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プロ野球2025年シーズンが2月のキャンプインでスタート!12球団の新戦力を先取りチェック

2025/01/20

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「ティーバイティーガレージpresents ファイターズキャンプLIVE2025」(C)HOKKAIDO NIPPONHAM FIGHTERS
「ティーバイティーガレージpresents ファイターズキャンプLIVE2025」(C)HOKKAIDO NIPPONHAM FIGHTERS

新庄剛志監督率いる北海道日本ハムが2位に躍進してペナントレースを盛り上げ、日本シリーズでは、横浜DeNAがパ・リーグ1位の福岡ソフトバンクを破り、セ・リーグ3位から26年ぶり3度目の日本一に輝き、下剋上で幕を閉じた2024年のプロ野球。

2月には各球団がそろってキャンプインして、12球団の2025年シーズンが始動する。スカパー!プロ野球セットでは、各球団のキャンプ中継や情報を今年も放送・配信予定だ。オフシーズンはストーブリーグも盛り上がり、各球団が新シーズンに向けて戦力補強を積極的に行った。ここでは12球団の新加入選手と注目のポイントを紹介していく。

■【パ・リーグの戦力に熱視線!】積極補強の福岡ソフトバンクと楽天、オリックス・バファローズも底上げに尽力

圧倒的な戦力でパ・リーグを制した福岡ソフトバンク。和田毅が引退、石川柊太投手は千葉ロッテに移籍するなど、先発陣の強化が課題だった。しかし、日本球界復帰を決断した上沢直之投手(前レッドソックス)が入団したことをはじめ、現役ドラフトで上茶谷大河投手、トレードで濵口遥大投手(共に前横浜DeNA)といった実績十分の選手を獲得した。FA移籍した甲斐拓也捕手の人的補償で5年目の速球派右腕・伊藤優輔投手を獲得。ドラフトで加わったルーキーも、3位の安德駿投手(富士大)は即戦力投手として期待され、1位の村上泰斗投手(神戸弘陵高)も将来性豊かな右腕だ。野手では俊足と巧打が光る2位の庄子雄大内野手(神奈川大)に期待が掛かるが、2連覇へ向けての最大の課題はFAで巨人に移籍した絶対的な正捕手の甲斐の後釜探しだろう。



放送情報

HAWKS 宮崎春季キャンプ中継2025
放送日時: 2月1日(土)10:00~
※2月21日(金)(※5日(水)、10日(月)、14日(金)、19(水)中継なし)まで生中継
チャンネル: スポーツライブ+
※放送スケジュールは変更になる場合があります



昨年、2位となり6年ぶりのクライマックスシリーズ進出を果たした北海道日本ハムは、台湾リーグMVP右腕、古林睿煬(グーリン・ルェヤン)投手を獲得。彼が先発ローテーションの一角に加われば、先発陣の層はさらに厚みを増す。さらには中日からFAで福谷浩司投手、現役ドラフトで福岡ソフトバンクから吉田賢吾捕手が加入するなどバッテリーの強化を図った。ドラフトでは柴田獅子投手(福岡大大濠高)、藤田琉生投手(東海大相模高)、清水大暉投手(前橋商高)といった高校生の大型投手を上位で獲得するなど、将来性を見込んだ指名となったため、優勝争いには万波中正外野手、清宮幸太郎内野手、水野達稀内野手、田宮裕涼捕手といった若い現有戦力の底上げが必須だ。



放送情報

ティーバイティーガレージ presents ファイターズキャンプLIVE 2025
放送日時: 2月1日(土)9:00~
※2月26日(水)(※5日(水)、10日(月)、14日(金)、18(火)中継なし)まで生中継
チャンネル: GAORA SPORTS
※放送スケジュールは変更になる場合があります



リーグ3位の千葉ロッテは佐々木朗希投手をはじめ、メルセデス投手やカイケル投手といった先発ローテーションを担った3選手が退団。その穴を埋めるのはFA加入の石川柊太投手(前福岡ソフトバンク)と新外国人のブライアン・サモンズ投手(前タイガース)の2人だ。石川はロッテの本拠地であるZOZOマリンスタジアムで7連勝中と相性抜群で、サモンズは三振の取れる長身サウスポー。先発ローテーションも悲観する必要はないだろう。また中継ぎでも、自己最速167キロを誇る右腕タイロン・ゲレーロ投手が3年ぶりに復帰した。打線も長打力はソト内野手、ポランコ外野手の両外国人に頼る形だが、ドラフトで大学生ながら侍ジャパンのトップチームに招集された実力を誇る右の大砲の西川史礁外野手(青山学院大)を獲得。西川が熾烈な外野手のレギュラー争いを制して、自慢の打棒を発揮すれば、優勝争いにも絡んでくるだろう。

