これが「相棒」の原点!水谷豊と寺脇康文が演じる初代相棒の出会いを描くプレシーズン「相棒 ~警視庁ふたりだけの特命係~」

警視庁にとって制御の利かない厄介者刑事・杉下右京と、その相棒の活躍を描くロングヒット刑事ドラマ「相棒」シリーズ。2時間の単発ドラマとして2000年にスタートして以来、25年もの間、愛され続けている同シリーズ。その中で、頭は切れるが警視庁1変人の刑事・杉下右京を魅力的に演じているのがベテラン俳優・水谷豊だ。
そして、2025年3月に最終回を迎えたばかりのSeason23までの間で、4人の人物が右京の"相棒"と呼べる存在に。その中でも、2000年のプレシーズンから2008年スタートのSeason7まで"初代相棒"を務め、そして2022年のSeason21で"5代目相棒"として再登場したのが俳優・寺脇康文だ。最新のSeason23まで、通算10シーズンで右京の相棒として活躍する熱血刑事・亀山薫を演じている。
そんな2人の出会いと、相棒として心が通い合うまでの過程を2時間枠の単発ドラマ全3話で描いたのが、「相棒 プレシーズン」として知られる「相棒 ~警視庁ふたりだけの特命係~」だ。
■初代相棒の出会いを描くプレシーズン「相棒 ~警視庁ふたりだけの特命係~」

(C)東映
捜査一課の刑事・亀山薫は、ある日、立ち寄った食堂で偶然にも指名手配犯に遭遇。捕捉を試みるも失敗し、立場が逆転。人質となってしまうが、警視庁生活安全部特命係の警部補・杉下右京からの電話で危機を脱する。その後、薫は右京の部下として配属されるも、恋人の帝都新聞記者・亀山美和子(鈴木砂羽)から、右京が捜査二課から特命係に追いやられたことや、特命係が"警視庁の陸の孤島"と呼ばれ、右京は"人材の墓場"で、過去に彼の部下になった6人はことごとく警視庁を去っていることを聞かされる。自分が実質リストラされたことを悟り、ヤケ酒していた薫。翌朝、見知らぬアパートの一室で目覚めるが、そこには大金と警察官の刺殺体があった...。
クールで理知的な右京と、すぐ頭に血が上るワイルドな熱血漢の薫。まさに正反対な2人を生き生きと演じる水谷と寺脇。水谷は感情が読み取れない淡々とした口調と清潔感溢れるオールバックのヘアスタイル、そして仕事場でもクラシックを聴きながら、お気に入りのティーカップとソーサーで紅茶を飲むというこだわりで、右京のくせ者ぶりを表現。一方の寺脇は、豊かな表情と大きなボディランゲージ、コーヒー好きで激情型といった薫の圧倒的な"陽キャラ"ぶりを、舞台出身のキャリアを持つ俳優らしく、ダイナミックな演技で確立させた。

(C)東映
プレシーズンの第1作目では、「すぐ頭に血が上る」、「インテリは肌に合わない」とお互いに反発し合っていた2人だが、共に事件を解決する中で信頼を深め、自分にないものを持っている相手をリスペクトするように。第2作では、薫が右京のことを親しみを込めて「右京さん」と呼ぶようになり、第3作になると、事件に巻き込まれて行方不明になった右京を薫が探し、犯人に向かって「俺の相棒をどこにやったんだよ!」と激昂するなど、2人の絆が徐々に深まっていることがわかるストーリー展開に胸が熱くなるはずだ。
単発ドラマ全3作の好評ぶりを受け、2002年からは連続シリーズとして再始動。「相棒 season1」は、プレシーズンの後から物語がスタート。第1話では再び亀山が事件に巻き込まれて人質となり、それを右京が助けるというプレシーズン第1話をなぞるような展開に、思わずニヤリとしてしまうだろう。
日本を代表するロングヒット刑事ドラマの地位を確立した同シリーズの原点となる「相棒 ~警視庁ふたりだけの特命係~」。右京と薫の出会いを描いた同作を視聴することで、改めて水谷と寺脇の相棒コンビの相性の良さや、作品が持つ捜査と謎解きの絶妙なバランスを再確認できるはずだ。
文=中村実香
放送情報【スカパー!】
相棒 ~警視庁ふたりだけの特命係~
放送日時:2025年6月3日(火)13:00~、2025年6月9日(月)18:00~ほか
相棒2~警視庁ふたりだけの特命係~
放送日時:2025年6月4日(水)13:00~、2025年6月10日(火)18:00~ほか
相棒3~警視庁ふたりだけの特命係~
放送日時:2025年6月5日(木)13:00~、2025年6月11日(水)18:00~ほか
チャンネル:東映チャンネル
※放送スケジュールは変更になる場合がございます
こちら