2022/05/26
小泉今日子が生み出した名曲の数々...デビュー40周年ライブツアーに込めた想い
強烈な個性を持ったアイドルとして、昭和から独自の路線を貫き、人気を集めてきた小泉今日子。1982年3月21日にシングル「私の16才」で歌手デビューした当初は、松田聖子に連なる正統派として笑顔を振りまいていたものの、ショートヘアという大胆なイメージチェンジを行った5作目のシングル「まっ赤な女の子」で見事ブレイク。その後も、「少女に何が起ったか」「パパとなっちゃん」などのTVドラマもヒットに導きながら、「なんてったってアイドル」「木枯しに抱かれて」などの代表曲となる名曲を次々と発表。さまざまな形で、自分の意志や主張をしっかり持ったアイドルとしての存在を確立するなかで、数多くの女性が憧れるファッションリーダーへと進化を遂げた。
1988年の「Good Morning-Call」では作詞を手掛けるなど、徐々にアーティストとしても開花した小泉。作詞を担当した「あなたに会えてよかった」は、第33回日本レコード大賞で作詞賞とゴールドディスク賞に輝くなど、アイドルの枠に収まらない活動で、そのマルチな才能を今も発揮し続けている。
そんな小泉がデビュー40周年を迎えた今年、記念すべき年をファンと共に過ごすため、1991年に開催された「SEXY DYNAMITE TOUR! ~MMK作戦」以来実に31年ぶりとなる全国ホールツアー「小泉今日子 TOUR 2022 KKPP(Kyoko Koizumi Pop Party)」を開催。シングルを中心としたベストヒットな選曲で構成されるプレミアムなライブということもあり、チケットは各地で軒並みソールドアウトを記録するなど、大きな話題を呼んだ。
久々のツアーながら、そののびやかで艶やかな歌声は健在。ビジュアルだけでなく確かな歌唱力も必須とされていた1980年代のアイドル戦国時代。その中でも圧倒的な輝きを放った彼女の実力を、会場に詰めかけた多くのファンが実感したことだろう。
「16歳だった私はどんな未来を夢見ていたのか。望んだ未来に今の私は立っているのか。2022年40周年を迎える私は、その答えを探しに旅に出ることにしました。KKPP(Kyoko Koizumi Pop Party)と名付けた旅です。このささやかな旅に皆さんも参加しませんか?どうせなら楽しい旅がいいですよね!頑張りまーす!!!」というコメントをデビュー40周年特設サイトにて発表した小泉。今の彼女だからこその持ち味で歌い上げられる代表曲の数々を、心ゆくまで堪能して欲しい。
文=中村実香
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