ソ・イングクの横顔に見惚れるキスシーンも...ひとりぼっちの「滅亡」が温もりを知る過程に引き込まれる美しい世界観
2022年6月に発売したシングル「LOVE&LOVE」に続き、12月にも新曲「Fallen」をリリースしたソ・イングク。約5年ぶりとなる精力的な歌手活動が注目を集める一方で、自身初の"悪役"を演じた強烈なバイオレンス映画「Project Wolf Hunting」では、16kg増量という肉体改造に挑んだことも話題になった。同作は、「オオカミ狩り」という邦題で、2023年4月7日(金)より日本公開されることが発表されており、日本でも期待が高まっている。
イングクの歌手活動を再開するきっかけとなったのが、彼の約3年ぶりのドラマ復帰作となった2021年のドラマ「ある日、私の家の玄関に滅亡が入ってきた」。この作品でイングクは主人公の"滅亡"を演じ、さらにOSTにも参加した。イングクにとって、役者としてもアーティストとしても特別な作品となった同作が、2月2日(木)よりアジアドラマチックTVにて放送される(1月16日(月)に第1話が先行放送)。
(C) STUDIO DRAGON CORPORATION
「ある日、私の家の玄関に滅亡が入ってきた」は、病気で余命100日を宣告されたWEB編集者・ドンギョン(パク・ボヨン)を巡る愛の物語。イングクは、彼女と心を通わすことになる謎の男を演じた。
"滅亡"を意味するミョルマンと名乗るその男は、"神と人間のあいだ"というミステリアスかつファンタジックな存在だ。ドンギョンが余命宣告を受けた夜、人生に絶望して叫んだ「こんな世界、滅亡させて!」の一言をきっかけに、ミョルマンは突如として姿を現し、2人の不思議な物語が紡がれていく。
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"滅亡"という言葉からは、さながら恐怖の大王のような絶対的なキャラクターをイメージしがちだが、イングク演じるミョルマンはもっとずっと軽やか。ドンギョンの部屋のインターフォンを鳴らして「アンニョン!ミョルマン(滅亡)だ」とニコニコしながら名乗り、ずかずかと部屋に上がり込んで「ずいぶん狭い部屋だな。まぁ座れ」と我が物顔。そして、ドンギョンに「願いを叶えさせろ」と付きまとう。"俺様キャラ"でありながら愛嬌もある...そんな身近で人間味のあるキャラクターに仕上がっている。
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一方で、死神にも似た役割を担うミョルマンは、通り魔事件を引き起こして自殺を図るような人物に対しては容赦がない。死を逃げ道にさせないよう不思議な力であえて傷口を回復させて、「その滅亡(死)を一時回収する」「滅亡より恐ろしいのは、生きることだ」と皮肉をぶつけるシーンでは、凍てつくような冷酷さを覗かせる。
世の中の様々な"滅亡"を操ってきた孤独なミョルマンがドンギョンと出会い、誰かを愛することの温もりを知る――その変化こそが同作最大の見どころ。"キス職人"の異名を持つイングクの繊細で美しいキスシーンも必見だ。
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また、OSTの豪華さも同作の魅力の1つ。イングクが歌う「はるか遠い未来、僕たちが」は永遠に消えることのない愛を切なく歌い上げたバラードで、イングクが自ら作詞・作曲も担当。そのほか同作のOSTには、TOMORROW X TOGETHERやベクヒョン(EXO)といった人気アーティストも参加し、ドラマの世界観を彩っている。
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さらに、現在は兵役中のカン・テオが、カフェオーナーのヒョンギュ役で出演しているのも見逃せない。この作品を経て翌2022年には、テオが「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」で大ブレイクを果たしたことも記憶に新しい。ヒョンギュとドンギョンの親友ジナ(シン・ドヒョン)、ドンギョンの上司ジュイク(イ・スヒョク)の三角関係の行方も、物語を彩るもう1つのラブラインとして注目を集めた。
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2022年8月には、約3年半ぶりに来日を果たし開催されたファンミーティングが大きな話題を呼んだイングク。俳優としてはもちろん、アーティストとしても、その勢いを加速させている今、彼のターニングポイントとなった「ある日、私の家の玄関に滅亡が入ってきた」を改めてチェックしておきたい。
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文=酒寄美智子
放送情報【スカパー!】
ある日、私の家の玄関に滅亡が入ってきた 第1話先行放送
放送日時:2023年1月16日(月)22:00~
※レギュラー放送は2023年2月2日(木)より毎週(木)(金)9:30~
チャンネル:アジアドラマチックTV (アジドラ)
※放送スケジュールは変更になる場合があります
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