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2024/03/27

博多華丸の当たり役!皆があきれるお人よし!「めんたいぴりり」

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お笑いコンビ・博多華丸・大吉の華丸が主演を務めるテレビドラマ「めんたいぴりり」。2013年に放送がスタートすると、2015年にパート2、2019年には「映画 めんたいぴりり」、さらに2023年には劇場版第2弾「映画 めんたいぴりり パンジーの花」が公開と長期シリーズ化されている。華丸にとってライフワークとも言える「めんたいぴりり」の最新作映画を振り返ってみたい。

「つるちゃん」を手伝う俊之(博多華丸)
「つるちゃん」を手伝う俊之(博多華丸)

(C)2023「めんたいぴりり」製作委員会

華丸が演じるのは、福岡中洲の食料品店「ふくのや」で美味しい明太子を作ることに情熱を燃やしている主人・海野俊之。しっかりものの妻・千代子(富田靖子)と子供、住み込みの従業員たちに囲まれ楽しい日々を過ごしているが、皆があきれるほどのお人よしだ。

本作でも、家業が苦しいにも関わらず、公園で知り合った見ず知らずの男にご飯を食べさせてあげただけではなく、千代子の誕生日のために取っておいたお金まで渡してしまうというシーンに皆はあきれ顔。俊之自身も「またやらかしてしもた...」と頭を抱えるが「与えた恩は水に流せ、受けた恩は石に刻め!」と豪語するキャラクターは、まさに華丸のパブリックイメージにぴったりだ。

(C)2023「めんたいぴりり」製作委員会

そんなお人よしの周りには、ちょっと不器用な愛すべきキャラクターたちが集まる。余貴美子演じる流しのたこ焼き屋「つるちゃん」の店主ツルが「ふくのや」の前で営業を始めたため、従業員の松尾(斉藤優)が追い払おうとするが、逆にツルの身の上を聞いて、自らの睡眠時間を削ってツルを手伝うことに。

一方、絵画教室を営むマリ(地頭江音々)に一目惚れしてしまった松尾の同僚である八重山(瀬口寛之)は、最近育毛剤をふりかけ容姿を気にするなど、明らかに様子が変になってしまう。

そんな従業員たちにも、大らかな心で接する俊之。どんな問題が起きても懐の深さと圧倒的な吸収力で、周囲を包み込む。それでいて、どこか抜けているキャラクターを愛さない人はいないだろう。

ちょっとおせっかいでお人よし。誰からも愛されるけれど頼りない...まさに華丸にしかできない人情溢れる俊之だ。華丸と同じ福岡で育った富田靖子との夫婦も、なんとも言えないコンビネーションで安定感も抜群。

また華丸のコンビである大吉も、俊之の夢に出てくるめんたいの妖精・スケトウダラとしてしっかり出演。映画の舞台挨拶で大吉は、最初に登場したのは40代で、この映画では50代になったので、よりメイクが濃くなってきていると話していたが、メガホンをとった江口カン監督が「二人のやり取りは、ほぼお任せ」と言っているように、華丸と大吉の漫才のような会話の応酬は作品のなかでは短時間ながらも、大きな見どころと言えるだろう。

文=磯部正和

放送情報

映画 めんたいぴりり パンジーの花
放送日時:4月9日(火)19:15~
放送チャンネル:WOWOW 4K
※放送スケジュールは変更になる場合があります

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