天海祐希と松下洸平のコミカルな掛け合いが楽しいドラマ「合理的にあり得ない~探偵・上水流涼子の解明~」
世界的バレエダンサー、アダム・クーパーや鈴木保奈美と共演する舞台「レイディマクベス」の公演が10月〜11月に控えている天海祐希。主演ドラマを次々にヒットさせてきた天海が主演し、10月からスタートする「いちばんすきな花」で地上波連ドラ初主演を務める松下洸平と初タッグを組んだドラマが、10月8日(日)に日本映画専門チャンネルにて一挙放送される「合理的にあり得ない~探偵・上水流涼子の解明~」だ。
ボケとツッコミのような2人の軽妙なやりとり、変装シーンも話題になった本作で天海が演じているのは歌舞伎町にある「探偵事務所 上水流エージェンシー」の経営者・上水流涼子。もともとは総合商社・諫間グループの敏腕顧問弁護士としてバリバリ働いていたが、身に覚えのない傷害事件を起こしたことで社長の諫間(仲村トオル)から解雇され、弁護士資格も剥奪された過去を持つ。
涼子と共に依頼を解決していくのが松下演じるIQ140のバディ、貴山伸彦。姉御肌でサバサバした性格の主人公を演じたら右に出る者はいない天海だが、本作で演じた涼子は貴山に"凶暴でがさつ"呼ばわりされるようにポンコツな面も多々あり、情に厚く頼れる反面、周囲を心配させるエッジと危うさも合わせ持っている。なぜ、涼子は記憶にない暴力をふるってしまったのか? 事件に隠された謎が後半に従うにつれて解き明かされていく痛快エンターテインメントだ。
■酒好きで極辛好きの探偵、涼子が依頼された案件を相棒とともに解決

二日酔いで遅刻は日常茶飯事、唐辛子入りのトマトジュースを飲んで喝を入れ、ストレスがたまったときには生ハバネロをボリボリかじる涼子は事務所で服を着たまま寝てしまうこともしばしば。ボサボサの髪でメイクが悲惨なことになっている姿を見た貴山に「また嫌な夢を見たんですね。ペペロンチーノにかかっている到死量並みのレッドソース。右側の髪の寝癖」と分析される。しかし、隙がないように見える貴山にも弱点がある。無類の猫好きなことと恋愛偏差値がゼロなことだ。依頼人の秘密に迫るために涼子とラブホテルに入らなければならなくなった回では「心の準備が」と入口であたふたし、「そんなもの要らない!」と一喝される。うなされるほどのトラウマを抱えている涼子と誰にも言えない過去を隠している貴山がその閃きと行動力、並外れた頭脳をフル回転させ、持ち込まれる案件を解決していく様は実に痛快。背景にあるものを探るためにゴルフのキャディー、宅配便業者、投資ファンドの社員、芸者、動物病院のスタッフなど、あらゆる職業に変装して現場に潜入するシーンも笑えるポイントである。
■松下のコミカルな面を引き出した天海はさすがのエンターティナー

NHK連続テレビ小説「スカーレット」でヒロインの夫、十代田八郎を演じ、SNS上で"八郎沼"という言葉が飛び交ったほどブレイクした松下だが、ここまでコミカルに振り切った演技を見せたのは初めてだろう。オーバーアクションで時にアドリブが炸裂する天海の俳優としてのポテンシャルの高さが松下の中に眠っていた可能性を引き出し、テンポ抜群の息の合ったやりとりは「まるで漫才コンビ」と見る人を楽しませた。ドラマの後半はお互いがお互いの過去に決着をつけていく展開でアクションもスリル満点。震えるほどの怒りに襲われながらも黒幕に立ち向かっていく天海の迫真の演技と一触即発のピンチの中、何度も見てきた涼子の戦い方を頭の中でシュミレーションして敵に挑む貴山のバトルシーンなど最後まで見どころ満載だ。
文=山本弘子
放送情報【スカパー!】
合理的にあり得ない 探偵・上水流涼子の解明(全11話)
放送日時:10月8日(日)8:55~
放送チャンネル:日本映画専門チャンネル
※放送スケジュールは変更になる場合があります
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