ソン・ジュンギが称賛する「太陽の末裔」のスタントマンも！チャン・ヒョクが驚きの表情を見せる「SUPER ACTION」の完成度

JO1やINIを輩出した「PRODUCE 101 JAPAN」でも知られる「PRODUCE 101」シリーズをはじめ、ダンサー同士の熾烈なバトルが社会現象を巻き起こした「STREET WOMAN FIGHTER」や「STREET MAN FIGHTER」など、様々なサバイバル番組が次々とヒットしている韓国エンタメ界。2022年末には史上初の"現役スタントマン"によるリアルアクションサバイバル番組「SUPER ACTION」が韓国で放送され、大きな注目を集めた。

アクションドラマや映画に欠かせない俳優の"分身"であり、高精度な作品づくりに携わるスタントマン。ビジュアルよりもその動きで魅せる彼らはいわゆる"裏方"であり、表立ってフィーチャーされることは少ないが、その存在に目を付けたのが「SUPER ACTION」(Mnetにて2月12日(日)より日本初放送)だ。6組のチームが韓国最強スタントチームの座をかけて、激しい戦いに火花を散らす。

「SUPER ACTION」が注目を集めた要因に、審査員を務めたチャン・ヒョクの存在がある。韓国のアクション俳優として必ず名前が挙がる彼は、まさに適任のポジション。韓国時代劇の歴史を変えた大ヒットドラマ「推奴～チュノ～」(2010年)を筆頭に、「ボイス～112の奇跡～」(2017年)、「ザ・プロファイラー～見た通りに話せ～」(2020年)など鍛え抜かれた肉体とアクションを堪能できる作品は多数あり、映画「剣客」(2020年)ではノースタントの"ソード・アクション"で観客を脱帽させた。

また番組冒頭のエピローグでは、ソン・ジュンギ、ユ・ジテらスター俳優がインタビュー映像で登場。ソン・ジュンギは「(自分自身では)絶対に満たすことができない部分がある」とスタントの重要性を語り、ユ・ジテは「スタントマンたちが顔を隠さず主役となるなら、はるかにレベルの高いアクションを見られるのではいか」と番組への期待を込める。

番組では、そんなソン・ジュンギが危険な任務に奔走する陸軍大尉を演じた大ヒットドラマ「太陽の末裔 Love Under The Sun」(2016年)で彼の代役を務めたスタントマンを擁する"9STUNT"、説明不要の大ヒット作「イカゲーム」（2021）に参加した"BEST"、韓国最高の時代劇アクションチーム"MONGDOL"などが顔を揃え、壮絶なアクションでしのぎを削る。

ウェブ漫画の名アクションシーンの再現や、俳優と息を合わせたアクション演出など、様々なミッションを通してスタントの構成力や完成度を評価する審査は、手に汗握る展開の連続だ。危険なパフォーマンスも、普段から訓練を重ねた俊敏性や判断力で次々とクリアしていく。スピーディーに場面が切り替わる緊迫したアクションには、チャン・ヒョクら審査員からも思わず驚きの声が上がる。

今や世界的な人気を獲得する韓国ドラマにおいて、重要な役割を担う、リアルを追求するド派手なアクション。肉体が激しくぶつかり合う格闘シーンに銃撃戦、カーアクション、そして大爆破シーン...と、それらが激しいものであればあるほど、俳優に代わって演技を務めるスタントの重要性が増す。韓国コンテンツの素晴らしいアクションシーンを思い浮かべながら、「SUPER ACTION」出場チームの戦いぶりを堪能したい。

文＝川倉由起子