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「陳情令」のチー・ペイシンによる新たなブロマンス!尊い絆に魅了される「男狐聊斎」の世界観

2023/01/26

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「男狐聊斎~狐の恩返し~」
「男狐聊斎~狐の恩返し~」

「陳情令」(2019年)、「山河令」(2021年)と、日本でも爆発的な人気を得た中国ブロマンス時代劇。その系譜を継ぐ作品としてファンからも大きな期待を集めているのが、見目麗しい男性2人の絆を描いた映画「男狐聊斎(おぎつねりょうさい)~狐の恩返し~」だ。

WOWOWシネマで2月5日(日)に放送される「男狐聊斎~狐の恩返し~」(2022年)は、"ブロマンス"的展開が注目を集める中国ファンタジーアクション。主人公は、千年を生きる三尾の妖狐・白辰(バイ・チェン)と短命を運命づけられた名家の跡継ぎ・雲月(ユン・ユエ)。彼らは友情を越えた絆を結ぶが、2人の間には千年前からの悲しき因縁があった――というストーリーだ。

「男狐聊斎~狐の恩返し~」
「男狐聊斎~狐の恩返し~」

(C) Beijing New Studios Media Co Ltd.

千年もの間修行してきたが一向に神仙になれずにいる白辰は、その要因が「千年前に受けた恩を返していないこと」だと知る。一方、その恩返しの相手である雲月は、25歳の誕生日を目前に控えた青年。代々、男性が奇病によって25歳で亡くなるという家系に生まれたため、その運命に抗おうと必死になっていた。白辰は"恩返し"で徳を積むため、自身の正体を隠し、死の影に怯える雲月の侍衛(ボディガード)になる。

白辰を演じるのは、「陳情令」で注目を浴びた美青年チー・ペイシン。我儘ではあるが正義感に溢れた一面を持つ金凌(ジン・リン)を演じた「陳情令」に対し、主演となる今作では、美しい白装束で妖狐を演じ切り、その麗しいビジュアルを存分に輝かせている。

「男狐聊斎~狐の恩返し~」
「男狐聊斎~狐の恩返し~」

(C) Beijing New Studios Media Co Ltd.

相手役の雲月を演じるのは、こちらも端正なルックスが目を引くガオ・カイ。大きくて丸い瞳が印象的なペイシンに対し、カイは切れ長で涼しげな目元が知性を感じさせる。どちらもアクションの素養も十分で、美しい2人が剣を交えながら絆を深めていく殺陣シーンは、まるで二次元から飛び出してきたかのようだ。

白辰は、そんな雲月とは正反対の太陽のようなキャラクター。疑い深い雲月は白辰をなかなか信用せず「酒を飲むな」「私の部屋に入るな」といった"三つの取り決め"を打ち立てるのだが、白辰はそんな冷たい態度を気にする様子もなく明るく振る舞い、雲月を自分のペースに巻き込んでいく。

「男狐聊斎~狐の恩返し~」
「男狐聊斎~狐の恩返し~」

(C) Beijing New Studios Media Co Ltd.

一見すると陽気でお気楽に見える白辰ではあるが、万病に効く幻の花"幽霊蘭"が崖下にあると知れば、足のすくむような崖の上に立ち「いっそ私と飛ばないか。死ぬときは一緒だ」と、殺し文句を言い放つ。その言葉を受けた雲月が、一瞬戸惑いの表情を見せるのが、なんとも言えずチャーミングだ。

そして雲月はその名の通り、雲に隠れる恥ずかしがりの月のよう。初めこそガードが固いが、明るく強引で頼りがいのある白辰に引っ張られるようにして、次第に心を許していく。名家の生まれのハイスペック男子に見えて、白辰に思わず「その楽観的な性格が羨ましい」とつぶやく様子からは、心の奥底のコンプレックスが見え隠れする。

「男狐聊斎~狐の恩返し~」
「男狐聊斎~狐の恩返し~」

(C) Beijing New Studios Media Co Ltd.

正反対の2人が、雲月の運命に対抗する中で絆を育てていく過程はプラトニックで尊い。一緒に酒を酌み交わし、部屋に招き入れ...と"三つの取り決め"を一つずつ帳消しにしていくことで、雲月が心を許す過程を表現するストーリー展開もうまい。

美しい2人の神がかったビジュアルとプラトニックな絆、ハラハラドキドキの展開が楽しめる、2022年の中国ブロマンスの傑作だ。

文=酒寄美智子

放送情報【スカパー!】

男狐聊斎(おぎつねりょうさい)~狐の恩返し~
放送日時:2023年2月5日(日)16:35~
チャンネル:WOWOWシネマ
※放送スケジュールは変更になる場合があります

詳しくは
こちら

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