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全員で勝って優勝へ――藤沢里菜、謝依旻らが語るチームの絆と決勝への思い

2026/08/26

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女性棋士たちがチームに分かれ、団体戦で頂点を競う日本女子囲碁リーグ「Li LEAGUE」。CS「囲碁・将棋チャンネル」は自社チームのスポンサーを務めるとともに、リーグの全対局の模様を隔週金曜に放送している。

チーム囲碁・将棋チャンネルには、謝依旻(シェイ・イミン)、藤沢里菜、茂呂有紗、高山希々花という個性豊かな4人の選手が集結。明るく温かなチームワークを力に変え、リーグ戦を2位で終え、決勝へと駒を進めた。

今回は鈴木監督と選手たちにインタビューを実施。リーグ最終戦を終えた率直な思いやチームの雰囲気、囲碁を始めたきっかけ、試合前のルーティーン、そして決勝への意気込みを語ってもらった。

――今回の試合を終えての率直な感想と、どのようなことを意識して臨んだのかを教えてください

「リーグ戦では今日が最後ということで、勝ちたい気持ちはもちろんありましたが、あまり意識しすぎないように心がけていました。準備も割と普段どおりで、白番と決まっていたので、布石については考えていました。

個人としてもいい結果となり、チームの勝利に貢献できて良かったです。リーグ戦は2位通過ですが、決勝ではできれば全員勝って、優勝できればいいなと思っています」

高山「(1位通過のためには)今日は3人とも勝たなければいけないということで、前日は結構気にしていました。でも、対局前や対局中はそれほど意識することなく臨めました。結果は負けてしまいましたが、切り替えて次の決勝戦を頑張りたいです」

藤沢「対局前は謝先生と高山さんの対局を見ながら応援していて、リラックスした状態で臨めたかなと思います。前回の対戦では上野愛咲美選手に負けていたので、今回はなんとか勝つことができて良かったです。

決勝でまた当たるかは分かりませんが、希望が見えたというか。決勝戦は4人全員で勝って、最高の形で終われたらいいなと思います」

――茂呂選手は本日の試合には出場されませんでしたが、これまでの対局で意識していたことと、今回の試合を終えた感想を教えてください

茂呂「今回のLi LEAGUEは、普段の公式戦ではなかなかないルールが採用されていて、スーパー早碁という面もあります。そのため、事前に打つ手をある程度決めたり、このルールに特化した練習をしたりしていました。

2位通過ということで、決勝戦が打てることがとてもうれしいです。決勝までまだ日があるので、しっかり準備をして、チームに貢献する一勝を挙げられたらと思っています」

――鈴木監督から見て、チーム囲碁・将棋チャンネルはどのようなチームですか?

鈴木「一人一人に個性がありながら、それがうまくまとまっていて、非常にバランスのいいチームだと思っています。

謝さんは一番お姉さんで、みんなをまとめてくださる頼れる存在です。藤沢さんは女性棋士の中でもトップ中のトップですので、実力で引っ張ってくれていますし、普段は意外と面白いところもあって、それに癒やされているメンバーもいると思います。

茂呂さんは囲碁が強いのはもちろん、トークでもチームの雰囲気を明るくしてくれる存在です。高山さんは末っ子として、みんなの癒やしになっています。いるかいないかで全然違うと思えるほど大事な存在です。

4人ともキャラクターが違うからこそ、バランスの取れたチームになっているのだと思います」

(c)日本棋院

――選手の皆さんから見て、このチームはどのような雰囲気ですか?

「皆さん結構個性があるというか、逆に個性がありすぎてバランスが取れています(笑)。

一緒に研究や勉強をする機会も何度もあって、いつも明るい雰囲気です。対局のときはもちろん緊張感がありますが、いい意味であまりピリピリしすぎていないところが、このチームのいいところだと思っています」

高山「全員年上なんですが、フレンドリーに話しかけてくださいます。研究会でも普段でも、めちゃくちゃ仲良くしてくださっていて、本当に過ごしやすいです。いい意味であまり気を使わなくていいところが、このチームの良さだと思います」

藤沢「皆さんと重なる部分も多いのですが、本当にいつも明るい雰囲気です。チームが勝っても負けても明るかったので、それがいい結果にもつながってきたのかなと思います。

研究会では監督をはじめ、謝先生やみんながお菓子を持ってきてくれるんです。私は全然持ってきていないなと思っていて(笑)。決勝までにまた研究会などができたら、覇気も士気も高めて(笑)、頑張れたらと思います」

茂呂「このチームに選んでもらって、一番いいなと思うのは、温かくて雰囲気が柔らかいところです。

監督はいつも落ち着いていて、お父さんみたいな存在です。謝先生は入段した頃から憧れのお姉さんで、いつもいろいろなアドバイスをしてくださいます。藤沢先生は素晴らしい実績を持っていますが、年齢が意外と近くて、同じチームにいてくださって良かったなと思っています。

高山さんはかなり年下ですが、私より全然しっかりしていて、大黒柱みたいです。たまに男前で、ちょっとほれそうになってしまいます(笑)。本当にみんな個性があって、いいチームです」

