2024/11/20
韓国映画の巨匠パク・チャヌク監督作や「愛の不時着」コンビ作など、人気俳優が目白押しの韓国サスペンス映画4本が集結!
韓国映画と言えば、ジェットコースターのように激しく展開するストーリーに、復讐や執着などの強い感情が描かれたサスペンス作品を思い浮かべる人は多いのではないだろうか。
今回は、そんなサスペンスを数多く手掛けてきたパク・チャヌクの最新作や過去作品を12月に放送。また「愛の不時着」に出演して結婚に至ったヒョンビンとソン・イェジンが、犯人と交渉役を演じた異色の共演作まで、人気俳優がこぞって出演している韓国サスペンス映画4本を紹介する。
■韓国の国民的俳優、イ・ヨンエが2つの顔を持つ女性を怪演
無実の罪をかぶって投獄されたイ・クムジャ(イ・ヨンエ)。彼女は刑務所の中で、誰に対しても優しく慈悲深い人として知られ「親切なクムジャさん」と呼ばれていた。13年の刑期を終えたクムジャは、刑務所の中でできた仲間に支えられ、自分に罪をなすりつけた男への復讐をついに遂行するのだった。
この映画に出演するまでは、『JSA』(パク・チャヌク監督作品)やTVドラマ「宮廷女官チャングムの誓い」などに出演し、国民的な清純派の女性俳優として確固たる地位を築いてきたイ・ヨンエが、刑務所の中では天使のような顔を、出所後は悪魔のような顔を見せ、これまでに見たこともない役に挑戦したことでも話題になった。
放送情報
『親切なクムジャさん』
放送日時:2024年12月9日(月)23:45~ほか
放送チャンネル:ムービープラス
※放送スケジュールは変更になる場合があります
■韓国を代表する俳優、キム・ミニ×キム・テリ×ハ・ジョンウの豪華共演作
日本統治下の韓国。詐欺グループの少女スッキ(キム・テリ)は、詐欺師の藤原伯爵(ハ・ジョンウ)から、ある計画を持ち掛けられる。日本文化に系統した叔父の上月(チョ・ジヌン)と暮らす令嬢の秀子(キム・ミニ)を騙して財産を奪い取ろうというものであった。しかし、共に過ごすうちにスッキと秀子は心を通わせるようになっていく......。
パク・チャヌクらしい官能的なサスペンスなのが『お嬢さん(2016年)』。イギリスの人気ミステリー作家、サラ・ウォーターズの小説「荊の城」を原案にして、日本統治下の韓国に舞台を変えて映画化。『逃げる女』など、ホン・サンス作品でおなじみのキム・ミニや、『1987、ある闘いの真実』のキム・テリ、『チェイサー』のハ・ジョンウや『毒戦 BELIEVER』のチョ・ジヌンなど、韓国を代表する俳優たちが個性豊かな役を演じている。
放送情報
お嬢さん(2016年)
放送日時:2024年12月10日(火)23:15~
放送チャンネル:ムービープラス
※放送スケジュールは変更になる場合があります
■CS初放送!夫殺しの容疑者とその事件を追う刑事の疑い惹かれあう姿を描く
年の離れた夫を殺人したという疑いをかけられたソン・ソレ(タン・ウェイ)と、事件を追う刑事のヘジュン(パク・ヘイル)。ヘジュンは、容疑者のソレの取り調べをしたり、張り込みをしたりするうちに彼女に惹かれるようになっていく...。
これまで、激しい性愛や復讐劇を描いてきたパク・チャヌク監督。そんな彼が、直接的な暴力描写を封印したサスペンス・ロマンス『別れる決心』。その分、妻のいる刑事ヘジュンと、中国からある目的を持って韓国にやってきた移民のソレの、徐々に変化していく複雑な心の機微が描かれていて、何度見ても発見のある味わい深い作品になっている。
放送情報
別れる決心
放送日時:2024年12月11日(水)23:30~
放送チャンネル:ムービープラス
※放送スケジュールは変更になる場合があります
■「愛の不時着」コンビのヒョンビン×ソン・イェジンが再び共演
ソウル市警の警部補ハ・チェユン(ソン・イェジン)は、事件の現場で人質と犯人を死なせてしまう。それから10日後、タイのバンコクで拉致事件を起こしたミン・テグ(ヒョンビン)から、事件の交渉人としてチェユンが指名されるのだった。チェユンは今度こそ人質の命を救おうと交渉に臨むのだが...。
古くは「私の名前はキム・サムスン」のツンデレな御曹司で人気を博し、また近年は「愛の不時着」で日本でもその存在を知らないものがいないほどの俳優となったヒョンビン。また同作での共演がきっかけでソン・イェジンと結婚し、昨年第一子も誕生したばかりだ。そんなふたりが、恋愛ドラマではなく、刑事と凶悪な犯罪者として一歩も引かないスリリングなかけひきを繰り広げる作品が2018年に制作されていた。初めて悪役をしたヒョンビンの姿と、予想もしなかったあっと驚く展開にも注目だ。
放送情報
ザ・ネゴシエーション
放送日時:2024年12月15日(日)18:45~
放送チャンネル:スターチャンネル
※放送スケジュールは変更になる場合があります
文=西森路代