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浜辺美波の可憐さが劇中で光る!菅田将暉演じる天才数学者を支える令嬢役を好演した映画「アルキメデスの大戦」

2022/12/29

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「アルキメデスの大戦」に出演する浜辺美波
「アルキメデスの大戦」に出演する浜辺美波

2023年度前期連続テレビ小説「らんまん」でヒロインを務める浜辺美波。診断医療ミステリードラマ「ドクターホワイト」で主演を務め、「仮面ライダー」シリーズの生誕50周年企画として製作され、2023年3月に公開予定の映画「シン・仮面ライダー」でもヒロインの緑川ルリ子を演じるなど主演クラスの女優として活躍している。そんな浜辺が、菅田将暉演じる天才数学者・櫂直(かい ただし)を慕う令嬢の尾崎鏡子を演じたのが映画「アルキメデスの大戦」だ。

本作の撮影時はドラマ「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」や映画「君の膵臓をたべたい」で、既に注目を浴びていたとはいえ、まだ18歳だった浜辺。財閥の令嬢という浮世離れした役を演じていることもあいまって、守ってあげたくなるような可憐な姿がスクリーンに焼き付けられている。俳優になる前は数学が好きだったという理由もあって、学校の教師になりたかったという菅田がその資質と才能をフルに発揮した役柄を演じ、観る者を圧倒する演技を見せたことでも知られる本作。美しいものを見たら即座に寸法を測りたくなる直を陰で支えた紅一点の鏡子の存在も光っている。

■浜辺演じる鏡子の存在が、直の人生を変える引き金に

鏡子は軍需産業に関わる尾崎財閥の令嬢。直は鏡子の家庭教師をしながら帝国大学の数学科に通わせてもらっていたが、鏡子とのスキャンダルを疑われたことがきっかけで鏡子の父親の怒りを買い、帝国大学を退学させられてしまう。半ばヤケになって料亭で芸者遊びをしていた直は、これからの海戦には航空機が必要だと考える海軍の山本五十六(舘ひろし)と偶然出会い、「あなたたちのやっていることは美しくない」と言い放つ。五十六は変人と紙一重の数学の才能を持つ直のことを気に入り、巨大戦艦を作ろうとする造船中将・平山(田中泯)の提案を潰すために直を海軍に引き入れようとする。五十六には平山案の予算の見積もりの不正を証明するという目的があり、なんとか直を説得しようと下宿を訪ねるが、日本に絶望した直は、アメリカに渡ると言う。「戦争が起こるぞ」と言う五十六の言葉に驚きつつも、予定通り船に乗り込んだ直。しかし、船の上から直が見たのは、人々が戦火に包まれる幻影だった...。そこに鏡子の姿を見つけた時、直は「数学的冷静さ」を欠いている自分に気付きながらも、慌てて船を降りる。

(C)2019「アルキメデスの大戦」製作委員会 ©三田紀房/講談社

三つ編みに淡い色のワンピースを着た華奢な鏡子はお嬢様そのもの。アメリカに行くのは私のせいだと顔をしかめ、涙を流しながら「お父様をお許しください」と懇願する浜辺の初々しく可憐な佇まいに目を奪われる。

■不眠不休で困難に立ち向かう直の挑戦を支える鏡子

五十六の依頼を受けて海軍に入り短期間で巨大戦艦の見積もりを出す仕事を受けた直だったが、資料も閲覧できない環境の中で作業は難航。身の回りの世話をすることになった部下の田中正二郎(柄本佑)からの「民間会社なら協力してくれるかもしれない」という助言に従うが、どこの会社も軍部の圧力がかかっていて八方塞がり。そんな時に鏡子から「父の会社に軍部に異を唱えて出入り禁止になった大里(笑福亭鶴瓶)という人物が、大阪で小さな造船会社を営んでいる」という情報をもらい、直と正二郎はすがるような思いで大阪に向かう。見積もりを出すために過去の資料を参考にしたいと頼むが拒否され、諦めずに毎日会社に居座る直たち。そんな2人のことを案じて大阪まで駆けつけ、道を開いたのも鏡子だった。直にとって鏡子は数学には世界を変える力があると思わせてくれた大切な存在。鏡子もまた「先生のためなら何でもしてあげたい」と澄んだ瞳で直を支えていく。女性らしさ、可愛らしさを意識したという浜辺美波の役割にも着目したい。

文=山本弘子

放送情報【スカパー!】

アルキメデスの大戦
放送日時:2023年1月20日(金)21:00~
チャンネル:映画・チャンネルNECO
※放送スケジュールは変更になる場合がございます

詳しくは
こちら

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