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2023/09/12

モンド麻雀プロリーグ第17回名人戦開幕!森山茂和プロに独占インタビュー

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百戦錬磨のベテラン男性雀士10名による、円熟の技と巧みな心理戦による対局シリーズ「モンド麻雀プロリーグ22/23 第17回名人戦」。今回はプロ雀士・森山茂和プロ(日本プロ麻雀連盟会長)にインタビューを行った。

――歴史の長いモンド麻雀プロリーグですが、他のタイトルとの違いや魅力を教えてください

「私が出演するようになったのが2001年からなので、多分一番古くなっちゃったんじゃないかな。私は、魅力的な麻雀をしたいと思いながらずっとやってきて、麻雀の面白さ伝えることはある程度できたかなと思ってます。コロナ渦では、(アクリル板の仕切りの)セッティングがあって見づらかったり、ちょっと横向いたら牌を見落として鳴けなかったりとか、手を見なくなって頭で考えてはいても抜き間違えて隣の牌を切っていたり...そういうこともありましたね。もう20年以上やってますけど、見る人が楽しんでいただけるような麻雀を頑張って打っていると思いますので、是非MONDO TVで見ていただきたいです」

――名人戦は今年で16年。改めて、森山プロがいつも名人戦にどういう気持ちで挑まれているのか教えてください

「実は、僕は2007年に『モンド杯』で優勝してるんですけど、その2007年の第1回『名人戦』はエキシビションだったので、モンド初期の懐かしいメンバー構成になり、出ていないんですよ。それで2008年『名人戦』にオファーがあり出場したら、『第2回名人戦』になってて、ちょっと荒れましたね。それでも、決勝には残りましたけどね。だから名人戦は今回が16回目になるんです(笑)」

――「名人」と響きは、プロの世界ではすごいことだと思いますがいかがでしょうか?

「そうですね。僕は『名人戦』って名にふさわしい麻雀を、皆さんに見ていただきたいと思います。出場されるプロもそんな麻雀をしてほしい。だから、ただ勝てばいいということじゃなく、何を見てもらうか。『モンド杯』も『女流モンド杯』も各々違う打ち方で良いと思うんですけど、『名人戦』はやっぱり一味違う。やっぱり『名人戦』がナンバー1というか、麻雀好きな方に人気があるのは、『名人戦』なのかなと思います」

――今回の名人戦出場にあたって意識されていた選手はいますか?

「はっきり言って自分のことしか考えていないです(笑)。なかなか上手くいかないので、考えることがたくさんあって。ただし、今回は沢崎(誠)が病気から復帰するタイトルだったので、僕は彼のことが一番気になっていました。麻雀に関しては問題ないので、それはよかったんですけど、それでもやっぱり心配ですし元気になってほしいなと思っています」

――ベテランと戦うのは、いつもより緊張感がありますか?

「よく見てる人ばっかりなので、ないですね(笑)緊張感はないんです。むしろ分かっているので、ある意味やりやすかったりはします。この人はこんな感じの麻雀をするし、この人はこんな感じだろうなとか。仕掛けてきたときに、どんな仕掛けかはなんとなく分かります(笑)」

――お互いに読み合いをしている感じですか?

「読み合いというか、かまし合いというか(笑)。どうやって自分がやってることを相手に分からせないようにしようかを考えてます」

――名人戦はすごく視聴率が高いですが、視聴者を意識されて打たれることもありますか?

「最初からそういう意識はありましたね。何を切るかは視聴者のことを考えることがあります。普通の人はこれ切るけど、私はこっちを切る、だから、少し間を置いて考えてもらったりね。ある程度考えていることを見せてあげてることも大事かなと思います。ノータイムでパッと切っちゃったら、視聴者も考える余裕がなくなってしまいますからね。だから、こういう風に魅せた方がいいじゃないかとか、多分あの人はこうしてほしいだろうなとか、そのぐらいは考えてます」

――真剣勝負の中でも、余裕がある感じがします

「少しは余裕がないとダメかなと思います。僕はプロである以上、見てくれている人にも納得してもらえるくらいの余裕は持ちたいと思っています。もちろんスピーディーに打つこともありますけど、自分がただ一生懸命やってるだけというのはないようにしています」

――苦手だなと思う選手はいますか?

「苦手な人はいないんですけど、ツイてる人は嫌ですね。どうしようもできない(笑)。強い弱い関係ないですね。それでも、ツイている人がミスをすることもあって。『今日、この人はツイてるからこのままリーチだな』ってタイミングで役を鳴いてくれるとホッとしますね」

――逆に、自分がその運を持ってくるように意識されていることはありますか?

「私の場合は、どうやって大きな運を持ってくるかを考えてみて...まずは振り込まないとか、相手に鳴かせないとか考えながらゲームを作っていくんです。上手くいけばゲームを作れるけど、反対に自分がやったことが裏目に出ることもあります。ただ『私は大きな波を捕まえられるぞ』っていう自信はあります。トップを獲れる自信はあるので、ダメな時に負けないようにしておけばカバーできるかなと思います。なかなか上手くいかないんですけどね...」

――視聴者に対局を魅せる上で、意識している所作とかはありますか?

「所作と言うのかな、マナーが良くて、良い麻雀を打てるのが一番でしょうが、牌捌きが衰えているのが気にはなります。なかなか静かに打てないし、まあ、元気にビシッと打ちたいですね」

――これからプロを目指す方に一言アドバイスをお願いします!

「これを言うと嫌われてしまうんですが...安易な気持ちでプロを目指さないでください。麻雀を覚えて半年くらいの人に『今度、プロテストを受けるんです』って言われたことがあって、『頑張ってください』としか言えなかったのですけど、プロはそんなに簡単じゃないんですよ...」

――今の麻雀界の現状について感じられていることや、課題などあれば教えてください

「今の麻雀界ははっきり言ってバブル時代のようですよね。僕は日本プロ麻雀連盟の会長なので、地に足のついた活動をしっかりやっていくこと、プロ雀士の選手を育てていくことを大切にしています。そして、チャンピオンのレベルをいかに落とさないようにするかも大事にしています。今は人気優先みたいな風潮になっていますが、麻雀力をしっかりつけて強くなれば、仕事にもつながると思っています。連盟会長として『麻雀力を落とさないようにしなさい』と今後もしっかり指導していきたいですね」

文=HOMINIS編集部

放送情報

モンド麻雀プロリーグ22/23 第17回名人戦
放送日時:2023年9月12日(火) 23:00~全16話シリーズ
チャンネル:MONDO TV
※放送スケジュールは変更となる場合があります

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