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2023/08/29

「アニサマ」約4年ぶりに声出し解禁!DAY1ではミステリーキッスのサプライズ出演、トリのRoseliaが熱狂的なパフォーマンスを届ける

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世界最大のアニメソングイベント「アニサマ」こと「Animelo Summer Live 2023 -AXEL-」が8月25日から27日にわたって埼玉・さいたまスーパーアリーナで開催された。そのDAY1が25日に開催され、開幕アクトとして登場したReoNaを始め、演歌歌手の島津亜矢、トリを務めたRoseliaなど19組のアーティストが出演し「アニサマ」の開幕を熱いライブで沸かせた。

「アニサマ」は2005年にスタートし、今年で18回目を迎えるアニメソングファンにとって夏の一大イベント。2020年は新型コロナウイルスの影響によって開催中止、2021年と2022年は声出しが制限された上での開催と、ここ3年は通常通りの開催とはいかなかった。そして2023年の今年は、2019年以来、4年ぶりとなる声出しが解禁。会場からはこの日を待ちわびていたファンが多く駆けつけた。

麻倉もも(c)Animelo Summer Live 2023
麻倉もも (c)Animelo Summer Live 2023

DAY1は大橋彩香の元気いっぱいなナレーションに始まり、QUEENの「We Will Rock You」、U2の「Vertigo」という「アニサマ」の定番の楽曲で会場の熱を高めると、開幕アクトとしてReoNaとTRUEが登場。TVアニメ「ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンライン」劇中歌「Independence」でここでしか見られないボーカルの掛け合いを見せ、ReoNaの「じゃあな」という呼びかけに会場は大いに沸いた。続けて岩田陽葵と小泉萌香によるユニット・harmoeが登場し、おとぎ話風のナレーションを挟んだ後に「Love is a potion」「ふたりピノキオ」を独特な世界観で魅せた。水色のドレスという華やかな姿で登場したLiyuuはTVアニメ「はたらく魔王さま!!」2nd Season EDテーマの「bloomin'」をピンク色のペンライトに照らされる中でキュートに歌い上げる。そして麻倉ももはTVアニメ「カノジョも彼女」EDテーマの「ピンキーフック」で会場を「ハイハイ」と煽ると、観客もそれに応えて大きな声が会場内に響き渡った。麻倉は「ソロのアーティストとしてこの舞台に立てることをうれしく思います」とステージに立てた喜びを語った後は「花に赤い糸」を噛みしめるように歌い上げた。

中央のステージに登場したなすお☆は「バグちゃん」「ハニージェットコースター」を披露し、MCでは茄子を手に持って、「覚えて帰ってほしい」とアピールし笑いを誘った。ここからは島津亜矢が登場。映画「ONE PIECE FILM RED」主題歌「新時代」を歌い出すと会場からはどよめきが起こり、バックからは「アニサマ、かかってきなさい」という呼び掛けとともに湊友希那も登場し、この日しか見られない豪華なデュエットで披露した。その後は島津が「I CAN'T DO ANYTHING -宇宙」をしっとり歌い上げると、"歌ゴリラ"遠藤正明とのデュエットで「勇者王誕生!」を熱唱し、会場からは「ガオガイガー!」のコールアンドレスポンスが起こった。そのまま遠藤はステージに残り、2022年に逝去した水木一郎の名前を出しながら「みんなの心の解放を手伝いにきました」と「ウルトラマンZ」OPテーマを届けた。

遠藤正明と島津亜矢 (c)Animelo Summer Live 2023
遠藤正明と島津亜矢 (c)Animelo Summer Live 2023

SCREEN modeのパートでは、警報音が流れ、ステージに怪獣が現れるというサプライズも。ウルトラマンデッカーの掛け声とともに「ウルトラマンデッカー」OPテーマ「Wake up Decker!」 を披露し、見事怪獣を撃退した。「ラブライブ!スーパースター!!」のユニット・Liella!は「Second Sparkle」「ビタミンSUMMER!」で笑顔弾けるパフォーマンスを届けると、Cö shu Nieは「bullet」「asphyxia」「give it back」と豪華主題歌リレーで会場の熱気を高めていった。

