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取調室で被疑者を"マル裸"に!?女取調官を演じる天海祐希がカッコイイ!

2022/10/07

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元宝塚歌劇団月組のトップスターとして一時代を築き、退団後も女優として活躍し続ける天海祐希。宝塚で男役として絶大な人気を誇った天海は、TV画面やスクリーンの中でも、美しく芯の強い、揺るぎない存在感を発揮する女優として、常に強烈な印象と感動を与えてくれる。

2014年に第1シーズンが放送された「緊急取調室」は、天海が主演した人気ドラマのひとつだ。天海はこのドラマで捜査第一課緊急事案対応取調班、通称「キントリ」に配属されたやり手の女取調官・真壁有希子を演じる。

「緊急取調室」で取調官を演じる天海祐希
「緊急取調室」で取調官を演じる天海祐希

(C)テレビ朝日

物語は乗客を人質としたバスジャック犯を相手に、真壁が交渉するシーンから始まる。この時真壁は特殊犯捜査の主任を務めていた。猟銃を手にしたバスジャック犯と丸腰で向き合い、銃口を向けられてもひるまずに説得を試みる。

犯人が引き金を引けば命を落とす。そんなギリギリの状況でも凛として立ち、犯人に啖呵を切るシーンは、「男前」とさえ評される天海ならではのシーンと言えるだろう。しかしこの事件で交渉に失敗したことで、真壁はキントリに配属されることになる。

キントリは取り調べ専門のチームで、昨今自白偏重による冤罪事件の多さが問題となっていることから、ビデオカメラが設置され、すべてが可視化される特別取調室で聴取を行う。この取調室を"戦場"として真壁は被疑者と向き合い、捜査が進むに連れ集まる証拠を突きつけ、言葉と心理的な駆け引きを駆使して事件の真実を追求していく。

(C)テレビ朝日

管理官・梶山勝利(田中哲司)をはじめ、菱本進(でんでん)、中田善次郎(大杉漣)、小石川春夫(小日向文世)ら、チームのメンバーはクセ者揃い。真壁は当初「オバハン」と呼ばれよそ者扱いされるが、やがて皆と共同して難事件を解決するようになっていく。

ドラマ中のセリフにもあるように、被疑者たちを追い詰めるというよりは、その心を「マル裸にする」のがこのドラマの特徴だ。知恵比べを挑む者、一切口を開かない者、虚偽の自白を繰り返す者、権謀術数に長けた政治家など被疑者のタイプもさまざまだ。なぜそんな事件を起こしたのか、彼らをそうさせた理由は何か? 真相に迫るにつれ、真壁の聴取にも気迫がこもる。

(C)テレビ朝日

その時天海は、女取調官・真壁有希子になりきっていると言える。時に机を叩くほど激高し、時に相手やその家族を思い涙する。その熱い姿に多くの視聴者が共感し、きっと心を奪われることだろう。そして熾烈な攻防の果てに、ついに被疑者は心の奥底にある暗いものをさらけ出すのだ。

熱い取調官にとどまらず、キントリチームとのやり取りではコメディエンヌとしてクスッとさせてくれるシーンもあるし、愛する娘、息子と触れ合う母としての姿までも天海は完璧に演じ、真壁有希子という人物の魅力を深め、感情移入させてくれる。

「緊急取調室」は昨年第4シーズンが放送され、今年1月には新春スペシャルも放送されるほど息の長い人気を誇る。物語の面白さももちろんだが、天海の魅力的な演技も、人気の要素のひとつと言えるだろう。あなたも心を「マル裸」にして、このドラマを心ゆくまで楽しんではいかがだろうか。

文=堀慎二郎

放送情報【スカパー!】

緊急取調室(2021)
放送日時:10月18日(火)13:10~
チャンネル:テレ朝チャンネル1
※放送スケジュールは変更になる場合がございます

詳しくは
こちら

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