愛妻キム・ソヨンとの仲睦まじい2ショットも注目の的！イ・サンウが家族ドラマで発揮した「大人の男性ならではの包容力」

朝鮮王朝時代の名医を描く歴史ドラマ「馬医」(2012年)や、イ・ドンウク＆ユ・インナ共演のラブコメディ「真心が届く～僕とスターのオフィス・ラブ！？～」(2019年)など、数々のヒットドラマに出演する韓国の俳優イ・サンウ。端正な顔立ちを生かし、様々なキャラクターを演じてきた彼は、ドラマ「ハッピー・レストラン～家和萬事成～」(2016年)での共演を機に、女優キム・ソヨンと結婚。最近では、その仲睦まじい"おしどり夫婦"ぶりが度々メディアを賑わせている。

驚異的な視聴率を叩き出した「ペントハウス」シリーズや、「世界で一番可愛い私の娘」(2019年)など、妻・ソヨンが出演するドラマにも特別出演しており、その度に大きな話題となっている。そんな"愛妻家"であるサンウの代表作として知られるファミリードラマが、2018年のドラマ「一緒に暮らしませんか？」（KNTVにて10月26日(水)より放送）だ。

韓国で最高視聴率36.9％を記録した「一緒に暮らしませんか？」は、子育てを終えて第2の人生を歩もうとする父親と、そんな父親に愛されて育てられた4人の子どもたちが織り成すハートフル・ラブストーリー。20・30代の登場人物だけでなく、60代の恋愛にも焦点を当て、幅広い世代の共感を誘う現代の家族の問題を描き切っており、「2018 KBS演技大賞」の大賞を含む5冠に輝くなど、その年のドラマ賞を賑わせた良作だ。

サンウが演じているのは、実力は最高だが性格は最悪と囁かれる36歳の内科医・ウンテ。ところが、周囲からの悪評とは異なり、実際の素顔は患者や家族には優しく、医療ボランティアに没頭する熱血医師。風変わりなところがあり、独身主義者を貫いていたが、4兄弟の次女で出戻りシングルマザーとなったユハ(ハン・ジヘ)と出会い、やがて恋愛へと発展していく。

一見するとマイペースで嫌な印象を受けるウンテだが、時に可愛らしい一面も見せる。溺愛する姪につきそうな悪い虫を追い払ったり、後輩たちをからかったり、いたずらっ子のような笑顔が眩しい。

長身にさらりと着こなす白衣姿も魅力的だ。足の怪我で困っているユハに対し、嫌味を交えながらも丁寧に手当てし、厄介な患者にも真摯に向き合う。悪態をついてもぶっきらぼうでも、真剣な瞳からは心根の優しさが伝わってくる。ユハとの一筋縄ではいかない恋がどう展開していくのか？独身貴族だったウンテの成長ぶりと共に、2人が関係を深めていく過程で描かれる大人のロマンスも見どころだ。

さらに、10月24日(月)よりKNTVにて日本初放送される新作「アンクル（原題）」(2021年)にも出演しているサンウ。イギリスBBCの人気ドラマ「Uncle」を原作となるヒューマンドラマで、売れないミュージシャンのジュニョクと、絶縁状態だった姉・ジュニ(チョン・ヘジン)と甥っ子との同居から始まる家族の絆が描かれていく。

ジュニョク役を演じるオ・ジョンセとは、「真心が届く～僕とスターのオフィス・ラブ！？～」(2019年)でも共演しているサンウだが、本作ではDV姑と夫に虐げられてきたジュニに思いを寄せるシングルファーザーの・ギョンイルを演じている。

穏やかで紳士的な父親・ギョンイルは、独身貴族のウンテとは対照的な性格だが、嫁ぎ先から逃げるように離婚してきたヒロインを支える一途な男性という共通項も。大人の男性ならではの包容力と色気を兼ね備えたスマートな男性像は、まさにサンウのハマリ役。タイプの異なるファミリードラマで、サンウの多彩な魅力を楽しみたい。

文＝中川菜都美