初のドーム公演が注目を集めたNiziUや、紅白初出場が話題のIVE、LE SSERAFIMら「第4世代」が躍動する「世界の大舞台」

グループ初のドーム公演「NiziU Live with U 2022 "Burn it Up"」が大きな反響を呼んだNiziU。12月14日にリリースされたウィンターソング「Blue Moon」も話題となり、3年連続となる「NHK紅白歌合戦」の出場も注目を集めている。

そんなNiziUに加え、今年の紅白には3年ぶりの出場となるTWICEから、10月に日本デビューを飾ったばかりのIVE(アイヴ)、来年1月に日本デビューを控えるLE SSERAFIM(ルセラフィム)といった新人まで、K-POP勢が顔を揃えており、新たなムーブメントの到来を予感させている。

特に、デビュー間もないガールズグループの躍進ぶりは目覚ましく、アジア最大級の音楽アワード「2022 MAMA AWARDS」では、IVEやLE SSERAFIM以外にも、2022年にデビューを飾ったKep1er(ケプラー)、NMIXX(エンミックス)、NewJeans(ニュージーンズ)といった"第4世代"が存在感を発揮。中でも、「Best New Female Artist(女性新人賞)」のみならず、主要部門の1つ「Song of the Year(今年の歌賞)」を制したIVEの快挙は、大きな話題となった。

そんなガールズグループが日本で初めて勢揃いし話題となったのが、今年10周年を迎えた世界最大級のK-カルチャーの祭典「KCON 2022 JAPAN」(12月29日(木)にMnetにて字幕版・12月30日(金)にはバックステージビハインド版がそれぞれ日本初放送)。

初日に登場したLE SSERAFIMは、会場外のコンベンションエリアにサプライズで姿を現しファンを喜ばせると、ステージでもデビュー曲「FEARLESS」から、EXOの「Love Shot」カバーまで多彩なステージを展開。新人らしからぬ堂々たるパフォーマンスで存在感を見せつけた。

同じく初日のステージに登場したのが、TWICEやNiziUと同じJYPエンターテインメントから、2022年2月にデビューしたNMIXX。カラフルなドレスを身に纏い登場した彼女たちは、2ndシングルから「DICE」を披露。途中でガラリと曲調が変わる難曲を表情豊かに歌い、LILY(リリー)を筆頭に、第4世代でも随一と言われる歌唱力の高さを存分にアピールした。

1人ずつ日本語で一生懸命に言葉を紡いだMCの後は、スローテンポの「COOL (Your rainbow)」をしっとりと歌いながら、手を振るなどファンとの交流を楽しむ余裕も見せていたメンバーたち。最後はデビュー曲「O.O」のパフォーマンスで締めくくり、新人離れした実力を証明した。

2日目には、初日のLE SSERAFIMに続き、HYBE傘下のレーベルに所属するガールズグループが躍動した。2018年デビューのfromis_9(プロミスナイン)は、全身ブラックのコスチュームで登場すると、大人な魅力を漂わせた「Rewind」や「Airplane Mode」で艶っぽくもエレガントなステージを展開。最後は「LOVE BOMB」を日本語で歌い、先ほどまでとは打って変わってポップな一面も覗かせた。また、リレーチャレンジではTWICEの「Alcohol Free」も披露するなど、多彩なパフォーマンスで実力を示した。

LE SSERAFIMのデビューから僅か3ヶ月後の2022年8月に、鮮烈なデビューを飾った5人組グループ・NewJeansは、スポーティなルックで登場し、デビュー曲「Attention」からステージをスタート。最年長でも18歳(マンネは14歳)という彼女たちは、あどけない表情を随所で覗かせるなどフレッシュな一面でファンたちを魅了した。MCではマンネのHYEIN(ヘイン)が言葉に詰まりながらも日本語で挨拶すると、会場からは彼女を応援するかのような温かな拍手が起こる場面も。続く「Hype Boy」でも清涼感溢れる魅力を放ち、パフォーマンスを締めくくった。

STARSHIPエンターテインメントから2021年12月にデビューしたIVEは、全身白という神々しいファッションで登場。爆発的なセールスを記録中の3rdシングル「After Like」では、IZ*ONE出身でもあるYUJIN(ユジン)とWONYOUNG(ウォニョン)が余裕に満ちた表情を見せるなど、新人たちの中でも頭抜けた存在感と貫禄に満ちたステージを展開した。

他にもデビュー曲「ELEVEN」を披露したほか、彼女たちを一躍スターダムへと押し上げた2ndシングル「Love Dive」では、オーディションを勝ち抜いた大勢のファンたちとコラボし、ステージでの交流を楽しんだ。

3日目には、"ガルプラ"こと「Girls Planet 999」から誕生した日韓中の9人組グループ・Kep1erが登場。制服風の衣装に身を包んだ彼女たちは、ロックなサウンドが印象的な「We Fresh」で大所帯を生かした迫力のパフォーマンスを展開した。続けて、日本で大反響を巻き起こしたデビュー曲「WA DA DA」でクールな一面を見せ、「UP！」では弾けるように元気な姿と多彩な魅力をアピールした。

またリレーチャレンジでは、I.O.Iの代表曲である「Very Very Very」を披露。ピンクと白を基調としたテニスウェア風の衣装で、"これぞアイドル！"といった楽曲をキュートに歌い踊る姿は新鮮で、KCONならではの貴重なパフォーマンスだった。

NiziUは、デビュー曲「Step and a step」を韓国語バージョンで披露するなど、「KCON」ならではの気合の入ったステージを披露。この大舞台に立てる喜びを素直に言葉にしたMCも好感度満点で、彼女たちらしい等身大な魅力に観客たちも引き込まれていた様子だった。

続いて「Chopstick」や7月にリリースした「CLAP CLAP」など、一度聞けば耳に残るようなキャッチーな楽曲をキュートにパフォーマンスし、会場に一体感を生み出す"ホーム感"に溢れたステージを展開。また事務所の先輩であるTWICE・ナヨンの「POP!」のカバーも披露し、快活な魅力で「KCON」を盛り上げた。

韓国の様々なオーディション番組や大手事務所から、新たなグループが立て続けに誕生し、かつてない盛り上がりを見せているK-POP。日本を拠点に活躍するNiziUはもちろん、2023年1月に日本デビューを飾るLE SSERAFIMら、第4世代のガールズグループは2023年はますますの活躍を見せてくれそうだ。

文＝HOMINIS編集部