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奈緒、磯村勇斗がドラマの中でも演技をする!?主演2人の自然体な演技に注目のドラマ「演じ屋」!

2022/09/14

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依頼人の希望に応じてあらゆる役になりきる職業、演じ屋。演じることで人々の心は救えるのか――?2000年代初頭に人気を博したインディーズ映画シリーズ『演じ屋』が、奈緒、磯村勇斗という、現在注目の若手俳優がダブル主演の連続ドラマ「演じ屋」としてパワーアップ。そんな話題のドラマが9月29日に日本映画専門チャンネルで一挙放送される。2人は本作が初共演。奈緒は2019年の「演じ屋reDESIGN」以来のシリーズ参加、そして磯村にとっては本作が連続ドラマ初主演作となる。

奈緒が演じるのは"演じ屋"のアイカ。そして磯村が演じるのは、結婚式前日に痴漢の冤罪(えんざい)をかけられ、全てを失ったトモキ。人生に絶望した彼は、自ら命を絶とうと決意するが、その時に"演じ屋"のアイカと出会い、復讐(ふくしゅう)のために演じ屋を雇うことを決意する。

アイカの住む家には、演じ屋の仲間たちが疑似家族として共同生活を営んでおり、所持金のなかったトモキもそこに居候として加わることとなる。最初は自分を破滅させた相手への復讐心にとらわれていたトモキだったが、"家族"たちと時を過ごしていくにつれ、徐々に自分を取り戻していき、やがて人のために生きる"演じ屋"稼業に身を投じていくことになる。そうした繊細な心の動きを、磯村が自然体で演じている。

一方、どん底だったトモキに手を差しのべ、演じ屋の仲間に引き入れたアイカ。仲間たちからも信頼され、1本芯の通った明るい女性だが、その心の奥底には、過去のとある出来事が原因で生じた、強い復讐心があった。そんなアイカを演じる奈緒は、彼女自身が持つ柔らかさの中にある芯の強さ、そして心の葛藤といった複雑な感情を見事に演じきっている。

"演じる"ということがモチーフとなる本作は、二転三転するストーリー展開が魅力。そして1話30分で全6話というコンパクトさで、その語り口は非常にテンポ良くスピーディー。そしてコミカルさの中にも、社会の闇にも切り込む描写を織り込むなど、見応えのあるストーリーとなっている。

本作のベースとなったのは2000年代初頭に野口照夫監督が制作した自主映画の連作シリーズ『演じ屋』(全9話、2019年に続編の「reDESIGN」が制作された)。当時、"暗い"と言われていたインディーズ映画の概念を覆すようなポップで娯楽性に富んだ作風。映画ながら続きが気になるところで1話が終わる連続ドラマ形式。インターネットと連動した展開を行うなどの斬新なスタイルで、多くの熱狂的な女性ファンを獲得。当時、売り上げ不振に陥っていた下北沢の短編映画館「トリウッド」の閉館危機を救った作品としても伝説となっている。

そんな元祖『演じ屋』で主人公コンビを組んでいた笠原紳司、今井孝祐だが、実は今回のドラマ版にも主要キャストとして出演している。演じ屋のリーダー、松田英太(笠原)、演じ屋の情報源となる謎の制服警官、衣笠源二郎(今井)という役柄で登場するので、そちらにも注目だ。

文=壬生智裕

放送情報【スカパー!】

演じ屋 #1-6
放送日時:2022年9月29日(木)17:00~
チャンネル:日本映画専門チャンネル
※放送スケジュールは変更になる場合があります

詳しくは
こちら

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