主演作が続く杉咲花が松本潤主演の人気シリーズで放った新たな魅力!「99.9-刑事専門弁護士- THE MOVIE」で映える新ヒロイン像
主演作を重ねながら、作品ごとに異なる人物像を立ち上げてきた杉咲花。2026年は「冬のなんかさ、春のなんかね」で主演を務め、6月にはPrime Original「クロエマ」で多部未華子とのW主演も控えるなど、その活躍はさらに広がりを見せている。そんな現在の杉咲花を踏まえて振り返ると、松本潤主演の人気シリーズ「99.9-刑事専門弁護士-」の劇場版「99.9-刑事専門弁護士- THE MOVIE」で演じた河野穂乃果もまた、印象的な役のひとつだ。
本作は、有罪率99.9%とされる刑事裁判の世界で、わずかに残された事実を追い続ける弁護士・深山大翔(松本潤)を主人公にした人気シリーズの劇場版。深山の型破りな言動や、佐田篤弘(香川照之)との軽妙なやりとりといったおなじみの魅力はそのままに、映画では15年前の"天華村毒物ワイン事件"をめぐる謎が描かれる。
(C)2021 『99.9-THE MOVIE』製作委員会
松本が演じる深山は、「99.9」シリーズの軸を担う存在だ。とことん事実にこだわり、常識にとらわれない発想で周囲を驚かせる一方、独特のユーモアも忘れない。その深山のそばで、杉咲花演じる穂乃果は新たな彩りを加えている。司法修習を終えたばかりの新米弁護士である穂乃果は、深山を"師匠"と慕い、その背中を懸命に追いかけていく。ひたむきで素直な新人らしさがありながら、どこかこのシリーズらしいクセの強さも持ち合わせており、作品にフレッシュな空気をもたらしてくれている。
穂乃果の存在感がよく出ているのが、深山のおなじみのオヤジギャグに笑いながら、熱心にメモを取る場面だろう。深山のギャグは、ただの小ネタではなく、シリアスな事件の中で作品の空気をやわらげると同時に、深山らしさを伝える大事な要素だ。それを真正面から受け止める穂乃果の姿には、いかにも新人らしい生真面目さがある。一方で、その反応があるからこそ、深山の自由さや突飛さもよりくっきり見えてくる。杉咲はそのやりとりを大げさなコメディにはせず、穂乃果の素直な人柄として自然に見せており、2人の距離感が伝わってくる、印象的な場面のひとつだ。
(C)2021 『99.9-THE MOVIE』製作委員会
もうひとつ印象に残るのが、穂乃果が愛読している「ロボット弁護士B」のセリフやポーズを真似して、「ビシッ!」と決める場面だ。深山にたしなめられるまで含めて、『99.9』らしいユーモアのあるやりとりだが、ここにも穂乃果の個性がよくにじんでいる。真面目で勉強熱心なのに、どこか少しズレていて、思い込んだら一直線。その危うさと親しみやすさを、杉咲は自然体で見せていた。過去シリーズのヒロインたちとはまた違うかたちで、穂乃果はこの世界に新しい風を吹き込んでいる。
そして何より今作では松本と杉咲のコンビにも注目してほしいところだ。深山は、このシリーズの中心にいる揺るがない存在である。だからこそ、その隣に立つ穂乃果には、ただ圧倒されるだけではない柔軟な反応が必要になる。驚き、戸惑い、振り回されながらも、それでも置いていかれまいと懸命についていく。その姿があるからこそ、穂乃果は"新しく加わった人物"にとどまらず、深山のそばで物語を前へ進める存在として印象を残していく。松本の安定感のある芝居が杉咲のまっすぐさを引き立て、杉咲のひたむきな反応が深山の自由さをより魅力的に見せる。師弟のようでもあり、どこか凸凹のバディのようでもある2人の関係が、この映画に心地よい新しさを生んでいた。
「99.9-刑事専門弁護士- THE MOVIE」は、シリーズらしいテンポやユーモアを保ちながら、映画ならではのスケールで事件の真相に迫っていく作品だ。その中で杉咲は、穂乃果のまっすぐさや勢いを通して、深山とはまた違うかたちで物語を動かしていた。事件の真相はもちろん、松本との共演の中で杉咲がどんな存在感を放っているのかにも注目してみると面白いだろう。
文=川崎龍也
放送情報【スカパー!】
「99.9-刑事専門弁護士-THE MOVIE」
放送日時:2026年5月4日(月) 21:00~ほか
チャンネル:WOWOWプラス 映画・ドラマ・スポーツ・音楽(スカパー!)
※放送情報は変更になる場合がございます
(C)2021 『99.9-THE MOVIE』製作委員会
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