前田敦子が好きな釣りの魅力を語る「大人だから楽しめる、奥深い趣味だと思います」

「大人になってから釣りを好きになりました」と語るのは、「―やっぱり釣りが好き！」(釣りビジョン)でタチウオの海釣りにチャレンジした前田敦子さん。

「14年前、番組の企画でカワハギ釣りをしたのが海釣りとの初めての触れ合いでした。魚が掛かると、チクチクとした小さなアタリが楽しいんです。釣り糸を垂らしてピクッと動くと、キタキタ！となってワクワクしちゃいます。釣りのそんな瞬間がたまらなく好きです」

そう釣りの魅力を語る前田さんは、1人で遊ぶことが好きで、自分の性分に合っているそう。

「誰かと競うより、自分の中でこぢんまりと行ったりするのが好きな性格で、釣りはその最たるものだと思います。周りの人が釣れていても焦らないんです。あくまでも自分1人の世界に入って集中して楽しむことができるんです。ちなみに日焼けと隣り合わせなので、反射するサングラスを着けて帽子をかぶって手袋をしたりと...いつも顔や体が見えなくなっています。そんな格好も、釣ることにより没頭できる環境をつくっているのかもしれません。海の上ではいつもの私とは違いますよ(笑)」

また、海釣りで自然と対峙している瞬間も好きだという。

「海の広大な感じが好きなんです。出航した途端、普段見ている景色と全く違う場所に連れて行ってくれるので、ここはどこ？という気分になれるのもいいですね。そしていつかは、透き通った海底が見える場所で釣りをしたいという願望があります。見えているのに釣れないという感覚を味わって、釣りはそんなに甘くないぞと、難しさも感じたいです」
　
釣るだけでなく、船で魚をさばいて、その場で食べるのも醍醐味のひとつ。

「私、魚を食べるのが好きで、地方での仕事のときは、地元のスーパーでその土地ならではの魚を1匹丸ごと刺し身にしてもらいます。実は、いろんな地魚を食べてきているんです。まださばけないですが、釣った魚をその場でおろせるようにもなりたいです。絶対、その場で食べられるとおいしいですからね」
　
そして釣りを経験して、釣りは山登りやゴルフといった"大人の趣味"と同じものだと考えるようになったそう。

「大人だから楽しめる、奥深い趣味だと思います。特に、海釣りは朝が早くて時間もかかりますし、船をチャーターしないといけないので、先々のスケジュールが立てられる余裕も必要です。私は、まだ1人で気楽に釣りに行くことができないので"趣味が釣り"とは言えずじまいで、まだ"好きなこと"のひとつなんです。でも、釣りは年齢も性別も関係なく楽しめるので、今後の自分の趣味にはピッタリだと思っています。これから"趣味"にしていきますよ！」

撮影＝大川晋児　取材・文＝玉置晴子　スタイリスト＝清水恵子（アレンジメントK）　衣装協力＝PAS MARQUE、korocoro