SixTONES・森本慎太郎をはじめ、SnowMan・岩本照、元AKB48・島崎遥香ら豪華メンバーが11年前に共演した学園ドラマ「劇場版 私立バカレア高校」

2020年にCDデビューし、NHK紅白歌合戦に３年連続で出場しているSixTONES。彼らがジャニーズJr.として活動していたときに出演したドラマ「私立バカレア高校」は、彼らのキャラクターが立った設定とフレッシュな演技、AKB48(当時)の島崎遥香らとの共演もあって、人気作に。2012年には劇場版も公開された。その「劇場版 私立バカレア高校」が2月14日(火)に日本映画専門チャンネルで放送される。

森本慎太郎、松村北斗、ジェシー、京本大我、田中樹、髙地優吾はこの作品で共演したことをきっかけにSixTONESを結成することになったというのも、ファンには有名なエピソード。森本演じる主人公・桜木達也は"最凶ヤンキー高校"と呼ばれる馬鹿田高校のトップで「最強に熱い男」だ。森本は兄の死という辛い過去を背負いつつ、まっすぐに生きようとする達也を体当たりで熱演している。

松村演じる達也の親友・浅田哲也は「最強にクールな男」だが女子には優しいという役どころ。京本演じる寺川麻耶は中性的なルックスでありながら「最強にキレる男」でケンカも強い。田中演じる野口聡は友情に厚い「最強にバカな男」。ジェシー演じる里中ユウキは、校内では桜木と対立しているが、他の高校と争うときは協力する「最強バイリンガル」。そのユウキと「2人で1人」というほど息の合う「最強お調子者」の神保誠を髙地が演じている。それぞれの個性が設定に反映され、6人が伸び伸びと芝居をしているのが見どころだ。

Snow Manからは岩本照、佐久間大介、阿部亮平、渡辺翔太、深澤辰哉、宮舘涼太が出演。岩本が馬鹿田高校のライバルである菊永高校の番長役で、他のメンバーはそのチームに属しているという設定。岩本が金髪のリーゼント姿で、佐久間がアクロバティックなケンカをするなど、こちらもキャラが立っている。この時点で既にSixTONESとSnow Manがライバルグループになっているのが、今見ても面白い。AKB48のメンバーも、ヒロイン役の島崎をはじめ、光宗薫や現在、俳優として大活躍する川栄李奈などが出演し、初々しい演技を見せている。

ドラマ版では馬鹿田高校と、お嬢様学校の第一カトレア学院の合併が展開し、まったく違う校風の生徒たちがカルチャーショックを受けつつも、お互いを理解していく様を描いた。劇場版では合併で誕生した第二カトレア学院が第一カトレア学院に校舎を借りている間に文化祭が行われることになり、第一の元生徒会長の真行寺文恵(島崎)は現・生徒会長である九音園結花(加藤玲奈)にやたらとライバル視されてしまう。さらに、文恵に海外留学の話が持ち上がり、あいまいにしてきた文恵と達也と哲也の三角関係にも決着をつけることに!?　物静かでがまん強い少年漫画のヒロインのような文恵を、島崎が可憐に演じている。

アイドル映画の王道を行く展開で、当時10代だったSixTONESとSnowManのメンバーはまさに原石の輝きを見せている。彼らのファンなら、この映画を見ると、タイムカプセルを開けたときのようなエモさを感じるはずだ。

文＝小田慶子