板垣李光人＆中島裕翔の切ないバディの絆に注目！「秘密～THE TOP SECRET～」

■脳が導く死者の秘密。美しき天才が挑む究極のSFサスペンス

板垣李光人＆中島裕翔主演の連続ドラマ「秘密～THE TOP SECRET～」が7月1日(火)・2日(水)に日本映画専門チャンネルで放送される。原作は清水玲子の同名漫画で、漫画から飛び出してきたかのような"美ジュアル"な板垣と中島がタッグを組み事件の真相に迫る、SFサスペンスであり究極のブロマンスともいえる作品だ。

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舞台は近未来の日本。死者の脳を特殊なMRIスキャナーにかけると生前の記憶を映像化できる技術が開発され、未解決事件の捜査に取り入れようという動きが出ていた。そのMRI捜査の第一人者が薪剛(板垣)。脳を見るというのは死者の秘密を見るということで、その脳が凶悪事件の犯人のものであればショッキングな映像が映し出され、さらに幻覚や妄想も入り込んでくる。あまりに死者の深層心理に近づきすぎるため、映像を見た捜査官は精神に異常をきたす者が続出。そんな中でも薪は、驚異的な記憶力と鋭い洞察力を生かし、難事件を解決に導いていく。

ある日、科学警察研究所の法医第九研究室、通称"第九"の室長に任命された薪と、薪の親友であり第九の副室長・鈴木克洋(中島)のもとに、死刑囚の脳を調べる任務が舞い込む。被告・露口浩一(光石研)は、6年前に妻と次女、義母を刺殺し、死刑が執行された。露口のMRI映像を分析した薪は、違和感に気づき真犯人は別にいると確信する。しかし、すでに露口の死刑が執行されおり、現段階ではどうすることもできず、薪はジレンマを抱えることに。

また別の捜査では、薪が尊敬する脳科学者・貝沼(國村隼)が自殺し、その脳を鈴木ら捜査員が見ることに。だが、映像を見た捜査員たちは精神を病み、第九存亡の危機となる事件に発展してしまう。

それから3年後、鈴木を失った薪の前に、鈴木と瓜二つの新人捜査員・青木一行(中島・二役)が現れる。やる気に満ち、MRI捜査にも前のめりの青木に、最初はツンとした態度だった薪だが、次第に信頼を寄せ、2人は深い絆で結ばれていく。

小柄で美しい顔立ちの薪と背が高くスッとしたイケメンの鈴木(または青木)の最強タッグ。板垣と中島だからこそ実現できた究極のブロマンス。原作の再現度が高いだけでなく、ビジュアルこそかわいいがすごみのある天才という薪を、板垣は見事に表現。冷静沈着な役柄だが、薪の中にある熱き炎も葛藤も危うさもしっかりと演じ切っている。

文＝石塚ともか