技にも注目しながら見てほしい。
文=HOMINIS編集部
放送情報【スカパー!】
君を忘れない
放送日時:2025年8月15日(金)21:00~、9月2日(火)21:00~
チャンネル:映画・チャンネルNECO
※放送スケジュールは変更になる場合がございます
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