NewJeans・ダニエルの印象が変わる生歌パフォーマンス！声優に挑戦した「リトル・マーメイド」のOST他、豊かな音楽的素養が覗くソロ歌唱

外国語楽曲として史上初の優秀作品賞を受賞した「第65回輝く！日本レコード大賞」や、日本デビューが未定にも関わらず異例の出場を果たした「第74回NHK紅白歌合戦」など、この年末、日本の番組に相次いで出演し話題を集めたNewJeans。

デビュー2年目ながら、昨年は世界的な躍進ぶりが目立ったが、中でも2nd EP「Get Up」は昨年8月5日付の「ビルボード200(米アルバムチャート)」で初の首位に輝いてから、半年以上に渡ってチャートインを実現するという記録的な大ヒットとなった。

そんなNewJeansのグローバルな活動の要とも言えるメンバーが、オーストラリアと韓国にルーツを持つDANIELLE(ダニエル)だ。ディズニーの名作アニメの実写映画「リトル・マーメイド」の韓国語吹替版で主人公・アリエル役の声優に起用されるなど、その美しい声でもグループを牽引。「Get Up」がグローバルチャートを賑わす中、昨年8月21日に韓国で放送された「ライブショー リムジンサービス」に単独出演し、その実力を証明した。

「リムジンサービス」は、韓国KBSバラエティ番組のデジタル専門スタジオ「スタジオK」で配信されている人気音楽コンテンツ。毎回異なるゲストが登場し、生歌パフォーマンスに加え、MCのシンガーソングライター、イ・ムジンとのセッションや音楽トークを繰り広げるというもので、NewJenasからはHANNI(ハニ)に続き、DANIELLEが2人目の出演となった。

オープニングでは「Get Up」の最後の楽曲として収録されている「ASAP」を、ピアノ伴奏に乗せて優しく語りかけるように歌唱したDANIELLE。歌詞冒頭の「Hi」に合わせて笑顔で手を振るなど、余裕のあるパフォーマンスを見せていたが、出演の感想を聞かれると、意外にも「とても緊張しています」と告白。しかし、「ASAP」の話題から、サビの"Tik tok tik tok tik tok"のポイントダンスをムジンにレクチャーする流れになると、彼のあまりにぎこちない動きを見て目が真ん丸に...。その愛くるしい大きな瞳をくるくると動かしながらトークを繰り広げ、徐々に素直な感情が顔を出していく。

オーディションでよく歌っていた楽曲を聞かれて、Lenkaの「The Show」と答えると、間髪開けずにムジンから「では歌ってください！」とリクエスト。その強引なフリには、「Oh～」とリアクションを取るなど、欧米文化育ちならではノリの良さを発揮し、その明るく素直なキャラクターが随所で露わになるDANIELLE。

そうしたエモーショナルな一面は歌にも生かされており、Mandy Moore(マンディ・ムーア)の「Only Hope」や、ムジンとハーモニーを奏でた米歌手John Legend(ジョン・レジェンド)とウェンディ(Red Velvet)のコラボ曲「Written In The Stars」など、曲ごとに異なるテイストを多彩な声色で表現。

特に、ペク・イェリンの「Across the Universe」では、透明感がありつつも伸びのある歌声を響かせ、思わず目をつむって聴きいったムジンも「英語圏の国で音楽を聴いた期間が長いからかもしれないが、一切の震えのないロングトーンがすごい」とベタ褒め。

また、映画「リトル・マーメイド」でのアフレコに関するトークでは、「英語のオリジナルの声が流れているので、英語のセリフの感情を感じつつ、韓国語で表現しないといけないのがすごく難しかった」というエピソードが飛び出すと、自身が歌ったOST「Part of Your World」をムジンとセッション。K-POPとはまた違った豊かな表現力を見せつけ、18歳とは思えない艶やかな歌声でスタジオを圧倒していた。

ミュージカルやOSTが大好きというDANIELLEの選曲も新鮮で、ムジンとのディープな音楽論にも可愛らしい合いの手を入れたりと、その言動がいちいちチャーミング。透明感あふれるビジュアルにも引き込まれる一方で、豊かな音楽的素養が覗く瞬間が幾度も散りばめられていた今回の「リムジンサービス」。18歳にして独自の感性を持ち、多彩な才能を秘めた彼女の姿を見ていると、世界中のファンを魅了するのも納得という気にさせられた。

文＝HOMINIS編集部