THE YELLOW MONKEY吉井和哉"喉頭がん"の闘病と盟友との約束...命と向き合った3年間に密着「みらいのうた」
ロックバンド・THE YELLOW MONKEYのボーカルとして、日本のロックシーンを長年牽引してきた吉井和哉。艶やかな歌声と圧倒的な存在感で多くのファンを魅了してきた。そんな彼が命と向き合った3年間に密着したドキュメンタリー映画「みらいのうた」が、10月4日(日)に日本映画専門チャンネルにてTV初放送される。
本作は、エリザベス宮地監督が3年以上にわたってカメラを回し続け、第35回日本映画批評家大賞ドキュメンタリー賞を受賞するなど、高く評価された注目作だ。
この映画が映し出すのは華やかなステージ上の姿だけではない。撮影開始から数カ月後、吉井は"喉頭がん"という残酷な診断を告げられる。歌を生業としてきた吉井にとって、声に関わる病との闘いは大きな試練となった。
それでも、吉井は再びステージに立つため、思うように声が出ない葛藤を抱えながらも制作作業やリハーサルを続ける。そのひたむきな思いは観る者の胸を強く打つ。
本作の大きな見どころの1つが、吉井が10代の頃にベーシストとして加入したバンド・URGH POLICE(アーグ・ポリス)のボーカル・ERO(エロ)の存在だ。作中で吉井は「俺は、この人と出会って今の自分がある」と語る。それほど、EROとの出会いは吉井のミュージシャン人生において大きな意味を持つものだった。
URGH POLICEは自然消滅となったが、その後も2人は長く交流を続けていた。そんななか、2021年にEROが脳梗塞で倒れてしまう。そこで、吉井は「URGH POLICE時代の曲を、また一緒にやらないか?」と40年ぶりのセッションを約束。本作は、元々その様子を追うことを目的に撮影がスタートした。
しかし、吉井自身にも喉頭がんの診断が下され、約束の実現すら危ぶまれる事態に陥ってしまう。そんな状況にありながらも、互いに病と闘いながら諦めずに誓いを果たそうとする2人の生き様は言葉以上に雄弁だ。吉井がなぜ40年以上もの間、ロックを愛し、歌い続けてきたのかという問いに対する答えがスクリーンに結実している。
なお、映画のタイトル「みらいのうた」は、吉井が5歳の時に事故死した父親の没後50年という節目に制作された楽曲のタイトルにも使われている。父の死が音楽人生の原点の1つとなり、そして半世紀の時を経て生み出されたこの曲が、作品全体を貫く太い感情の軸となっている。
治療を経て、2024年4月に東京ドームで行われたライブ「THE YELLOW MONKEY SUPER BIG EGG 2024 "SHINE ON"」では、復活の歌声を響かせた吉井和哉。1人のアーティストが自らの命と向き合う軌跡を収めた本作は、心揺さぶられる特別な時間をもたらしてくれるだろう。音楽とともに未来を切り拓こうとした吉井の魂の3年間をぜひ見届けてほしい。
文=HOMINIS編集部
放送情報【スカパー!】
みらいのうた
放送日時:10月4日(日) 18:30~ほか
チャンネル:日本映画専門チャンネル(スカパー!)
※10月25日(日)・29日(木)放送の本編前後にエリザベス宮地監督とEROの特別インタビューをお届け
※放送スケジュールは変更になる場合がございます
出演:吉井和哉、ERO ほか
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