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篠原涼子の"理想の上司"像を確立した『ハケンの品格(2007)』が描いた多様な働き方

2026/11/04

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2007年1月期に放送されたドラマ『ハケンの品格(2007)』が、ファミリー劇場にて放送される。

■ファミリー劇場 視聴方法はこちら

同作は、特Aランクの派遣社員・大前春子(篠原涼子)が、食品会社S&Fに、残業・休日出勤は一切なし、担当セクション以外の仕事はしないなどの契約条件で3カ月間雇われるところからスタート。愛想がなく正社員に媚びない春子の態度は周囲から反感を買うが、実は春子の正体はあらゆる資格を持ち、特Aランクの評価を受ける"スーパーハケン"で、どんなに大変な仕事も勤務時間内に必ず仕上げ、会社に舞い込むピンチやトラブルを次々と解決していくという物語だ。

2020年6月には、第2シリーズが放送された。

「お言葉を返すようですが」というキーフレーズが印象的な大前春子を通して、働くことの誇りを描いた本作は、社会への鋭い問いも含んでおり、第1シリーズの平均視聴率は20.1%、最高視聴率は最終回の26.0%と高視聴率を記録した。

また、本作の影響で、2007年3月28日に発表された明治安田生命の新入社員アンケート調査では、主演の篠原が「理想の女性上司」第1位に選ばれたことも当時話題となった。

『anego』や『アンフェア』で、凛としたクールな女性像をすでに築きつつあった篠原が、その像を決定的にしたのは春子というキャラクターだった気がする。

ちなみに、このイメージは2026年現在も続いている。1月期の日曜ドラマ『パンチドランク・ウーマン』で、約6年ぶりに主演を務めた際には、女性刑務官として冷静沈着に対処できる正義感と責任感を持つキャラクター像を好演した。

もともと1990年代には、アイドルグループ出身の歌手としてヒットを飛ばし、女優へと転身。四半世紀以上第一線にいるのには、働き方も生き方も選択肢が増えた今、春子から続く「自分の軸で立つ」という篠原のイメージゆえだろう。

ちなみに『ハケンの品格(2007)』の放送当時を振り返ると、製造業への派遣解禁などを背景に、非正規雇用の拡大が大きな社会問題になりつつあった印象。「格差社会」「ワーキングプア」という言葉が日常に入り込み、派遣という働き方には「使い捨て」「低スキル」といった偏見もつきまとっていたのも事実だ。

そんな中で、同作は派遣でも堂々と働く像を提示。

正社員と派遣社員の対立や、職場にある暗黙の了解を、コメディの形で描いたことで、深刻な題材をお茶の間が笑って見られる形にし、多くの働く人たちから支持された。

加えて、働き方が多様になった今日この頃。当時を振り返るのではなく、あえて今、自分を取り巻く働く環境とともに見ることで、改めて考えさせられるのではないかと想像する。

文=於ありさ

放送情報【スカパー!】

ハケンの品格(2007) ※一挙放送
放送日時:2026年11月14日(土)11:20~
チャンネル:ファミリー劇場(スカパー!)
※放送スケジュールは変更になる場合がございます

詳しくは
こちら

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