「心が通い合っている瞬間に感動」甲斐翔真が語るミュージカルの魅力に内藤大希&東啓介も共感

ドラマや映画、そして舞台で活躍している若手実力派俳優・甲斐翔真。「RENT」「ネクスト・トゥ・ノーマル」など、ブロードウェイ・ミュージカルの日本版に出演し、その魅力の虜となっている甲斐がMCを務め、ゲスト俳優と共に、役者として、そしてミュージカルファンとして、ミュージカルへの想いを語る番組「World Musical Show Times」の第2弾が12月22日(木)よりSPOOXにて配信される。

今回、番組MCの甲斐とゲスト出演した内藤大希、東啓介にインタビューを行い、彼らのミュージカルへの想いを聞いた。

――まずは収録の感想をお聞かせください

甲斐「前回は割とフリーに、とにかく自分が楽しむ感じでしたが、今日の収録は『この番組の目的は海外ミュージカルの魅力や、僕がどんな作品に感銘を受けて日本の舞台に立っているかということを視聴者の皆さんにお伝えする』というのを再認識した上で挑みました。今回はブロードウェイにフォーカスを当てた内容で、僕らも驚くようなお話やレアな映像が出てきて、僕らも勉強させていただきました」

東「僕は『World Musical Show Times』は新しい音楽番組だなと感じていて、今日の収録をとても楽しみにしていました。実は、僕ら3人は共演経験がなかったのですが、このような場所があれば舞台以外でも共演できたり、一緒に歌ったりできる、すごく良い機会だなって。そして、番組を通して視聴者の皆さんに、ミュージカルにはいろんな素晴らしい作品があることを知っていただいたり、敷居が高いと感じていたミュージカルというエンターテイメントをより身近に思って貰えるような、そんな時間だったなと思います」

内藤「ブロードウェイ・ミュージカルの魅力や、それに関わっている人たちの情熱に今まで触れたことのない方々が、この番組を通して『こんな若い俳優さんたちが目を輝かせて熱く語るミュージカルって、どんなものだろう？』って思うだけでも、劇場へ足を運ぶきっかけになるような気がしました。翔真くんと東くんのミュージカルにかける熱い気持ちや、情熱、前のめりの姿勢に大きな刺激を受けましたね」

――番組内では、それぞれミュージカルの楽曲をデュエットされましたね

甲斐「僕がミュージカルの中で『デュエットっていいな』と思う時って、本当に(演者同士の)心が通い合っているんだな、と感じる瞬間なんですよ。ミュージカルや歌といった枠を超えて、人と人が感情のやり取りをしてるんだっていう実感があって、その間にドラマがあるんだと感じ取れた瞬間に、人って感動するんですよね。ミュージカルでのデュエットって、その領域に行けることが最大の魅力だと思います。今日の僕らがその領域にたどり着けていたかは、わからないですけど(笑)。でも、楽しかったよね」

東「楽しかったですし、最高でした。舞台とはひと味違ったデュエットを皆様にお届けできたんじゃないかなって思います。今日の収録場所もめっちゃおしゃれで、雰囲気が良くて、歌っていて気持ち良かったです。今度お客さん入れて公開収録というのも良いんじゃない？」

甲斐「公開収録！？人前でMCできないから却下！(笑)」

内藤「(笑)。僕は翔真くんとデュエットさせてもらったんですけど、すごく楽しかったですね。今まで、生の歌声を聴いたことがなかった翔真くんや、出演している舞台は観たことがあるけど、東くんの歌声を改めて聞いて、日本の演劇界がさらにもっと良くなるし、劇場に足を運んでくださるお客様がより共感できる作品が作れるんじゃないかなって感じました！」

――番組を楽しみにされている皆様へメッセージをお願いします

甲斐「世の中には音楽とかダンス、服飾や美術といった、いろんなジャンルがあるじゃないですか。それが全部一緒になっているのがミュージカルで、こんな素敵なエンターテイメントにファンがつかないわけがないんですよね。ミュージカルという世界を理解してもらえたら、そして触れてもらえたら、きっともっと良い地球になるんじゃないかなって、本当に思っています。皆さんに、今までにない新しい視点でミュージカルを観てもらえたらいいな、なんて思いながら収録をしたので、ぜひご覧ください」

東「今日は番組の中でいろいろなミュージカルの話をしましたが、この3人は実は一度も共演したことがないんです！そんな新鮮みや面白さのあるトークや歌声の重なりだったりを楽しんでいただきたいです。ブロードウェイに限らず、ミュージカルの中身みたいなものも深く知ることができる濃密な内容の番組ですので、ぜひ見ていただきたいなと思います」

内藤「以前、先輩に『その時しか演じられない役、歌えない歌がある』と言われたことがあったんですが、その言葉を今日の収録で思い出していました。この番組で、甲斐翔真くんを中心とした若いミュージカル俳優さんたちが『この歌を届けたい』という思いを込めた歌声を記録し続けて欲しいですし、翔真くんたちの成長を見守れるほどの長寿番組になって欲しいなって思います。この番組を通して、ミュージカルの魅力が皆さんに伝わることを願っています」

取材・文＝中村実香