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2023/01/17

杏と上川隆也の凸凹コンビが銀行の不祥事を解決する「花咲舞が黙ってない」に再注目

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数々のヒットタイトルを世に送り出してきた作家・池井戸潤。彼の小説はこれまでに数多く映像作品化されているが、池井戸作品における主人公はほぼ男性で、現在のところ唯一の例外として女性主人公が活躍する作品は『不祥事』のみ。

©NTV

そんな貴重な作品を杏主演でテレビドラマ化したのが2014年制作の「花咲舞が黙ってない」。翌2015年には第2シリーズも制作されるなどヒットを飛ばした同作は、主演から脇役までこなす実力派人気女優の杏にとっても初期の代表作と呼べる作品だ。

今回、日テレプラスでは2月2日(木)に第1シリーズを、2月16日(木)には第2シリーズを一挙放送する。

物語の舞台は、東京第一銀行というメガバンク。入行5年目の舞はそこで人気テラー(窓口係)として働いていた。しかし、本部の臨店班への異動を突然命じられたことで、花咲の行員生活は一変する。

臨店とは、問題を起こした支店へ出向いて指導、解決を図るのが主な業務だ。臨店は支店から煙たがられることも多い。正義感の強い舞は身内の粗探しをするような臨店の仕事にしばしば戸惑い、悩みながらも、不正を厳しく、徹底的に追及していく。

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そんな舞のパートナーが、臨店班の上司である相馬健(上川隆也)。元はエリート行員だったが、策略にはめられ出世コースを外れたことから銀行内の理不尽な慣習は仕方ないと諦めている中年行員だ。実はテラー時代の舞とも上司部下の関係になったことがあり、当時から遠慮のない発言をする舞を苦手としていた。

メガバンクが舞台で、一般行員が不正を暴くことから「女版半沢直樹」としても注目された本作。半沢直樹シリーズでは「やられたらやり返す。倍返しだ」の決め台詞も注目されたが、舞も納得のできない指示が与えられた時に「お言葉を返すようですが」と反論するのがお約束。また、真実を暴かれ激昂する不正相手に対しては、「間違っています」とバッサリ。その勧善懲悪ぶりは、見ていて清々しさを覚える。

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また本作の隠れた見所となるのが、舞の父親・花咲幸三(大杉漣)が営む居酒屋「花咲」だ。仕事を終えた舞と健が訪れたり、時には事件解決の糸口が見つかるなど物語のキーポイントでもあるが、ここで注目したいのは提供される料理。作中では食通の健を虜にした「花咲」のおつまみメニューだが、2016年には実際にレシピ本が発売されるほど視聴者の心を捉えている。

何かと暗い話題の多い世の中に復活する「花咲舞が黙ってない」。気っ風のいい舞の姿で、モヤモヤした気持ちを払拭してみてはいかがだろうか。

文=安藤康之

放送情報

花咲舞が黙ってない(第1シリーズ)放送日時:2023年2月2日(木)12:00~
チャンネル:日テレプラス

花咲舞が黙ってない(第2シリーズ)放送日時:2023年2月16日(木)12:00~
チャンネル:日テレプラス

※放送スケジュールは変更になる場合がございます

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