「哲仁王后」での凛々しい武官とは一変！ナ・イヌが韓国の国民的バラエティで愛される「ド天然」な素顔

「哲仁王后～俺がクイーン！？～」(2020年)で王と対立するキム一族の重要人物を演じ、その精悍な佇まいが注目を集めたナ・イヌ。今年9月に26歳になった彼は、188cmの逞しい体躯と凛々しい顔立ちを生かし、本格時代劇「王女ピョンガン 月が浮かぶ川」(2021年)の主演に抜擢。今年に入ってからも、「クリーニングアップ」(2022年)「ジンクスの恋人」(2022年)といった多彩な現代劇への出演が続いている。

俳優として知名度が急速に高まっていた中で、今年2月には国民的バラエティ「1泊2日 シーズン4」の新メンバーにも抜擢。最年長の俳優ヨン・ジョンフンのほか、歌手のキム・ジョンミン(KOYOTE)、タレントのムン・セユン、ラッパーのDinDin、VIXXのラビ(兵役のため5月に卒業)の輪に加わり、天然キャラの"マンネ(末っ子)"としてさらに知名度を高めている。

■過去シーズンにはイ・スンギ、キム・ソノらも歴任！KBSの看板バラエティで"ド天然"なナ・イヌの魅力が開花

この「1泊2日」シリーズは、レギュラーメンバーが韓国各地を1泊2日で旅しながら、地元の人々と触れ合い、現地で仲良くゲームで盛り上がりながら土地の味覚や文化を伝えていくという韓国の地上波・KBSの看板バラエティ。

2007年にスタートした長寿シリーズで、過去にはイ・スンギがこの番組でバラエティに初挑戦しトークの才能を開花させたほか、「不滅の恋人」(2018年)のユン・シユンや「海街チャチャチャ」(2021年)のキム・ソノらがレギュラーを歴任。人気俳優である彼らの素顔が堪能できるバラエティとしても国民的な人気を博してきた。

そんな「1泊2日」のシーズン4にイヌが加わったのは、今年2月に韓国で放送された"酷寒期訓練"編から。彼にとって同番組がバラエティ初レギュラーだったこともあり、初めてチームに合流した初回から天然ぶりを炸裂させた。

5人の先輩レギュラー陣と雪山のベースキャンプで劇的に対面するという筋書きだったが、イヌはその地点を通り過ぎ、7km先の山頂まで登っていってしまうというまさかの行動に。結局、見かねたスタッフから引き戻され、先輩から苦笑いで迎えられたことで、初回からイヌの"天然キャラ"が確定。このハプニングが番組を盛り上げ、前の週よりも視聴率が3％以上もアップしたことでも大いに話題になった。

■アイドル練習生だった過去も！先輩メンバーを虜にする人懐っこいキャラクター

そんな衝撃的な幕開けから約半年、"愛されマンネ(末っ子)"として番組にも馴染んだイヌだが、第144回(韓国放送日：9月25日)では、秋を迎えた全羅南道(チョルラナムド)でゲームに勝利し、先輩たちを差し置いて地元の郷土料理をたらふく食べまくる様子が映し出される。

昔は王様しか食べられなかったというコルビナ(ニベ科の海水魚)のフルコースを前に、興奮を隠せないイヌ。「幸せ～」と頬を紅潮させて、好物のコチュジャンソースを味わいながら、両手を振り回してはしゃぐ姿は少年のよう。コルビナの干物を冷や茶漬けにする地元ならではの食べ方にもトライして、あまりの美味しさに恍惚の表情を浮かべる場面も。見ているこちらも惚れ惚れする食べっぷりの良さを披露した。

続く第145回(韓国放送日：10月2日)では、先輩たちの前に置かれた焼肉が食べたくてウズウズ。「あ、アレは何ですかね？」とあらぬ方向を指さして周囲の注意をそらせようとするが、うまくいかない。最終的には、アイドル練習生だった過去の経験を生かしてちょっと照れながらダンスを披露。先輩たちを「可愛い～！」とメロメロにさせ、ご馳走をゲットするなど、人懐っこいマンネとして可愛がられている様子も注目を集めた。

"人(みんな)の友"を意味するその芸名どおり、人懐こくチャーミングなキャラクターで、初のバラエティでも抜群の存在感を発揮しているイヌ。話題のドラマに連続出演し、俳優としても上り調子の今こそ、「1泊2日」シリーズで見せる"ド天然"の素顔とのギャップを堪能してみてはいかがだろうか。

文＝酒寄美智子