「キム・サブ」シリーズのキム・ミンジェの新たな当たり役！他者の心に寄り添う「朝鮮精神科医ユ・セプン」で見せた新境地

2023年の上半期にシーズン3の放送が予定されている医療ドラマ「浪漫ドクター キム・サブ」シリーズで、トルダム病院の"末っ子"看護師を演じ、脇役ながら人気を集めたキム・ミンジェ。

その後も、天才ピアニストを演じ高い評価を得た「ブラームスは好きですか？」(2020年)など、近年では主演俳優として存在感を発揮。中でも、大きな支持を集めた最新主演ドラマと言えば、朝鮮時代の医院を舞台にした「朝鮮精神科医ユ・セプン(原題)」(2023年1月14日(土)よりMnetにて日本初放送)だ。

元々はアイドル練習生としてキャリアをスタートさせたミンジェだが、そもそもブレイクのきっかけは、「浪漫ドクター キム・サブ」と同時期に放送された「トッケビ～君がくれた愛しい日々～」(2016年)での高麗時代に登場する若き王様や、朝鮮時代を舞台とした「コッパダン～恋する仲人～」(2019年)といった時代劇のキャラクター。童顔ながら知的で物静かな雰囲気を生かして、時代ものの世界観にも違和感なく溶け込み、存在感を放ってきた。

そんなミンジェが新たな時代劇「朝鮮精神科医ユ・セプン(原題)」で挑むキャラクターが、優れた実力を持つ天才医師 ユ・セプン。

もともとは内医院(宮中の医療施設)で"首席鍼医"にまで上り詰めたエリート医師だったが、原因不明の腫瘍が出来た王様の容態が悪化し、鍼治療を行うも、そのまま王は死亡してしまう。この一件でセプンは宮廷を追われたばかりか、そのトラウマから鍼が打てなくなるという複雑なバックグラウンドを抱えている。

宮廷を追われたセプンは、お金が大好きな変わり者の医師・ジハン(キム・サンギョン)、鋭い推理力で病人の心を癒すお嬢様・ウヌ(キム・ヒャンギ)と出会い、再出発。精神科医として、心を痛めた人たちには癒しを、悪党には痛快な一撃を与えていく彼らの奮闘ぶりを描いた、笑いあり涙ありのハートウォーミングなドラマだ。

大きな挫折という辛い過去を抱えているからこそ、他人の痛みに寄り添えるセプンの優しいキャラクター像を温かみのある笑顔や時にはコミカルな一面も見せながら、チャーミングに体現しているミンジェ。これまでの時代劇とは一味異なる"親しみやすさ"という新境地を開拓している。

また医学と向き合う際の真剣な顔つきから、思わずドキッとしてしまうような甘い眼差し、時折浮かべる繊細な表情まで、時代劇、医学、ラブロマンス、コメディなど、様々な要素が詰まった作品で、多彩な魅力を見せつけている。

韓国では9月にシーズン1の放送を終え、その直後にはシーズン2の制作が始動。早くも1月から放送開始となる反響ぶりからも、「朝鮮精神科医ユ・セプン(原題)」の人気の高さが窺える。日本同様、高い支持を集める医療ドラマであり、ロマンス史劇の側面も併せ持つ本作の魅力を、間もなく日本初放送を迎えるシーズン1で確かめたい。

文＝HOMINIS編集部