K-POP第1世代を代表する歌姫 イ・ヒョリの「もう1つの顔」...保護犬に向けられる深い愛情

K-POP第1世代の代表的なガールズグループ、Fin.K.L.(ピンクル)出身で、ソロアーティストとしてもカリスマ的な存在感を放ってきたイ・ヒョリ。華やかな芸能活動と並行し、2010年から約13年間に渡って、保護犬の世話や里親探しなどのボランティア活動に力を注いできたことでも知られている。

そんなイ・ヒョリが、自ら保護し、カナダの里親のもとへ送り出した犬たちに会うため、ボランティア仲間と共に渡航する様子を収めたリアリティ番組「Remember Me？ ～イ・ヒョリと犬の物語～」が3月18日(土)よりMnetにて放送される。常日頃から自分と縁を結んだ犬たちの近況を知りたがっていたヒョリが、久しぶりにできた長い休暇を利用して、この番組企画に参加。アーティストの姿とはまた異なる、愛犬家としての様々な表情が切り取られていく。

歌手である夫のイ・サンスンと一緒にクリスマスの飾りつけをしているシーンから幕を開ける第1話は、普段の夫婦の会話を覗き見しているようなリラックスしたヒョリの表情が印象的だ。2人で犬について語り合い、いよいよカナダへの出発が近づくと、犬との再会を待ちわびる彼女が満面の笑みを浮かべる場面も。カナダではキャンピングカーで飛び回り、犬の里親となった家庭を訪問しながらサーフィンやサイクリング、ショッピングなど多様なアクティビティを満喫する様子も描かれる。

番組内では、ヒョリが捨て犬のボランティアをしながら個人的に撮影していた写真や映像資料を公開。その1つ1つから彼女の犬に対する真心が痛いほどに伝わってくる。そして第2の人生ならぬ"犬生"を送る犬たちとの再会は、深い愛情が込み上げる感動的なシーンの連続だ。

特に、彼女が直接救助し、養子に行くまでを共にした"サンイ"との再会は涙なくして見られない。ヒョリがギュッと抱きしめ、何度も体を撫でると、しっぽを振って喜びを表現するサンイ。「自分に気付くか気付かないかは分からないけれど、ただ幸せに生きているのかだけを確認したい」と語っていた彼女が、サンイの姿からいろいろなものを感じ取ったように感極まる表情に胸がジーンとなる。

計12日間のヒーリング旅行を通して露わになるイ・ヒョリの動物への想いに、彼女の情の深い人間的な魅力を感じずにはいられない。犬に向けた目線や声のかけ方一つとってみても、やわらかで真っすぐな人となりが見て取れる。K-POPクイーンとして君臨するヒョリの"もう1つの顔"を知り、犬たちとの愛ある触れ合いに癒されてみてはいかがだろうか。

文＝川倉由起子