ユ・スンホ＆イ・ヘリがハグで互いを称え合う理由とは？「花が咲けば、月を想い」で築き上げた「特別な絆」

「仮面の王 イ・ソン」(2017年)以来、約4年ぶりとなるロマンス時代劇「花が咲けば、月を想い」が話題を呼んでいるユ・スンホ。KNTVにて現在放送中の本作において、自分とは正反対なヒロインに惹かれる精悍な監察官、ナム・ヨン役も好評で、10月15日(土)には本編の名場面や魅力を振り返る「『花が咲けば、月を想い』スペシャル外伝」(以降、「スペシャル外伝」)の放送も決定し、注目を集めている。

禁酒令が布かれた朝鮮王朝時代を舞台に描かれる「花が咲けば、君を想い」は、密造酒を取り締まる立場にある生真面目なヨンと、酒の密造で生計を立てる気の強いヒロイン、カン・ロソ(イ・ヘリ)という、結ばれることの許されない2人の"じれキュン"っぷりが見どころ。「スペシャル外伝」は、そんな本編の魅力をギュッと凝縮させた構成となっている。

メインカップルのヨン＆ロソに加え、ロソに恋する容姿端麗な世子イ・ピョ(ビョン・ウソク)、イ・ピョに一目惚れする高官の箱入り娘ハン・エジン(カン・ミナ)といった4人の主要キャラクターの名場面を中心にセレクトし、現場でのインタビューやオフショット、NGシーンなどを交えながら振り返っていく。スンホを筆頭に、フレッシュで和気あいあいとしたキャストたちの魅力も詰まったスペシャル番組だ。

「(最初は)少しぎこちなかったよね」と顔を見合わせながら笑顔でインタビューに答えるのは、ヨン役のスンホとロソ役のヘリ。ロソの剣幕にヨンが押され気味だった序盤のストーリー展開について、「ヨンは"親しらず"みたいな存在。生えてきたらずっと気になるし触っちゃう」と独特な例えで表現するヘリと、それを不思議な顔で見守るスンホの空気感がたまらない。

「スペシャル外伝」では、次第に想いを寄せていく両者の役どころと呼応するように距離を縮めていくスンホとヘリのオフショットも魅力的だ。撮影合間に仲良く手をつないだり、小道具の弓矢でつつき合って遊んだり...リラックスした2人の表情からは、特別な絆が育っていく様子がよく分かる。

また、スマートでカッコいいイ・ピョ役のウソクの魅力溢れるオフショットも登場。「コッパダン ～恋する仲人～」(2019年)や「青春の記録」(2020年)などのヒットドラマに出演し、人気を急上昇させている彼は、深夜に及ぶ撮影でも疲れを見せることなく、ヘリと冗談を言い合って場を和ませ、エジン役のカン・ミナが肩にもたれかかるシーンでは、本番直前に「楽にしてね。肩、もうちょっと下げようか？」と気遣う一面も。ウソク自身、貴公子イ・ピョに負けない好青年ぶりを見せている。

また、メインキャストの様々なケミストリーが味わえるのも「スペシャル外伝」ならではのポイントだ。スンホとウソクが息の合った殺陣を決める立ち回りシーンの裏側や、ヘリ＆ミナが写真を撮り合って戯れるオフショットも現場での微笑ましいひとコマだ。撮影の全日程を終え、ハグで互いを称え合うスンホとヘリの涙のクランクアップ映像もグッとくる。

もちろん、本編で視聴者の心を掴んだ名シーンもしっかり振り返る。特に反響が高かったのが、幾度もすれ違い続けたヨンとロソが心を通わせるキスシーン。ロソの頬を伝う一筋の涙の美しさに改めて心奪われること必至だ。そのほかランタンを飛ばす幻想的なシーンなど、ロマンティックな映像美が印象的な同作だけに、そうした秀逸な名場面を生み出す撮影現場の雰囲気にもカメラはクローズアップ。俳優とスタッフが一丸となって取り組む、様々なメイキングショットも大きな見どころだ。

「スペシャル外伝」のコミカルなナレーションは、ヨンの右腕・チュンゲ役を演じたキム・ギバンと、ロソの友人・グム役を演じたソ・イェファが担当。現場の和気あいあいとしたムードそのままの、2人の底抜けに明るいナビゲーションも楽しみの1つだ。

10月14日(金)には最終回を迎える本編だが、KNTVでは11月28日(月)より再放送も決定。「スペシャル外伝」を見れば、作品への没入感が深まるのはもちろんだが、何よりメインキャラクターへの愛おしさは間違いなく倍増するはずだ。

文＝酒寄美智子