4位の楽天は、課題の投手陣の強化に取り組んだ。先発候補としてヤフーレ投手(前東京ヤクルト)と、米球界から奪三振率の高い右腕のスペンサー・ハワード投手(前ガーディアンズ)を獲得。さらには加治屋蓮投手(前阪神)や今野龍太投手(前東京ヤクルト)といった優勝経験のあるリリーバーも加入した。ドラフトでも德山一翔投手(環太平洋大)、中込陽翔投手(徳島インディゴソックス)、江原雅裕投手(日鉄ステンレス)といった即戦力投手を指名しており、層は厚くなった。野手ではドラフトで5球団競合の末、宗山塁内野手(明治大)が入団。さらに、茂木栄五郎の東京ヤクルトへのFA移籍に伴い、人的補償としてプロ4年目でファームの盗塁王、小森航大郎内野手も加わった。特に宗山選手は、大学生ながら侍ジャパンのトップチームに選出された実績を持ち、獲得できたら10年間ショートは安泰と言われるほどの逸材だ。4年ぶりCS進出には宗山を筆頭とする若手の台頭が不可欠になってくる。

4連覇を逃したどころか、5位になってしまったオリックス・バファローズ。覇権奪回には攻撃力の底上げが急務だ。昨年は本来の力が発揮できなかった頓宮裕真捕手や西川龍馬外野手といった実績のある選手の巻き返しはもちろんだが、走・攻・守3拍子そろった即戦力外野手として期待のかかる麦谷祐介外野手(富士大学)の活躍もカギとなる。また、投手陣には広島からFAで九里亜蓮投手、埼玉西武から本田圭佑投手が現役ドラフトで加入。ドラフト2位の寺西成騎投手(日体大)も将来のエース候補で、下位指名ながら東山玲士投手(ENEOS)や片山楽生投手(NTT東日本)も即戦力として期待が掛かる。岸田護新監督の采配がフィットすれば、覇権奪回の可能性は充分にある。

昨シーズンは91敗という球団ワースト記録を更新してしまった6位の埼玉西武。上位進出にはチーム打率.212(パ・リーグワースト記録)に終わった得点力不足の向上が不可欠だ。そのキーマンとなるのが、4番候補のセデーニョ内野手(前オリックス・バファローズ)。NPBで2年間プレーし、24本塁打、71打点を記録している長距離砲だ。また、広角に長打を打つことができるドラフト2位の渡部聖弥外野手(大阪商業大)も打線に活力をプラスしてくれる新人で、現役ドラフトで入団した平沢大河内野手(前千葉ロッテ)も走攻守そろった万能選手。さらに、タイラー・ネビン外野手(前アスレティックス)も加入し、中軸を期待されている。投手では、勝ちパータンでのリリーフとして期待のかかるエマニュエル・ラミレス投手(前マーリンズ)、トレイ・ウィンゲンター投手(前カブス)を米球界から獲得。投手陣の駒は揃っているため、Bクラスの脱出にはレギュラーが固定されていない若手野手陣のレベルアップが鍵となる。



放送情報

LIONS CAMP L!VE 2025
放送日時: 2月1日(土)11:00~
※2月9日(日)まで毎週(土)(日)、16(日)、22日(土)、23日(日)に生中継
チャンネル: フジテレビTWO
※放送スケジュールは変更になる場合があります



■【セ・リーグの戦力に熱視線!】60億円超の補強を行った巨人。効果的な補強をした横浜DeNAと東京ヤクルトに注目!

「SWALLOWS CAMP L!VE 2025」
「SWALLOWS CAMP L!VE 2025」

(C)ヤクルト球団

昨季4年ぶりのリーグ制覇を達成した巨人だが、クライマックスシリーズで横浜DeNAに敗戦。2012年以来の日本一奪還へ向けて大型補強を敢行した。投手では通算166セーブの前中日のライデル・マルティネス投手を獲得。先発陣も昨年MVPを獲得した菅野智之がMLBへ移籍したものの、日米通算197勝の田中将大投手(前楽天)と現役ドラフトで田中瑛斗投手(前北海道日本ハム)が加入。昨シーズン12球団トップの防御率を誇った強力な投手陣の底上げを図った。さらには球界屈指の捕手である甲斐拓也選手(前福岡ソフトバンク)をFAで獲得するなど、バッテリーを強化。また、リーグ連覇に向けての最重要課題である得点力不足の解消として、一昨年に3Aでのトリプルスリーを達成したトレイ・キャベッジ外野手(前アストロズ)が入団した。日本一へ向けた陣容が整ったと言える。



放送情報

巨人春季キャンプ中継 2025
放送日時: 2月1日(土)11:00~
チャンネル: 日テレジータス
※【宮崎キャンプ】2月1日(土)~13(木)(※5日(水)&10日(月)中継なし)、【那覇キャンプ】15日(土)~25日(火)(※19日(水)中継なし)に生中継
※放送スケジュールは変更になる場合があります



シーズンを2位で終えた阪神は、FA権を保有する大山悠輔内野手、坂本誠志郎捕手、糸原健斗内野手、原口文仁捕手の残留が決定。懸念されていた戦力ダウンを回避できたことが何よりの収穫と言える。投手陣は先発、救援ともリーグ随一の厚みで、ドラフト1位の伊原陵人投手(NTT西日本)はローテーションに加わる力がある。現役ドラフトで畠世周選手(前巨人)、新外国人のニック・ネルソン(前フィリーズ)選手の両投手を補強し、高校日本代表のエースを務めたドラフト2位の今朝丸裕喜投手(報徳学園高)も潜在能力はピカイチだ。藤川球児新監督が期待をかける、前川右京外野手や井上広大外野手といった将来の主軸候補がレギュラーに定着できれば、覇権奪回の可能性は高い。