前半のトリとして登場したのがReoNa。これまで多くの作品を手掛けてきた「ソードアート・オンライン」の主題歌である「Weaker」「VITA」ではスクリーンに映し出されたアニメの映像をバックに歌っていく。最後は観客に「魂の色は 何色ですか」と観客に問いかけた後に代表曲「ANIMA」を披露。言葉一つひとつを噛みしめるように、歌詞に込められたメッセージを届けた。

GRANRODEO×蒼井翔太 (c)Animelo Summer Live 2023
GRANRODEO×蒼井翔太 (c)Animelo Summer Live 2023

後半はGRANRODEOと蒼井翔太のコラボステージから幕が上がった。「CHAINSAW BLOOD」を披露した後は、GRANRODEOが「ゼロステップ」「鉄の檻」「modern strange cowboy」といったハイテンションなロックナンバーで会場を煽っていく。スクリーン上に「PSYCHO-PASS サイコパス」のドミネーターが映し出され現れたのはWho-ya Extended。彼らが「Q-vism」「VIVID VICE」といった人気曲を畳み掛ける一方で、三森すずこは麻倉ももと「ドキドキトキドキトキメキス♡」、ドラムに大橋彩香、ギターに太田雅友を迎えて「会いたいよ...会いたいよ!」を披露し、ラブリーな歌声を会場中に響かせた。するとスクリーンから「オッドタクシー」の映像が流れる。サプライズアーティストとして三森、小泉、村上まなつによるアイドルグループ・ミステリーキッスが登場し「シュガーレス・キッス」「超常恋現象」を歌い上げた。こうしたサプライズアーティストの登場はアニサマの醍醐味だ。

OxTではTVアニメ「陰の実力者になりたくて!」OPテーマ「HIGHEST」で熱いステージを披露すると、会場からはオーイシマサヨシに対して会場からは「クソメガネ」の声が飛び交いながらも、「HOLLOW HUNGER」をクールにパフォーマンス。再びSCREEN modeが登場し、TVアニメ「東京リベンジャーズ」のOPテーマ「Cry Baby」をアンプラグド編成で届け、先ほどの空気からは一変して、ムーディーな雰囲気の中しっとりと歌い上げていく。蒼井は「PSYCHO:LOGY」「give me ♡ me」で初めてのアニサマでのトロッコに乗ることに成功すると、大橋彩香はTVアニメ「政宗くんのリベンジR」OPテーマ「Please, please!」で登場。続けて飯塚昌明とともに「MASK」をステージを横幅いっぱいに使って歌声を響かせた。「声が小さいまだまだいけるのか~!」と会場を煽った後はTVアニメ「政宗くんのリベンジ」OPテーマ「ワガママMIRROR HEART」。イントロが流れると会場からはどよめきのような響き渡り、大橋の代表曲を高らかに歌った。大橋の煽り、そしてそれに応える会場の声援はこれぞアニサマと言える光景だった。

Roselia (c)Animelo Summer Live 2023
Roselia (c)Animelo Summer Live 2023

TRUEは「BUTTERFLY EFFECTOR」で裸足のままステージに登場。TVアニメ「レガリア The Three Sacred Stars」OPテーマ「Divine Spell」、アカペラから始まった「特別編 響け!ユーフォニアム~アンサンブルコンテスト~」主題歌「アンサンブル」を歌唱し、最後は会場から「ラララ」の大合唱が鳴り響いた。最後のトリを飾ったのはRoselia。「ROZEN HORIZON」で幕を開けると、劇場版「BanG Dream! FILM LIVE 2nd Stage」挿入歌「R」ではシャウトが入り交じる熱狂的なパフォーマンスを届ける。Roseliaは2019年以来、4年ぶりの出演。「トリとしてこのアニサマのステージに立つことがあるなんて。マジでめちゃくちゃびっくりしました」と喜びを語りつつ、アニサマで初披露となる「FIRE BIRD」ではタイトル通りステージからは炎が噴き上がり、観客の大合唱も合わせてクライマックスにふさわしいステージとなった。

取材・文=川崎龍也

放送情報

Animelo Summer Live (アニサマ)2023 -AXEL-

会場:埼玉県 さいたまスーパーアリーナ

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