――囲碁を始めたきっかけと、プロを目指したきっかけを教えてください

鈴木「僕は、囲碁を題材にしたアニメ『ヒカルの碁』を見て、囲碁を始めようと思いました。

僕が生まれたときにはすでに亡くなっていた祖父が、たまたま囲碁をやっていたようで、家に碁盤だけがあったんです。その碁盤を使い、兄と一緒にいろいろな本を買って始めたのがきっかけです」

「3歳上の兄がいるのですが、兄が先に囲碁を始めて、私が後から続くような形でした。

日本に来たのは12歳ですが、それより前から、いつか日本でプロを目指せたらいいなと思っていました。当時、台湾でも日本の棋譜を見ることができたので、プロになるなら日本に行くのかなと、子どもながらに自然と思っていました」

藤沢「私も謝先生と一緒で、3歳上の兄がいて、兄がやっているのを見て面白そうだなと思い、始めました。

家族に囲碁をやっている人が多く、家には碁盤や囲碁の本もたくさんありました。自然と、気づいたら始めていたという感じです」

茂呂「私は藤沢先生とは逆で、家族に囲碁を打てる人が誰もいませんでした。家族みんなで一から新しいゲームを覚えたら、実力に偏りがない状態で一緒に遊べて楽しいのではないかということで始めました。

でも、父は私ほど上達できず、結局、家族で対戦することはないまま、私はこうなってしまいました(笑)

プロを目指したきっかけは、ほとんど覚えていません。周りの仲間がプロを目指していたので、自分も同じ世界に飛び込み、気づいたら抜けられない沼にはまっていました」

高山「母と祖父が囲碁をやっていて、姉と兄もそれをきっかけに始めました。私も一緒に教室について行くようになりました。

姉と兄は今も趣味で囲碁を続けていると思うのですが、私は気づいたら『プロになる』と母に言っていたらしくて、『じゃあ東京に行くか』となりました。自分では覚えていないんですけど(笑)」

――試合前のルーティーンがあれば教えてください

鈴木「対局場のある市ケ谷には、1時間以上前に着くようにしています。カフェでコーヒーを飲みながら音楽を聴き、目を覚ましながら対局に備えるということを、20年近く続けています。

朝がそれほど強くないので、目を覚ましながら緊張もほぐしていくという感じです」

「絶対にこれというものはないのですが、自宅から日本棋院までの移動時間に音楽を聴くことが多いです。対局前は結構緊張するので、音楽を聴くと、その緊張感が少し和らぎます」

藤沢「私もこれというものはあまりないのですが、謝先生と同じように音楽を聴いたり、前日にピラティスに行ったりします。

対局直前のルーティーンはあまりないので、作った方がいいのかなと、これから考えていきたいです」

茂呂「普段の対局は朝からなので、紅茶を入れて持っていき、対局中に香りを嗅ぎながらリラックスすることが多いです。

Li LEAGUEの場合は対局が夜からなので、ジムに行って運動し、シャワーを浴びてから対局に向かうことが多いです」

高山「あまりルーティーンというものはないのですが、最近は対局場の休憩室のようなところで、スマートフォンを見ながら音楽を聴いて過ごしています。それが最近のルーティーンかなと思います」

――決勝への意気込みをお聞かせください

鈴木「決勝進出自体は以前から決まっていましたが、決まった後にたくさん負けてしまうと、あまりいい流れにはなりません。

今日はチームとしてすごくいい形で勝てたので、決勝にもいい流れを持っていけるのではないかと思っています。僕は対局の順番を決めた後は応援するしかありませんが、選手の皆さんが心置きなく戦えるように、できることをしたいです」

「せっかくの決勝戦なので、できれば全員で勝って優勝したいです。

ただ、それをあまり意識してしまうと、変に緊張したり、内容にも影響したりする可能性があります。いつもどおりに、いい内容を目指して頑張りたいと思います」

藤沢「決勝戦を打てることはすごくありがたく、楽しみなことです。謝先生がおっしゃったように、自然体で楽しんで、みんなで一丸となって楽しめたらいいなと思います」

茂呂「プロになってから決勝という舞台で戦ったことが一度もないので、団体戦ではありますが、そういった場所で戦えることを本当にうれしく思っています。

チームはたくさん勝っていますが、個人成績は今回2勝4敗で、足を引っ張ってしまった部分があります。決勝ではチームに貢献できるよう、これまでの反省を生かして頑張りたいです」

高山「今回のLi LEAGUEでは3局打って2勝1敗でしたが、負けた対局の内容には課題があり、今日負けてしまったので、反省するところが多いと思っています。

少しでも強くなって、決勝戦でいい内容をお届けできるように頑張ります」

文=HOMINIS編集部

放送情報【スカパー!】

(囲碁)第2回 日本女子囲碁リーグ #14
Li LEAGUE第8R 第1戦 チーム福岡 vs チーム囲碁・将棋チャンネル

放送日時:2026年8月28日(金)20:00~
放送チャンネル:囲碁・将棋チャンネル

詳しくは
こちら

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