放送情報

タイヤホイールプレミアム Presents 猛虎キャンプリポート 2025
放送日時: 2月1日(土)9:00~
チャンネル: スカイA
※2月28日(金)(※5日(水)、10日(月)、14日(金)、19日(水)、25日(火)中継なし)まで生中継
※放送スケジュールは変更になる場合があります



リーグ3位から日本一へ駆け上った横浜DeNAは、ドラフトで竹田祐投手(三菱重工West)、篠木健太郎(法政大学)といった即戦力右腕を獲得した。岩田将貴投手と浜地真澄投手(共に前阪神)も加入するなど、投手陣を強化。昨年セ・リーグ一の打率・得点力を誇った打線は健在で、悲願のリーグ優勝へ向けて、先発ローテーションの強化がカギを握りそうだ。また、俊足巧打のユーティリティプレーヤーである三森大貴内野手を福岡ソフトバンクからのトレードで獲得。内野守備のバリエーションが増え、攻撃陣の厚みも増したと言えるだろう。



放送情報

生中継!横浜DeNAベイスターズ 2025春季キャンプ
放送日時:2月1日(土)10:00~
チャンネル: TBSチャンネル2 名作ドラマ・スポーツ・アニメ
※2月2日(日)、8日(土)、13日(木)、15日(土)、20日(木)にも10:00より生中継
※放送スケジュールは変更になる場合があります



昨年、夏以降に歴史的大失速を記録し、首位から4位へと転落した広島は、先発ローテーションの一角である九里亜蓮投手がオリックス・バファローズに移籍。その穴を埋める存在として期待が掛かるのが、新外国人の大型右腕ジョハン・ドミンゲス投手(前ホワイトソックス傘下)とドラフト2位の即戦力左腕の佐藤柳之介投手(富士大)、3位の岡本駿投手(甲南大)、そして現役ドラフトで獲得した鈴木健矢投手(前北海道日本ハム)だ。上位進出には慢性的な得点力不足の解消が必須で、メジャー通算21本塁打のエレフリス・モンテロ内野手(前ロッキーズ)と、マイナー通算104本塁打のサンドロ・ファビアン外野手(前レンジャーズ傘下)を獲得。ドラフト1位の佐々木泰内野手(青山学院大)も右の強打者で、打線がかみ合えば上位進出が見えてくる。



放送情報

野球好き広島キャンプin日南
放送日時: 2月1日(土)10:30~
※2月11日(火)(※7日(金)中継なし)まで生中継
野球好き広島キャンプin沖縄
放送日時: 2月13日(木)11:00~
※2月26日(水)(※17日(月)、21日(金)中継なし)まで生中継
チャンネル: J SPORTS 1
※放送スケジュールは変更になる場合があります



2年連続で5位に沈んだ東京ヤクルトも補強に動いた。内野全ポジションを守れるヒットメーカーの茂木栄五郎内野手(前楽天)がFAで加入。課題であった投手陣も、大学生ながら侍ジャパンのトップチームに選出された実績を持つ中村優斗投手(愛知工業大)と、リリーフで期待できる左腕の荘司宏太投手(セガサミー)をドラフトで獲得した。さらには、新外国人としてメジャーでの実績を持つピーター・ランバート投手(前ロッキーズ)とマイク・バウマン投手(前マーリンズ)、現役ドラフトで矢崎拓也投手(前広島)の3投手も加入するなど、先発・中継ぎで効果的な補強を実施したと言える。



放送情報

SWALLOWS CAMP L!VE 2025
放送日時: 2月1日(土)10:30~
※2月16日(日)まで毎週(土)(日)、24日(月)に生中継
チャンネル: フジテレビONE
※放送スケジュールは変更になる場合があります



3年連続最下位と球団記録を更新してしまった中日は、左のエースの小笠原慎之介投手が大リーグ移籍交渉中で、抑えのライデル・マルティネス投手が巨人へ移籍した。しかし、ドラフトで大学生の金丸夢斗投手(関西大)と社会人の吉田聖弥投手(西濃運輸)といった、大学、社会人No.1左腕との呼び声が高い両投手の獲得に成功。さらには現役ドラフトで変則右腕の伊藤茉央投手(前楽天)、先発として期待のかかる201cm左腕のカイル・マラー投手(前アスレティックス)も加入するなど、昨シーズンと比べても投手陣は見劣りしない。野手では昨シーズン3Aで.303、31本塁打、110打点を記録したジェイソン・ボスラー(前マリナーズ)を獲得。新加入の選手が期待通りの働きをすれば最下位脱出はもちろん上位進出も見えてくる。



放送情報

野球好き中日キャンプin北谷
放送日時: 2月1日(土)10:30~
※2月20日(木)(※5日(水)、10日(月)、14日(金)中継なし)まで生中継
チャンネル: J SPORTS 2
※放送スケジュールは変更になる場合があります



文=宮澤祐介

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