メインコンテンツに移動

2023/05/05

高橋一生の熱量の籠った演技に引きつけられる!内野聖陽主演で複雑に絡み合う事件の真相を追うドラマ「ゴンゾウ~伝説の刑事」

この記事を共有する

ある事件をきっかけに重度のPTSDを発症し、捜査ができなくなってしまった元エリート刑事・黒木俊英(内野聖陽)が主役の刑事ドラマ「ゴンゾウ~伝説の刑事~」。脚本を手掛けたのは「相棒」シリーズ(2005年ほかテレビ朝日系)、「どうする家康」(NHK総合)などで知られる古沢良太。彼の持ち味であるテンポの良い掛け合いはもちろん、黒木が事件を通して仲間たちと共に、悩み、喜び、再生していくまでを見事に描き切り、第27回向田邦子賞受賞を受賞するなど、高い評価を得ている。
そんな最良の脚本に、主演の内野をはじめ、筒井道隆、若き日の高橋一生ら豪華出演者の重厚な芝居が加わり、刑事ドラマの枠を超えた人間ドラマが完成。放送終了から15年近くたった今もなお、多くのファンに愛されている。

ゴンゾウと呼ばれ、軽薄な様子の内野聖陽
ゴンゾウと呼ばれ、軽薄な様子の内野聖陽

⒞東映

軽薄を装いながらも、心の中は熱く一途な黒木を演じる内野の名演はもちろん、筒井をはじめとした周りを固める役者たちも実力派ぞろい。その中でも、当時27歳の高橋一生の熱量のこもった芝居は見る者を引きつける。明るくはつらつで向上心の強い日比野というキャラクターを魅力的に演じ、ベテランたちの中でしっかりと存在感を放っていた。先輩刑事との絆、さらに、最初は黒木をバカにしていたものの共に捜査をするうちに彼のすごさを知り、良き仲間へと変わっていくなど、井の頭署メンバーとのやりとりもみどころなドラマとなっている。

⒞東映

物語の主人公は、3年前のある事件をきっかけに、捜査一課から所轄へ移動となった元刑事・黒木俊英。現在は井の頭署の備品係として働いているものの、職務中にテレビゲームにのめり込んだり、刑事たちに軽口をたたいたりと、エリートの面影はゼロ。周囲から"ゴンゾウ"というあだ名を付けられるまでになっていた。ゴンゾウとは警察用語で、能力や経験はあるのに働かない人間のことを指す隠語で、英語でも" 風変わりな"という意味を持つ。つまり、"変人"ということである。

⒞東映

ある日、バイオリニストの天野もなみ(前田亜季)と井の頭署の新人刑事・遠藤鶴(本仮屋ユイカ)が何者かに銃撃される事件が発生。井の頭署に特別捜査本部が設置され、その指揮をとるために、黒木の元部下で現在は警視庁捜査一課13係長の佐久間静一(筒井道隆)がやってくる。かつて捜査一課で"伝説の刑事"と呼ばれた黒木の実力を知る佐久間は、黒木を捜査メンバーに加えるように命じる。最初はこれを拒否していた黒木だったが、捜査一課への昇進を狙う井の頭署の刑事・日比野(高橋一生)のサポートとして、仕方なく捜査に同行することに...。こうして、捜査本部に復帰した黒木は、PTSD発症のきっかけとなった女性の少女時代の幻影に苦しめられながらも、さまざまな事件を解決。やがて、女性が残した「この世界に、愛はあるの?」というキーワードが、一連の殺人事件に関係していることに気づく。次第に明かされていく黒木の心の傷、そして、複雑に絡み合う事件の真相とは?

刑事ドラマに多い一話完結形式ではなく、バイオリニスト射殺事件の真相究明と、それに伴い明かされる黒木が3年前関わった事件に焦点を当て物語は進行。一度見始めたらラストまで目が離せない、ドキドキの展開となっている。

文=鳥取えり

放送情報

ゴンゾウ~伝説の刑事
放送日時:2023年5月8日(月)18:20~、9日(火)・10日17:30~
放送チャンネル:テレ朝チャンネル2
※放送スケジュールは変更になる場合があります

関連人物から番組を探す

国内ドラマの記事・インタビュー

more