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西島秀俊が裁判官の奮闘と成長を描き出す感動の物語!当時21歳の柄本佑、中村倫也も瑞々しい演技を見せた「ジャッジⅡ 島の裁判官 奮闘記」

2025/05/27

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「ジャッジⅡ 島の裁判官 奮闘記」(ファミリー劇場)
「ジャッジⅡ 島の裁判官 奮闘記」(ファミリー劇場)

年齢を重ねるほどに深みを増すビジュアルと、シリアスからコメディまで多彩なジャンルの作品で見せる確かな演技力で圧倒的な存在感を放つ俳優・西島秀俊。そんな西島が2008年に主演した連続テレビドラマが「ジャッジⅡ 島の裁判官 奮闘記」だ。2007年秋に放送された「ジャッジ 島の裁判官 奮闘記」の続編となる本作。鹿児島県大美島(※作中に登場する架空の島)でただ1人の裁判官としてさまざまな事件に向き合う判事補・三沢恭介が大美島で働く最後の1年間を描いている。

西島秀俊の主演で、大美島の美しい景色の中で裁判官が成長する姿を描く
西島秀俊の主演で、大美島の美しい景色の中で裁判官が成長する姿を描く

妻の麗子(戸田菜穂)と小学生の娘・麻衣子(桝岡明)と共に大美島へ赴任した恭介(西島)は、鹿児島地方裁判所・家庭裁判所大美島支部で刑事事件から離婚問題まで、あらゆる事件に判決を下し、仕事に追われる毎日を過ごしていた。

ある夏の日、執行猶予付き判決を言い渡した窃盗犯・光文治(田中要次)が法廷でこぼした「どうして島は貧しいのか」という言葉が、恭介の胸に深く刻まれる。それから数日後、住民に開放されていた小学校でテニスの審判台に登って遊んでいた男児が台ごと転倒し、重傷を負う事件が発生。男児の父親・小林章二(保阪尚希)が学校側を提訴したことで、小林家と島民の間に険悪なムードが流れる...。

■型破りな行動も島民のため!恭介の裁判官としての誠実さを西島秀俊が体現

本作で西島が演じた恭介は、仕事に没頭する37歳の裁判官。生徒たちの前で裁判官という職業について話す、という初登場シーンでの西島は、当時36歳とは思えないほどに若々しい雰囲気をまとっている。「どうして裁判官になったのか」、「仕事は面白いか」という生徒からの質問に恭介が答える場面では、西島が見せるキラキラとした瞳の輝きで、恭介が仕事に真っ直ぐで誠実な人物であることがしっかりと伝わってくる。

また、大美島に赴任する前の恭介は大阪地方裁判所に勤務し、典型的な仕事人間だったことが、妻の麗子によるナレーションの中で明かされる。しかし、離島ならではのゆったりとした時の流れに後押しされたのか、大美島に来てからは家族と向き合う時間を作るようになったという恭介。彼が妻と娘と共に夕食を取るシーンで西島が見せる心からリラックスしたような笑顔は、視聴者もつられて微笑んでしまうような多幸感に満ちている。

しかし、その直後に自宅の書斎で仕事に必要な書籍のページをめくりながら文治の言葉を思い出す場面では、キリッと引き締まった表情を浮かべる。この2つのシーンで西島は、恭介という人物がどのように周囲の人や仕事に向き合っているのかを、セリフはなくとも表情の変化で見事に表現して見せた。

小学校での事故案件で和解勧告を取り下げてもらうため、裁判官という職業では異例とされる謝罪を、原告と被告双方に申し入れる恭介。裁判官としては型破りと思われるその行動だが、そこには「島民たちが仲良く暮らせるように」という恭介の思いがあったからだと島民たちが気づいていく過程も感動的だ。

恭介と法廷で仕事を共にする弁護士を寺田農や浅野温子が演じるなど、脇を固める豪華なキャスティングも魅力の本作。第2話ではゲスト俳優として当時21歳の柄本佑と中村倫也がフレッシュな演技を披露しているのも注目ポイントだ。

まばゆい夏の日差しがきらめく大美島の風景と共に、1人の裁判官の成長を通して絆の尊さを描いた感動のヒューマンドラマシリーズの完結編。全5話を通して、17年前の西島が見せる多彩な表情と演技を堪能してほしい。

文=中村実香

放送情報【スカパー!】

ジャッジⅡ 島の裁判官 奮闘記 一挙放送
放送日時:2025年6月15日(日)10:20~
チャンネル:ファミリー劇場
※放送スケジュールは変更になる場合がございます

詳しくは
こちら

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