榎木淳弥が継続中の試練を告白「大家さんに言わないと...(泣)」

声優の榎木淳弥が、主人公・レイ＝ホワイトを演じるアニメ「冰剣の魔術師が世界を統べる」が2023年1月5日(木)より放送される。

同作品は、強大過ぎる自身の力に苦悩し、深い心の傷と共に戦場から姿を消した、世界最強と謳われる「冰剣(ひょうけん)の魔術師」レイが、正体を隠してエリート魔術師が集まるアーノルド魔術学院に入学し、そこで貴族の魔術師から侮辱や差別の眼差しを向けられながらも、かけがえのない仲間たちと共に、数々の試練や陰謀に立ち向かう学園ファンタジー。

今回、榎木にインタビューを行い、作品の魅力や見どころ、レイを演じる上で意識したこと、最近の「試練エピソード」などを語ってもらった。

――出演が決まった時の感想は？

「単純にうれしかったです！主人公でもありますし、『冰剣の魔術師』ということで世界最強というキャラクターだったので、『戦闘シーンもかっこいいんだろうな』と思いながら、収録が始まるのがすごく楽しみでした」

――作品のどんなところに魅力を感じましたか？

「最強だった主人公がいろんなことがあって力を抑えられてしまっているというところからスタートするので、『本当は強いのだけれども学院の生徒からは落ちこぼれに見られている』というところから本当の実力を見せて認められていくところが面白さだなと感じました」

――レイの魅力は？

「女性の扱いがすごく上手で、きざなセリフを恥ずかしがりもせず言うことができるキャラクターなのですが、それは自分の経験から出たものではなく師匠から教えられて知識として口に出しているだけので、言動に対して感情が付いて行っていないところが面白いところだなと思っています」

――レイとしての見どころは？

「序盤はあまり感情を出さず淡々としているのですが、後半になるにつれて仲間とのエピソードも増えてきて、仲間の身を案じたりして精神が揺さぶられたりと、メンタル的な成長が描かれているので、そういったところは個人的にも好きな部分でした」

――演じる上で意識したところは？

「かっこつけないことですね。レイは女性に対して『失礼、レディ』とか『君はきれいだ』みたいなことを言ったりするんですが、下心はなく本当に相手を励ますために言っているので、かっこよく言っちゃうと下心があるように聴こえてしまうから、かっこつけずに普通のトーンで淡々と言うように心掛けました。『失礼、レディ』というきざなセリフも、『ごめんなさい。大丈夫ですか？』と言う時くらいのトーンで、一度日常会話に変換してから言うようにしました」

――レイとの共通点はありますか？

「レイと一緒で、一般常識はあまりないかもしれないです(笑)。掛け布団のシーツを付ける時は裏返すとやりやすいことを最近知りましたし、パン粉と生パン粉があることもついこの間知ったんですよ。先日ハンバーグを作ろうと思ってパン粉を買いに行ったんですが、生パン粉しか売っていなくて、パン粉と生パン粉があることを知らなかったから、生パン粉を買って帰ってハンバーグを作ったら、水分量が多くてぐちゃぐちゃになってしまって...。『なんでなんだろう？』とずっと首を傾げていました(笑)」

――数々の試練がレイを襲いますが、ご自身の「試練エピソード」ありますか？

「最近トイレが壊れていまして...。流すと、便器と床の間から水が溢れ出てきてしまって、一晩中(スマホで対応策を)検索していました。拭いても拭いても水浸しで、諦めて寝たら渇いていたのですが、実際は今も壊れた状態なんです。大家さんに言わないと...(泣)」

――2022年の総括と2023年の抱負を教えてください

「2022年は本当にあっという間でした。30歳を超えたら1年が本当に早くて！(笑)あっという間なので、『やりたいことはやっておかないとな』と心から思いました。それくらい充実した1年を過ごさせていただいたんだと思います。2023年はそれも踏まえて、公私共にいろいろ新しいことにも挑戦していけたらと思っています。時期が来たら皆さんにお伝えできることもあるかもしれませんので、ぜひ楽しみに待っていていただけたらと思います」

――最後にファンの方々、視聴者の皆さんにメッセージをお願いします

「すごく分かりやすいエンタメになっていると思います。主人公はひたすらかっこいいですし、敵キャラも魅力的で『この人が敵なんだ！』という展開もあって、幅広い年齢層の方に楽しんでいただけると思いますので、ぜひお楽しみに！」

取材・文＝原田健　撮影＝中川容邦