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世代を超えて愛され続ける俳優オードリー・ヘプバーン代表作3本からあふれ出る、オードリーの輝きに迫る

2024/12/20

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「パリの恋人【日本語吹替版】」
「パリの恋人【日本語吹替版】」

世代を超えて愛される銀幕の妖精、オードリー・ヘプバーン。清楚で可憐、抜群のスタイルと卓越したファッションセンスで1950~60年代のハリウッド黄金期に活躍した彼女だが、気品あふれるたたずまいは右に並ぶ人もなく、没後30余年を経た現在でも、女性達の憧れの的となり続けている。

今回は、1月に放送されるオードリー主演の代表作「ローマの休日」「ティファニーで朝食を」「パリの恋人」をピックアップ。ローマ、ニューヨーク、そしてパリを舞台にした3本は、ハリウッド映画が「世界観光」的役割を担っていた時代と相まって、華やかなことこの上なし! 永遠のスター、オードリーの魅力を存分に堪能できる3本だ。

■世界が恋に落ちた衝撃の"ショートヘア"

「ローマの休日」
「ローマの休日」

™, (R) & COPYRIGHT (c) 2025 BY PARAMOUNT PICTURES. ALL RIGHTS RESERVED.

オードリーの名を一躍有名にした「ローマの休日」(1953年)は、イタリアのローマを親善訪問した某国の王女が、滞在先を抜け出して街へと繰り出し、出会った新聞記者と一日だけの恋に落ちるロマンチックなラブストーリー。当時のハリウッド映画としては珍しくローマロケを敢行し、スペイン広場、トレビの泉、真実の口と観光名所をふんだんに紹介している。オードリーが演じたアン王女は、好奇心旺盛で、ちょっぴりおてんば。身分を隠し自由を満喫する彼女が、ローマの街で立ち寄った理髪店で古風なロングヘアーをショートカットにする場面は、あまりにも有名。鏡の前で自分の変身ぶりに驚きながら瞳を輝かせていくオードリーの姿に、世界中が恋したのだ。また真実の口をアメリカ人記者のジョー(グレゴリー・ペック)と観光する場面では、オードリーに内緒でペックがアドリブを披露したことで、オードリーがとびきりリアルでかわいらしいリアクションを見せている。そんな自然な演技から、オードリーは本作で初主演ながら第26回アカデミー賞で主演女優賞を受賞している。

■異色の"マテリアル・ガール"を演じた不朽のおしゃれ映画

「ティファニーで朝食を」
「ティファニーで朝食を」

COPYRIGHT (c) 2025 BY PARAMOUNT PICTURES CORPORATION. ALL RIGHTS RESERVED.

トルーマン・カポーティの小説を映画化した「ティファニーで朝食を」(1961年)でオードリーが演じたのは、男性たちと交際することで生計を立てるパーティーガールのホリー。原作者はなんと、同時代でオードリーと対照的な存在だったマリリン・モンローをイメージしていたというほど、物質社会にどっぷり浸かった主人公ホリー役はオードリーにとって異色な役だった。ホリーはいつかお金持ちと結婚して豊かな生活をすることを夢見て、ニューヨークの賃貸アパートに住んでいるが、上の階に住む自称作家のポール(ジョージ・ペパード)と知り合い、関係を育んでいく。今ではスタンダードとなった名曲「ムーン・リバー」をホリーが弾き語る場面もしみるが、何と言ってもオープニング、夜明けのパーティー帰りと思われるドレス姿のまま、宝石店ティファニーのショーウィンドーを眺めながらコーヒーを片手にクロワッサンで"朝食"をとるシーンは、映画史上に残るおしゃれ名場面だ。

■オードリーがめくるめく衣装で歌い踊るシンデレラ・ストーリー

オードリー初のミュージカル映画となった「パリの恋人」(1956年)は、往年のミュージカルスター、フレッド・アステアと共演した、肩の力を抜いて楽しめる名作。哲学が大好きな古本屋店員、ジョー(ヘプバーン)が、ファッション誌の撮影で店を借りに来た写真家のディック(アステア)に見初められ、パリでの撮影に参加、モデルとしても女性としても開花していくシンデレラ・ストーリー。ファッション業界を題材にしたミュージカルだけにあり、カラフルでデザイン性の高い画面のなか、キャラクターが縦横無尽に歌って踊る姿が眼福になるハッピーな作品だ。原題の「ファニー・フェイス(個性的な顔)」はそのまま彼女の愛称ともなった。

オードリーのキャリアのABCとでも言うべきエッセンシャルな3本の特集。不世出のスター、オードリーの輝きの片鱗にふれる絶好の機会だ。

文=magbug



放送情報

「ローマの休日[4K]【日本語吹替版】」
放送日時:2025年1月1日(水)8:00~ほか
「ティファニーで朝食を【日本語吹替版】」
放送日時:2025年1月2日(木)9:30~ほか
「パリの恋人【日本語吹替版】」
放送日時:2025年1月3日(金)9:30~ほか
チャンネル:ムービープラス
※放送スケジュールは変更になる場合があります



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